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ESSENTIALS Vol.5  “KNIT PULLOVER”

ESSENTIALS Vol.5 “KNIT PULLOVER”

ニットは秋の風物詩。素材、編み方、シルエットなど、そのバリエーションは多様です。なかでも今着たいニットだけ、ズラリとご紹介。寒さが恋しくなりますね。

  • Photo_Hiroyo Kai
  • Styling_Masaaki Ida
  • Edit_Taiyo Nagashima
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sacai
サカイのニットプルオーバー ¥58,000+Tax

ハイブリッド・ニット。

ケーブル編みの立体的な素材感と袖と肩に配された綾テープが特徴の、〈サカイ〉のニットプルオーバー。テープを境界線として、ドラマチックに編み方が切り替わるあたり、同ブランドの技巧を尽くした作り込みを感じます。この綾テープは、フライトジャケット「B-3」の切り替えディテールを表現したもの。ニットの柔らかさにミリタリーのニュアンスが合わさったハイブリッドな一着は、シンプルながら強い印象を与えます。袖を通せば、〈サカイ〉の円熟したクリエーションの妙技を味わうことができるでしょう。ゆとりのあるサイズを選んで、オーバーサイズのコートやウールのパンツとあわせるのはもちろん、スニーカーとあわせてミックス感を存分に楽しんでみても。服を選ぶ楽しみの幅を広げてくれるニットです。
サカイ 03-6418-5977

agnès b.
タートルネックニットプルオーバー¥34,000+Tax

からし色と呼びたい。

イエローではなく、オレンジ色でもない。くすんだマスタードイエローは万能のカラーです。褪せたチノにも、ダークグレーのスラックスにも、もちろんデニムパンツにもしっくりと馴染み、こなれた大人のムードを醸します。〈アニエスベー〉のタートルネックニットは、ヨークとネック部分の織り方を変えることで、シンプルながら豊かな表情のある一枚に。やわらかく肌当たりのいい質感で、ニットの着心地を存分に感じさせてくれます。ところで、この渋い色味はマスタードイエローではなくからし色と呼ぶほうがしっくりくるように思います。この色をさらっと着こなせたら大人ですね。一枚でも、コートのインナーに差しても、秋口から真冬まで、長く愛用できる一着です。
アニエスべー 03-6229-5800

EMPORIO ARMANI
エンポリオ アルマーニのニット¥82,000+Tax

革新を身にまとって。

常に革新を追い求め、新たなスタイルの開拓に向き合い続ける〈エンポリオ アルマーニ〉。その未来的でコンセプチュアルなコレクションを象徴するニットがこちら。前身頃に施したテープと反射トリムが特徴で、袖部分にはウールのニット素材を、見頃にはフェルト状に圧縮されたウール素材を採用。まさしく未来へ向けて加速するような、「変化」そのものを表現したニットです。テクノロジーを駆使したテイラーリング技術を落とし込んだアイテムは、その一つ一つが挑戦的な姿勢を裏付けています。実際に身に付けると、すぐれたパターンと素材づかいがもたらす快適な着心地と美しいシルエットに驚くでしょう。
ジョルジオ アルマーニ ジャパン 03-6274-7070

LAURENCE J.SMITH
ローレンス ジェイ スミス¥18,800+Tax

老舗の希少なニット。

スコットランドの北に位置するシェットランド諸島にて、1923年にオープンした食料雑貨店。 そこで販売していたセーターが評判を呼び、1930年には本格的な機械と12名のニッターを抱え、シェットランドセーターの製造を本格的に開始しました。これが〈ローレンス ジェイ スミス〉の起源。100以上の島々で形成されるシェットランド諸島の厳しい自然の中で、生活と命を守るために生み出された、いわば庶民の知恵の結実なのです。伝統的で素朴なニットという印象が先行しますが、熟練した手編み職人たちはコンピューター技術を積極的に導入し、日々完成度の高いニット・ウェアを追い求めているのだとか。こちらでご紹介するのは、シェットランドウールを使用したシャギードックニット。軽い毛羽立ちは、モヘアのようなニュアンスを感じさせ、透明感のあるエメラルドグリーンを際立たせます。丸胴のニットは、1930年から用いられている古い編機でしか編むことができず、実に貴重なアイテム。これが¥20,000を切る金額で手に入るというのだから、老舗恐るべし、です。
Bshop 03-6427-3710

