関わるひとみんなが幸せにならなければ。
ELNEST CREATIVE ACTIVITY × GREENable HIRUZEN GAMA TOTE(LARGE)¥41,800
ELNEST CREATIVE ACTIVITY × GREENable HIRUZEN GAMA TOTE(SMALL)¥39,600
蒜山のガマ細工に帆布を組み合わせたコラボ作。普段使いに最適な2種のサイズを揃え、持ち手は使いやすさを考慮して長めに設定している。ヒメガマと帆布、そしてハンドルのレザーは使い込む事で味わい深い表情へと変化していく。
※サンプルで撮影を行っている為、実際の商品とはデザイン・仕様が一部変更になっております。ご購入の際には商品画像や説明文をよくご覧になってください。
——今回作ったバッグのこだわりについて教えてください。
井浦: ほかの地域のガマ細工と蒜山のガマ細工は何が違うのか、作り手の方から伺ってはじめて知りました。蒜山では「ヒメガマ」という種類を使っているんです。湿地に行くと、ヒメガマと普通のガマが並んで育っているんですが、形状はどちらも平たいものの、ヒメガマはぷっくりとした柔らかい厚みがある。
そして蒜山のガマ細工はヒメガマを100パーセント使っているんです。でも、ヒメガマだけを育てようとしても、田んぼでは普通のガマと混じり合いながら育ってしまう。だから素材自体がものすごく貴重なんです。さらに、ヒメガマは中に蓄えている油の量が違う。その油分によって、肌触りや光沢感のグレードが高くなる。ガマはガマでも、種類があって、蒜山では水に強く長持ちするヒメガマを使っているということを、まず知りました。
井浦: そして今回、ぼくらが特にこだわったのは、素材の使い方です。伝統工芸として蒜山のガマ細工はある一定のグレードを保ち続けて作らなければならない使命があるので、ほんの少し色がまだらだったり、天然の斑点がある素材ははじくんです。そういうものは練習用にしたり、製品には使わない。
でもぼくは「使われないものに価値を見出す」ことに大きな意義を持って物づくりをしていて。だったら伝統工芸のラインはこれからもずっと素晴らしい製品を作り続けてもらって、コラボレーションのラインではあえてそのはじかれた、自然が生み出した模様や色の揺らぎを持つヒメガマを使おうと。
——素敵な考え方ですね。
井浦: 作り手の方にとっても、セレクトするという工程を一回抜いて、目の前にある素材をそのままランダムに使っていく。だから伝統工芸の品は透き通るような肌色が特徴ですが、コラボのバッグは最初から少し色が混ざっていたり、ガマが自然に生み出した独特の文様が入っていたりする。それを面白さとして楽しんでほしい。
井浦: また、作り手の方の仕事のサイクルを煩わせないことも大切にしました。こっちがやりたいことだけを、これやってください、あれやってくださいと進めるのは、全然コラボレーションでもないし、関わるひとみんなが幸せになるようなものづくりではないんですよね。
具体的には、通常のガマ細工は5段編みなどで作られますが、段が増えるほど職人の負担も大きくなるし、長さが必要になるので使えるヒメガマもより少なくなる。では、技術は同じだけど、伝統工芸ではつくれないおもしろいものをつくってみようということで、素材をミックスして、コラボのラインは2段編みと1段編みの2種類を作っていただくことに。
伝統工芸品ながらモダンなデザインのため、普段の格好にもすんなり溶け込む。サイズはガマ細工2段編みの大サイズと、1段編みの小サイズをご用意。ハンドルにバンダナを括るなど、自分なりにアレンジして楽しむのも一興だ。
井浦: こうして、労力の面でも素材の面でも持続可能な形にする。ガマ細工の素晴らしさを伝えながら、日常使いしやすい、都会の中でも使い勝手のいいものにしていきたいと考えました。この底と帆布を縫い合わせてくれる工場さんを探すのが大変でしたけどね(苦笑)。
ヒメガマ自体が使っていくうちにだんだんと色が深まり、育っていくのを楽しんでもらえる素材です。このバッグは、一点として同じものはない、完全なオンリーワンのプロダクトですから、自分だけの表情のガマ細工を使っていただけたらと思います。
——帆布の色も素敵ですね。
井浦: 7月にフィールドワークで訪れた際、地中から山頂まで歩き続ける中で目に飛び込んできた、晴天の青と山の緑。その印象が混じり合い、この淡いエメラルドブルーや青磁のような色が生まれました。サイズについては、あえて新しいものを作るのではなく、既存のサイズを採用しました。というのも、そのサイズはガマ細工の歴史で生活の中から生み出してきた最適解だと思うんです。長い時間をかけて形作られてきたその背景にこそ、価値を感じています。
「ぼくは現場でバッグを使うことが多いのですが、台本が入るサイズ感を意識しました。台本のほかは、水筒やカメラを入れようかなと」
「よりコンパクトに、カメラとちょっとしたものを入れようと思います」