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小木 “Poggy” 基史が語る「プーマ クライド」。

小木 “Poggy” 基史が語る「プーマ クライド」。

〈プーマ〉を代表する歴史的名作「プーマ クライド」。今シーズンは様々なブランドやショップから別注モデルが登場し、話題を集めています。このたび、そんな同モデルの「ユナイテッドアローズ&サンズ」による別注モデルが登場。同ショップのディレクターであり、このシューズのアレンジを手掛けた小木 “Poggy” 基史さんに、「プーマ クライド」にまつわる思い出や今回の別注モデルに込めた思いを聞いてみました。

  • Photo_Hiroyuki Takashima(Interview), Tohru Yuasa(Still Life)
  • Text_Issey Enomoto
  • Edit_Ryo Muramatsu
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’70年代のコート系スニーカーが気になる。「プーマ クライド」もそのひとつ。

ーまずは小木さんと「プーマ クライド」との関わりについて教えてください。初めて履いたのはいつ頃ですか。

小木:実は結構遅くて、20代の半ばあたりです。10代の頃はロックやパンクが好きだったのですが、〈プーマ〉はヒップホップのイメージがあり、あまり馴染みがありませんでした。

でもその後、自分がヒップホップに傾倒していくなかで、ヒップホップにおいて〈プーマ〉は外せない存在であることが実感として強くなり、自分も履くようになりました。決定的だったのが、2000年代中盤にリリースされた「YO! MTV RAPS」とのコラボレーションモデル。モノ自体もかっこよく、かなり気に入って履いていました。

ーそして現在の小木さんのファッションにおいて「プーマ クライド」はどのような存在ですか。

小木:最近は’70sのファッションが気になっていて、その流れのなかで’70年代のコート系のスニーカーに注目しています。「プーマ クライド」もそのひとつ。服で’70年代ファッションを体現するのは難しいところもありますが、足元であれば取り入れやすいですから。

ー歴代の「プーマ クライド」のなかで、特に気に入ってるモデルは?

小木:まず、先ほど話した「YO! MTV RAPS」とのコラボレーションモデルがひとつ。あとは、すこし前に出たイタリア製のモデルがとても気に入ってます。革の質感がすごく良くて。

稀代の洒落者、ウォルト・フレイジャー氏のスーツスタイルから着想。

写真のウォルト “クライド” フレイジャーは、1945年アトランタ生れのバスケットボールプレイヤー。NBAを代表するポイントガードとして、ニューヨーク・ニックスとクリーブランド・キャバリアーズで活躍。

ー続いて、今回の「ユナイテッドアローズ&サンズ」の別注モデルについて教えてください。アッパーに柄や色が異なる様々なウール素材が用いられていますが、そのようにアレンジした理由とは?

小木:「プーマ クライド」は “クライド” の愛称を持つバスケットボールプレイヤー、ウォルト・フレイジャー氏のシグネチャーモデルとして誕生したわけですが、フレイジャー氏はスポーツ選手とは思えないほどお洒落で、スーツやジャケットをかっこよく着こなしていたことでも知られています。僕が以前「リカー、ウーマン&ティアーズ」を手掛けていたときも影響を受け、彼のファッションを参考にしたりしていました。

今回の「ユナイテッドアローズ&サンズ」による別注モデルでは、そんなフレイジャー氏のスーツスタイルから着想を得て、アッパーに様々なスーツの生地をクレイジーパターンであしらいました。

ーそれぞれの生地やディテールについて詳しく教えていただけますか。

小木:トゥ、シュータン、インソールにグレンチェックを用い、アッパーの外側にはヘリンボーンを、そして内側にはピッチ幅を変えたチョークストライプをあしらいました。また、内側の部分だけ色をネイビーにすることでクレイジー感を強調しています。また、フォームストライプはスウェード素材、ライニングはスムースレザーを使用。ロゴまわりはゴールドをあしらい、オールドスクールヒップホップ的な雰囲気に仕上げました。

なお、「ユナイテッドアローズ&サンズ」では今季、スーツ生地をカジュアルアイテムに落とし込んだアイテムを豊富に展開しています。そういった服の足元にも今回の「プーマ クライド」はあわせやすいと思います。

PUMA for UNITED ARROWS & SONS “CLYDE” Special Edition ¥20,000+TAX

ー実際にできあがったシューズを手にしてみて、手応えはいかがですか。

小木:とても気に入っています。日本製というのもあり、完成度の高さは予想以上ですね。

ー最後に、スニーカーは小木さんのファッションにとってどういった位置づけのアイテムでしょうか。

小木:かつての「リカー、ウーマン&ティアーズ」では “革靴を磨くのとスニーカーを磨くのは同じ” をコンセプトに掲げていましたが、僕のスニーカーに対するスタンスはその言葉に集約されています。革靴を履くと気持ちが引き締まるという人もいますが、僕はお気に入りのスニーカーを履くと気持ちが引き締まる。僕にとっては革靴もスニーカーも同列であり、どちらも大切なものなんです。

小木 “Poggy” 基史
1976年生まれ。’97年、ユナイテッドアローズ入社。セールスやプレス担当を経て、2006年にセレクトショップ「リカー、ウーマン&ティアーズ」をオープン。’10年より「ユナイテッドアローズ&サンズ」のディレクターを務める。www.unitedarrowsandsons.jp


PUMA “CLYDE” SELECT SHOP COLLABORATION MODELS

BILLY’S
高感度なスニーカーセレクトストア「ビリーズ」とのコラボレーションモデル。ネイビー×ホワイトのアッパーにインドアテイストのガムソールを組み合わせることで、クラシックかつエレガントなたたずまいに仕上げている。発売中。¥20,000+TAX

AMERICAN RAG CIE
「アメリカンラグ シー」とのコラボレーションモデルは、アッパーからアウトソール、インソールまでオールブラックで統一された一足。ゴールドでさりげなくあしらわれた側面のネームが高級感を醸し出す。発売中。¥20,000+TAX

URBAN RESEARCH
「アーバンリサーチ」のシーズンテーマ “ULロマンチック” をキーワードとして企画されたコラボレーションモデル。独特なワインレッドの色合いやシュータンのデザインがヴィンテージを彷彿とされる。発売中。¥20,000+TAX

EDIFICE
「エディフィス」とのコラボレーションモデルは、ブラックとネイビーのダークトーンでまとめられた上品な一足。アッパーの素材にベルベットが用いられているので、大人っぽい雰囲気の足元を演出したいときに最適。10月発売予定。¥19,000+TAX

プーマ お客様サービス
電話:0120-125-150
www.puma.com
PUMA CLYDE CALENDAR
特設ページ「PUMA CLYDE CALENDAR」では、今季リリースされる「クライド」のストーリー、ディテール、発売日といった情報が詳しく紹介されている。スニーカー好きはこまめにチェックを。
www.pumajapan.jp/pumaclydecalendar
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