ANDERSEN-ANDERSEN
アンデルセン-アンデルセンのセーラーセーター¥42,000+Tax

セーターの認識をくつがえす。

ここ数年で一気に市民権を得た〈アンデルセン アンデルセン〉のセーラーセーターは、それまでの「セーター」の認識を覆すほどに高い耐久性を誇ります。イタリア北部の紡績工場において生産される、太く繊維の長いメリノウールによって編まれるニット生地は、重く、しなやかで、着用を重ねるたびに魅力を増していきます。前後が対称的な構造は古い海軍のセーラーセーターから着想を得た仕様。船上での作業の最中、前後ろの向きを気にすることなくガバッと着用できるように考案されたのだとか。前後対称の構造に現代的な美しいシルエットを与えるため、ネックラインには特殊な編み方を用い、身体のラインに美しく沿うように縫い目の数が調整されています。綺麗に処理された内側の縫い代、全てのパーツに施されたかんぬき止めなど、仔細に点検すればこだわり抜いたものづくりに気づくでしょう。こちらのミルクティーカラーは2016年の新色。その色のルーツは、第二次世界大戦時イギリス海軍のダッフルコートにあるそうで、つくづく骨太な服だなあと感心するばかりです。
メイデンカンパニー 03-5410-9777

crepuscule
クレプスキュールのネックウォーマー付きニット¥24,000+Tax

遊べるニット。

国内における気鋭のニットブランドといえば、〈クレプスキュール〉が頭一つ抜けた印象です。ゆったりしたシルエットとやわらかなニット生地。後ろ姿だけで〈クレプスキュール〉だ!とわかるアイコン性を持ちながら、クリーンでシンプルゆえに毎日袖を通したくなるようなフレンドリーさも併せ持ちます。「素材づかい、色合いなど、肩肘張らない優しいニットと言えるでしょう。今回紹介するのは、杢糸の色合いが美しいミドルゲージのホールガーメントニット。なんといっても特徴は、取り外し可能なタートルネック部分。ヘアバンドやネックウォーマーとして活用可能で、組み合わせて着用すると、程よくリラックスしたムードをまとうことができます。価格がこなれているのも嬉しい限り。
オーバーリバー 03-6434-9494

AURALEE
オーラリーのスーパーファインリブニット¥36,000+Tax

ギュッと詰まったニット。

ニットの二律背反。やわらかさと耐久性。その両立に対する〈オーラリー〉の挑戦が、このリブニットプルオーバーです(勝手に)。特筆すべきはやはりその生地。スーパー130‘sと呼ばれる極細のウール繊維を原料に、極細番手に紡績した糸を何本にも撚り合わせ、限界まで度目を詰めて編み立てた、両畦編みのニット素材です。専門用語連発ですが、つまり、上質な原料をふんだんにギュッと用いることで、光沢、柔らかさ、耐久性を兼ね備えるニット生地を実現したということ。詰まった編み目の迫力は他に類を見ません。肩の接ぎ目やネック・アーム周りは編み目を減らし、美しく身体にフィットするよう調整されています。おかげで、手に持つとずっしりと重いのに身につけても肩が凝りません。もちろん抜群に暖かく、冬を迎えるのが楽しみになるような一枚です。
クリップ クロップ 03-5793-8588

Cruciani
クルチアーニのニット¥76,000+Tax

白いカシミア。

〈クルチアーニ〉の起源は、イタリアで唯一海に接していないウンブリア州ペルージャにあります。当地の名家「カプライファミリー」が設立した「MAGLITAL社」を母体とし、1993年にプライベートニットブランド〈クルチアーニ〉が誕生しました。大きな資本を存分に活かし、紡績、染色、生産を保有する工場によって一貫して行うことで、安定した品質と高いクオリティを維持しています。カシミア糸の品質に対するこだわりは強く、厳密な基準をクリアした繊細でやわらかなホワイトカシミアのみを使用します。パキッとしたクリーンな白は、そんな品質管理の賜物。極めて細い糸をふんだんに用いて高密度に編み上げることで、カシミア生地としては異例の強度を保ち、長年の着用にも耐える一枚が完成します。イタリアらしいぴったりと張り付くようなジャストフィット。男たるもの、見せられるボディラインを意識すべし、と訴えかけてくるような、背筋の伸びるニットです。
Cruciani 銀座店 03-3573-6059

