休日の過ごし方、仕事の向き合い方。
「BETA Climbing Gym」を後にした藤田さんがやってきたのは、下北沢の隣駅、池ノ上。「COFFEE COUNTY Tokyo」で、コーヒーを飲みながらゆったりとした時間を過ごすみたい。
「友達が働いているから、よく寄らせてもらっています。いつもここでコーヒー豆を買って、家でも飲んでいるんですよ」
この日に選んだコーヒーは、コスタリカ産のSL28という品種を、ホワイトハニープロセスで仕上げた浅煎り。すっきりとした飲み口で、明るく華やかな酸味とほんのりとした甘味が絡み合う一杯です。コーヒーとひとくくりにできないほど、スペシャルティコーヒーは多種多様。藤田さんは、品種や精製方法、焙煎度による違いを楽しんでいるようで、大好きなクラフトビールと似ていると言います。
「コーヒーもビールも苦いイメージがあると思うけど、スペシャルティコーヒーやクラフトビールになると表現の幅が広がるんですよね。コーヒーなのに紅茶みたいなニュアンスがあったりするのがおもしろい」
山やジムへ行かない休日は、クラフトビールを飲んでいるという藤田さん。いろんなお店に足を運び、さまざまなスタイルを飲んで勉強しているそうで、いずれはクラフトビールに関連する仕事をしたいと話します。藤田さんにとって仕事といえば、俳優としての活動も板についてきた頃。これから公開される映画やドラマに出演していますが、楽しさと難しさの両方を感じているそうです。
「俳優にも興味があったので、お芝居の勉強をしてみたら、どんどんハマっていきました。もちろん、モデルの仕事は大好きなので続けていきますが、役者の仕事を伸ばしていきたいと思っています。本当に、モデルと役者の表現方法は、全然違う。でも、それがおもしろいです」
「役に入り込んで表現するのは、モデルでやったことない経験でした。感覚的に、モデルは自分を表現するっていうイメージ。でも、役者は誰かを演じて表現する。そこに新鮮さがあるし、自分を表現するモデルと違ったおもしろさがあるんです」
大御所俳優と共演した際に、大事なシーンで7度もNGを出してしまった苦い過去もあるそうで。でも、そこから芝居に対する考え方が変わったと話します。
「ぼくは演技経験がまだ浅いから、クランクインする前に役を作り込みすぎちゃう。自分で人物像を考えて、こういう身振り手振りをするんだろうなって。でも、それを固めすぎると、自分の中に役の隙間がなくなって、現場で監督に、もうちょっとこうしてほしいって言われたことが、すんなりとできなくなってしまうんです。だから、結構勇気がいるけど、役を作り込みすぎないようになりました」