FEATURE
フイナムの『月刊アトモス』Vol.37 アトモスクルーが選ぶ「2025年のベストスニーカー」。
Monthly atmos 2026 Jan.

フイナムの『月刊アトモス』
Vol.37 アトモスクルーが選ぶ「2025年のベストスニーカー」。

日々夥しい数の新作がリリースされるスニーカー。魅力的なものが多すぎて、どれを選べばいいのか迷ってしまう……。そんなあなたのスニーカー選びの指針となる月イチ連載企画。今回のテーマは「2025年のベストスニーカー」。現場の最前線で日々スニーカーと向き合う3人が、今年を象徴する5足をそれぞれ厳選。選んだ理由やリアルな履き心地、記憶に残ったエピソードなどを交えながら、2025年のスニーカーシーンを振り返ります。

2025年の振り返りと、2026年のトレンド予測。

フイナム:ここからは年末総決算として、2025年のスニーカーシーンを総括しましょう。まずは小島さん、今年の大きな傾向は?

小島:ひとつは、「ランニング文脈の広がり」です。レトロランニングもそうだし、パフォーマンスのランニングシューズの「走れる性能」をライフスタイルに落とし込む流れが強くなった。トレイルの文脈も増えました。

フイナム:逆に、縮んだカテゴリーは?

小島:バスケやテニスみたいな、いわゆるコート系は相対的に縮んでいる気がします。

Yoppi:たしかに。私もいわゆるコート系、今年あまり履かなかったかも。

岡嶋:わかります。あと、自分は「いつもの定番を惰性で買う」というより、「本当に欲しいものだけ選ぶ」という感じになってきました。世の中的に物価高で、スニーカーの値段も上がっているし、なおさら。

フイナム:スニーカーを選ぶ側の買い方やムードも変わりましたよね。

小島:無駄なものを買わない時代に入ってきている感はあります。限定モデルの人気は根強いけど、それ以外は「その人の生活にちゃんとフィットするか」がより大事に。たとえ値段が高くても納得できるものに流れている気がします。

岡嶋:自分もそれは感じます。高いけど「これは価値ある」って思ったら買うし、逆に「なんとなく」では買わない。

Yoppi:ウィメンズだとSNSの反応がさらに強かった印象です。かわいいものがバズると、一気に動く。ロープロとか、フェミニン寄りの流れもじわじわ来ています。

フイナム:では、2026年はどんな流れが来そうですか?

小島:レザーシューズ×スニーカーのハイブリッド。いわゆるスニーカーローファーみたいに、ドレス寄りの顔なのに履き心地はスニーカー、という流れは今後も強くなるのでは。

岡嶋:ローファータイプのスニーカーは、需要に供給が追いついていないので、まだまだ伸びそう。

フイナム:ブランドの勢力図は?

小島:ここ1年で〈ナイキ〉がまた元気になってきている感覚があります。来年はもう一段、戻してくるんじゃないかな。

岡嶋:〈ナイキ〉が得意とするハイブリッド系が増えるのは、個人的にも楽しみ。棚に並ぶだけで売り場の表情が変わるし、これまでスニーカーに興味が薄かった層にも届きやすい。

Yoppi:ウィメンズは韓国のファッションの流れを汲むフェミニンな流れは継続しそう。ロープロのトレンドもまだ続くと思います。

フイナム:メンズとウィメンズ、シンクロする部分としない部分があるのも面白いですね。

小島:ウィメンズのモデルがメンズに売れることもあるし、逆もある。だから両方見ていくのが大事。2026年も、「履き心地」と「ファッション」の中間のゾーンが、さらに厚くなると思います。

フイナム:最後に。「アトモス」は2026年、なにか新しい仕掛けは?

小島:銀座店がリニューアルオープン予定。さらに新しい動きとして、東北方面への新規出店の話を進めています。

フイナム:おお。東北へ。いままで「アトモス」が出店していなかったエリアですよね。

小島:はい。東北は「欲しいスニーカーを買える場所が少ない」という声も少なくないので、きちんと届けられるようにしたいですね。

INFORMATION

アトモス カスタマー

電話:050-1720-8813
https://www.atmos-tokyo.com

関連記事#フイナムの『月刊アトモス』

もっと見る