- 雑誌や広告のヴィジュアルからアーティストやタレントのスタイリングまで、オールラウンドなプレイングスタイルで活躍する池田さん。カジュアルスタイルとドレススタイルの両方を提案できるバランスの良さには定評のある彼にとって、〈リーバイス®〉はどのように映っているのか。
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池田:〈リーバイス®〉は老舗でありながらも、常にチャレンジしている印象ですね。名品を受け継ぎつつ、新しい品番に対しても積極的。だからこそ、511™のような新定番が生まれてくるのかなと。
おそらく優れたデザイナーをたくさん抱えていると思うんですよ。オーセンティックな部分とファッションとしての新しさが、絶妙な頃合いで交ざり合っている。しかも、そのほとんどが手の届く価格帯で買うことができるのも魅力ですよね。
パーカからジャケットまで、着こなしのカバーが広い。
- そんな池田さんがチョイスしたのは、511™のなかでも新しい試みとなるフランネル素材を使用した1本。大きめのフーディーに普段よりも少しサイズアップしたタイプを合わせて、緩やかに美しいAラインが構築されるスタイリングを披露してくれた。
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池田:511™のやりすぎてない感じが好きなんですよ。股上も少し浅いし、絶妙なスリムフィット。ジャケットに合わせることもできるので、着こなしのカバーは広めかなと。ワークの生地感をこのシルエットで表現しているのも僕好みです。
個人的には、70年代的なレトロさと90年代的な重さが感じられる『ブラック×ブラウン』の配色が気になっていて。そういった色合いを意識してスタイリングしてみました。カジュアルな着こなしでも、色使い次第でシックな雰囲気に仕上がったりするんですよね。
- 『VOGUE GIRL』や『PERK』、『ELLE girl』といった媒体を中心に幅広い活躍を見せる山王丸さん。ストリートの感性を絶妙にブレンドしたスタイリングには抜群のセンスを発揮し、メンズのスタイリング提案においても高い評価を得ている。関西で生まれ育ち、独自の古着文化を体験してきた彼女にとっての〈リーバイス®〉像とは。
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山王丸:〈リーバイス®〉のジーンズには安心感がありますよね。トラディショナルなアイテムを選ぶセンスに、ブレがないなと感じるです。誰もが必ず1本は持っている王道的なアイテムだと思います。
私自身は古着から〈リーバイス®〉の世界へ興味を持つようになって、ブランドとしての愛着がわくようになりました。数あるブランドのなかから〈リーバイス®〉を選ぶ理由は、やはり「歴史」にあると思います。必然性があるアイテム選びができるんですね。
リーバイス®のジーンズ 511™ 「ヘビーオンス」 ¥13,000+TAX
ネオン サインのシャツ ¥28,000+TAX、ネオン サインのジャケット ¥51,990+TAX(ともにネオン サイン 03-6447-0709)、ブロームのシューズ ¥31,200+TAX(スタジオ ファブワーク 03-6438-9575)、ミスタージェントルマン アイウェアのメガネ ¥42,000+TAX(ジョイ エブリ タイム 03-5937-1965)
リーバイス®スケートボーディングの511™¥12,000+TAX
フランクのL/S Tシャツ ¥7,000+TAX(シック 03-5464-9321)、ウルのニット ¥26,000+TAX(スタジオ ファブワーク 03-6438-9575)、ナイン テイラーのベレー帽 ¥6,900+TAX、ブロームのソックス ¥2,400+TAX(ともにスタジオ ファブワーク 03-6438-9575)、リーボックのスニーカー ¥12,000+TAX(リーボック アディダスグループお客様窓口 0570-033-033)
モダンなシルエットだからこそ、トップスで遊ぶ。
- そんな山王丸さんには511™を使ったコーディネート提案を依頼。可愛らしい色合いのシャツやニットを取り入れたスタイルを2つ組んでいただきました。シンプルなシルエットだからこそ、トップスで遊ぶというのが、山王丸さんの信条だそう。
1体目は「くすんだピンクのシャツを男の子が着ていたらチャーミング」という視点でコーディネート。50年代の不良感が漂うアイテムを知性の感じるメガネと合わすことでバランスを取り、足元のローファーで秋の雰囲気を表現している。
また、2体目は「フカフカしていて触りたくなる」感じをテーマに、パープルの色使いが映える素材感の豊かなニットをレイヤード。ジーンズが511™のスケートボードラインということもあり、同じくバックボーンにスケートボードがある〈リーボック〉の「ワークアウト」という通好みなセレクトも見逃せないポイント。
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山王丸:511™は501®ほどアメカジっぽくなりすぎず、シルエットが洗練されているのが魅力。デニム好きにもキレイめ好きにも支持される定番のスリムシルエットなんですよね。
スケートボードラインなら転んで破れやすいところが補強されていたり、自転車乗り用のコミューターラインならリフレクターが付いていたりと、同じモデルでも着る人によってまったく違うものになるのも面白い。
シンプルだけど現代的。この絶妙な加減が支持される理由なんだと思います。色や素材感で変化を付けられるスタイルがおすすめですね。
- 雑誌や広告、CMと幅広いフィールドで活躍する山口さんは、肩肘張らないナチュラルなスタイリングに定評ある。〈リーバイス®〉歴は、中学生のときにヴィンテージにハマり、アシスタント時代にはお気に入りだった501®の66前期モデルには給料のほとんどをリペア代につぎ込んできたそう。
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山口:サッカー少年だった僕が、サッカー以外で初めて知った海外のブランドこそ〈リーバイス®〉なんです。うちの父親が大工だったこともあり、作業着で〈リーバイス®〉のジーンズを穿いていたんですよ。だから幼少の頃からとても親しみのあるブランドなんですよね。
当時の身長だと、ちょうど大人たちのパンツのポケットに視線がいく感じで。ディズニーランドに行ったときに、かっこいい大人たちはみんな同じポケットステッチのジーンズを穿いていて。その後、貴重な小遣いを握りしめて地元の古着屋でジーンズを買いに行ったのが最初ですね。ある意味、〈リーバイス®〉でおしゃれに目覚めたと言ってもいいくらい、とても大きな存在です。
ダメージ加工の魅力を最大限に引き出す方法。
- そんな山口さんはダメージ加工の施された511™に、ホワイトのジャングルジャケットとシンプルなTシャツを合わせた、爽やかなスタイルでコーディネート。本人いわく「夏を引きずっているだけですよ(笑)」とのことだが、他のアイテムの主張を抑えることでジーパンのほつれや色落ちの魅力を最大限に引き出している。
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山口:511™は〈リーバイス®〉の中でも大好きなモデルで、私物でも6、7本は持っているんじゃないかな。スケートボードで遊ぶときに穿くブラックだけでも5本、サイクリストのために打ち出しているコミューターラインで1本、あとは〈ナイキ〉とのコラボのセットアップを1つ。
基本的にはアクティブシーンで着用する機会が多いですね。ラインナップが豊富なのと、何よりも日本人の体型に合ったシルエットが一番の魅力だと思っています。
今回は初めてタメージ加工のモデルを穿いてみたんですが、ファッションとしての新鮮さと古着好きすらも唸らせる細かな作り込みがいいなと。シルエットも綺麗だし、もの好きの欲求も満たしてくれて、なおかつ動きやすいものまで揃えている。間違いなくオススメできる1本ですね。