JOHN SMEDLEY
ジョン スメドレーのモックネックニット¥32,000+Tax

定番というプライド。

1784年、〈ジョン スメドレー〉はイギリスのダービーシャー州にある川のほとりで創業しました。当時日本は江戸中期。200年を超えて実直に物作りを続ける姿勢にまずはリスペクトを。物作りの文化を尊重して守り続けるイギリスの国民性や経済システムには、学ぶところが大いにありそうです。今回紹介するのは、同ブランドの誇る定番素材30ゲージの「ニュージーランドメリノウール」を使用したモックネックニット。言わずもがな、〈ジョン スメドレー〉はニットのスタンダードとして広く知られていますが、定番の型でさえも毎シーズン細かくアップデートを繰り返し、常に新たなスタイルを切り拓いているのだそうです。このモックネックもそのひとつ。定番の型ながらここしばらく展開を止めていて、今シーズンからシルエットを再考し新たにリリースされました。窮屈さを全く感じないネックのフィットは、一度取り入れると病み付きに。知れば知るほど魅力的な、定番としての引力を持つブランドです。
リーミルズ エージェンシー 03-3473-7007

JOHNSTONS
ジョンストンズのラウンドネックセーター¥58,000+Tax

せっかくなので、優しい色を。

老舗といえば、〈ジョンストンズ〉を避けて通れません。オーセンティックで素朴なニットウェアを作り続ける同ブランドは、1797年、スコットランドにてカシミヤ製品の名門として創業しました。原毛の選定から、染色、スピニング(糸紡ぎ)、ニッティングという、一着のニットが完成するまでの過程を一貫して自社で生産することが可能な、世界的にも稀なファクトリーブランドとして、世界の名だたるメゾンから指名を得ています。最高級の素材を使用しながらも適正な価格を維持できている所以は、そんな生産体制にあるのかもしれません。上質なカシミヤのみを100%使用した定番のラウンドネックセーターは、とにかくそのやわらかで官能的な肌触りが魅力。涼しい風にふかれた時にこそカシミヤの気持ち良さを体感できます。 せっかくなので、原毛の色を生かした優しいカラーを選んでみましょう。
リーミルズ エージェンシー 03-3473-7007

WRAPINKNOT
ラッピンノットのプルオーバーニット¥39,000+Tax

編み目の美しさ。

日本産のニット・ブランドといえば?とスタイリストの井田さんと話していて、声を揃えたのが〈ラッピンノット〉。2012年に設立されたブランドで、新潟県五泉市に位置する日本有数のニットファクトリー「UMEDA KNIT」にて生産を行っています。糸づくりから縫製、仕上げまで一手に請け負う同工場は、とにかく多様な編み地を誇ります。日本が誇る伝統的な技術を絶妙にモダンに仕上げる〈ラッピンノット〉のさじ加減。多重タック編みという編み組織は、表地はウール、肌に触れる裏面はカシミヤを用い、温かさと着心地を両立しています。表面の凹凸に手をさっと滑らすと、ニットの豊かなやわらかさを存分に感じることができます。袖口のディテールや、二重になった襟など、着ている自分がワクワクできるディテールもポイントです。
HEMT PR 03-6427-1030

Le Tricoteur
ル トリコチュール¥19,800+Tax

海の男たちのためのニット。

清々しいほど鮮やかな赤。派手な色ではあるのですが、不思議と上品でシックに感じます。およそ6000の島々からなるイギリス諸島。その中でも独自の自治を貫くチャネル諸島のガンジー島で生まれたセーターを「ガンジーセーター」と呼びます。激しい海域で働く男たちのために女性たちが無事を祈って編んだハンドフレームニットがその成り立ち。家紋を編み地で表現する理由には、万が一の場合にすぐに身元が判明するようにという逸話が。〈ル トリコチュール〉は、1964年ガンジー島に設立され、1800年代から代々伝わる伝統的な手法でガンジーニットを製造しています。紡績工程で強い撚りがかけられ、一目一目が堅く編まれたセーターは雨や波しぶきを寄せ付けず、生地の30%に水分を含んでも湿気を感じさせないほど。機械に頼らない手仕上げで、最後に仕上げた編み手のサインが証書に手書きで施されます。海上という究極の環境を想定してつくられた一着を、コンクリートの都会で着る。実に現代的な贅沢のように思えます。
Bshop 03-6427-3710

MHL
MHLのヘビーシェットランドニット¥24,000+Tax

素朴に、シックに。

ウールのニットに袖を通すと、「秋冬だなあ」としみじみ感じます。この〈MHL.〉らしい上品で素朴な一枚は、中でも秋冬らしい季節感を存分に味わうことのできるニット。あたたか味のある素材感は、シェットランドニットらしい素朴な肌触り。繊細で柔らかなカシミアの肌触りも魅力的ですが、日常着として毎日身につけるとなると、このくらい地厚なウールの方が安心感があります。杢の色目も上品で美しく、袖に入った1本のケーブル編みがアクセントになっています。いい人に見えるニット筆頭。大人に似合うシンプルな逸品です。
アングローバル 03-5467-7874

A.P.C.
アー・ペー・セー¥33,000+Tax

大人のニット。

ベーシックな中に丁寧な仕事を感じる、〈A.P.C.〉らしいケーブル編みのニット・プルオーバーです。オーストラリアとニュージーランド原産のメリノウールを使用し、その柔らかな風合いと身体に馴染むしっとりとした着心地が特徴。ゆたかな光沢は梳毛糸を贅沢にしているから。身頃に入る縦のケーブルは胸部分で切り替えられており、シンプルな中にさりげないアクセントが効いています。細めのケーブル編みには素朴なあたたかみと都会的な印象が共存しており、まさしくシーンを選ばない万能なニットといえるでしょう。さすがの〈A.P.C.〉です。
A.P.C. CUSTOMER SERVICE 03-3710-7033

SHIPS JET BLUE
シップス ジェット ブルーのアゼクルーニット¥12,000+Tax

日本の良心。

山形県寒河江市に本社を構える「佐藤繊維」とのコラボレーションにより生まれた〈シップス ジェット ブルー〉のオリジナルニットです。大手メゾンブランドのウェアも手がける、国内有数の服飾工場で縫製・生産されるこちら、生地には「東洋紡」が手がける高機能アクリルとメリノウールをブレンドした素材が用いられています。静電気防止、防菌、防臭と、ニットにありがちな悩みを解消する機能的な逸品。シンプルなアイテムながらネック部分に施した編み目の減らしやレイヤードしやすいスリットなど細部にコンテンポラリーなアレンジが施され、実に今日的な一着に。驚くべきは、この値段。ここまでこだわりながらキッチリとコストをおさえる、〈シップス ジェット ブルー〉の姿勢に脱帽です。
シップス 渋谷店 03-3496-0481

DIESEL
ディーゼルのグラデーションニット¥24,000+Tax

グラデーションは後染めで。

イタリアらしい色気のあるクリエーションで盤石の人気を博す〈ディーゼル〉からは、こちらのツートーンニットをチョイス。ほどよい厚みのニット生地はふんわりと空気を含み、肌当たりはとてもやわらか。Tシャツ、あるいはタンクトップの上に一枚で着用すれば、保温性に優れた上質なラムウールの気持ちよさを感じることができます。そして、なんといっても特徴は肩から袖口にかけてのグラデーション。色の境界が美しくぼやけているのは、後染めしているがゆえ。オーセンティックなニットというアイテムをここまでコンテンポラリーにアレンジするその手腕とアティチュード。ブレがありません。
DIESEL JAPAN 0120-55-1978

Phlannel
フランネルのウールキャメルリブタートルニット¥36,000+Tax

こだわりにこだわってます。

とにかく凄まじいです。ミックスブラウンとワイドリブが目を引く〈フランネル〉のタートルネックニット。性質の異なる毛が撚り合わされて生まれる豊かなニットの風合いは、他にはない存在感を放ちます。羊毛の名産地オーストラリアのジロン地方。ここで生産される生後6ヶ月以内に採取した子羊の毛「エクストラファインラムウール」は、繊細で軽く、それぞれの毛の長さを揃えずに紡績する紡毛糸に仕上げることで最高品質のウールに仕上がります。さらに、そこにキャメルウールを撚りあわせることで、毛足感・柔らかさ・軽さが付加された最高のニット生地が完成しました。糸それぞれの色を変えることで美しく細やかなメランジに。ほぼ絶滅寸前といわれる希少な手動式横編機で編み立てられており、やわらかくふくらむシルエットも特徴です。ゆったりとしたサイズ感で身にまとえば、リッチでリラックスした装いに。トレンドと一線を画すプリミティブで美しい一着です。
BLOOM&BRANCH AOYAMA 03-6892-2014

SUNSPEL
サンスペルのファインメリノウールニット¥30,000+Tax

ハイゲージの王様。

アンダーウェアやカットソーの正統として広く愛される〈サンスペル〉。1822年の創業以来、英国らしい気品溢れるものづくりを徹底しています。同ブランドがリリースするニットは、その期待にきっちりと応える、美しく上品な逸品。ファインメリノウールを使用して作られた、極めて細かいゲージの特別なニット生地を使用。なめらかに肌をすべるような着心地は、ハイゲージニットならではの魅力をこれ以上ないというほどに味わわせてくれます。細かく編み立てた後に染色を施すことで光沢と深みを持つカラーに仕上げているそうで、今シーズンから新たにリリースされるバーガンディが特にいい色です。短い秋にワインのような色のニットを着ることは、大人だけに許された風流という気がします。
SUNSPEL 表参道店 03-3406-7377

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