LAのストリートで生まれたパーティー「Don’t Come」。
- ーそもそも「ドントカム」とは何なんですか?
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Pigu:簡単に言えば、LAを中心に活動しているDJクルーの名前です。「ヴァージルノーマル」のお店の裏でよくパーティーをやっていて、とにかくいろんな人が集まっているんですよ。
左が「シュプリーム」のコートランドで右が〈ロットストック&バレル〉のジェフ。彼ら がグッズのデザインも担当している。
「ヴァージルノーマル」のシャーリー(左)とチャーリー(右)は夫婦でもある。LAの ファッションシーンにおいて重要人物のふたり。
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Pigu:主宰しているメンバーは4人いて、ヴィンテージ&チェーンステッチのショップである「LOT, STOCK & BARREL(ロットストック&バレル)」のマネージャーのジェフ。LAにある「シュプリーム」のマネージャーであるコートランド。あとは「ヴァージルノーマル」のオーナーのチャーリーと、その奥さんでスタイリストのシャーリー。この4人が集まっていつもパーティーを開催してるんです。
- ーPiguさんは「ドントカム」のディストリビューターとして活動されていますよね。彼らとどんな繋がりがあるんですか?
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Pigu:彼らと知り合ったのはインスタグラムがきっかけでした。もともとLAが好きで友人たちと一緒に昔からずっとサーフィンをしに行っていたんですが、ローカルの友達はいなくて。たしか5年くらい前だったんですけど、LAに行く前に日本でピザを食べながら「#Pizzanista」っていうタグをつけて写真をアップしたんです。そしたらジェフが「LAに来るならアテンドするぜ」ってコメントをくれたんですよ。
- ー急にですか?
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Pigu:急にです(笑)。だから不安もあったんですけど、やりとりを繰り返していると「ALLAH-LAS(アラーラス)」っていうバンドのマネージャーをやっているって言ってたんです。バンドについて調べてみると、アメリカではかなり有名なミュージシャンたちで、ぼくらが訪れる期間にとあるショップのオープニングパーティで演奏する予定があったんですよ。ジェフがそれに招待してくれて、そこで彼と意気投合したんです。
- ーそれが5年前くらいなんですね。
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Pigu:そうですね。当時はまだ「ドントカム」はスタートしていませんでした。
- ーいつ頃からはじまったんですか?
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Pigu:詳しい時期はぼくも定かではないですか、スタートは去年だと思います。いま「ヴァージルノーマル」がLAのストリートカルチャーを語る上では欠かせない存在になっていて、シーンのハブみたいになってるんですよ。とにかくいろんな人が集まるんです。〈ブレインデッド〉のカイルや〈キャロッツ〉のアンワーもしょっちゅう来ますし、ローカルのイケてるスケーターたちも集まってます。
- ーなるほど。
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Pigu:あとはシャーリーがスタイリストで、メゾンブランドの広告なんかも手がけているんです。だからストリートだけじゃなくて、ファッション関係の人たちもたくさん来るんですよ。
- ー「Don’t Come」というパーティ名にはどんな意味があるんですか?
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Pigu:ふざけていて洒落好きなやつらなんで、パーティーだから人が来ないと意味ないのに“来るな”っていう(笑)。冗談とユーモアですね。
物販の秀逸なサンプリングセンス。
- ー「ドントカム」では物販としてアパレルグッズも展開していますよね。
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Pigu:バンドTみたいなノリですね。ラーメン食べてるおじさんのグラフィックを取り入れていて、〈10匣〉とコラボレートもしたときはマッサージ店のフライヤー風のグラフィックをサンプリングしてました。
- ーすべて元ネタがあると。
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Pigu:そうなんです。ヌードルマンは台湾のカップラーメンのキャラクターとかだったかな? ジェフが作ってるって話を聞いて「いいなぁ」って思ったんです。今年のはじまりくらいから「PIGU HOUSE」っていうポップアップイベントを各地のショップでやっていたんですけど、そこで展開するアイテムを探しているときにちょうどTシャツと一緒に「ドンカム」の存在を知って。もともと「ヴァージルノーマル」や、コートランドが「シュプリーム」で勤めていることがきっかけで自分のお店でも展開していたみたいですね。
左から〈Don’t Come × JOURNAL STANDARD〉ロンT(不要来) ¥11,800+TAX、ロンT(ヌードルマン) ¥11,800+TAX、コーチジャケット ¥15,800+TAX
- ー「ジャーナル スタンダード」でも今回展開するんですよね。
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Pigu:そうですね。もともと日本の地方のお店では展開していたんですが、今回「ジャーナル スタンダード」での展開を機にはじめて東京のお店でもやることになりました。しかもこれまでのアイテムに加えて、今回の来日のために新しくデザインも考えてもらっています。
〈Don’t Come × JOURNAL STANDARD〉ニットキャップ ¥5,800+TAX、ピンズ 各¥1,800+TAX
- ー今回もどこかからサンプリングしているんですか?
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Pigu:ジェフはテレビ番組の「のど自慢」が大好きなんですよ。ぼくがLAに訪れたときにいつも彼の家に泊めてもらうんですが、その際にいつも観ていて「出たい!」ってよく言ってるんです(笑)。その繋がりで今回サンプリングしています。
LAの文化のひとつであるパーティーを体感してほしい。
- ーいつも開催されているパーティーは、どんな雰囲気なんですか?
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Pigu:手作り感があってすごくアットホームですね。気取った感じがしなくて、雰囲気はすごくいいし、そのムードが彼らのフィーリングとマッチしているように思います。
- ー音楽はどんな曲が流れるんですか?
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Pigu:70年代の日本のシティポップが流れていました。彼らは日本の音楽が大好きなんですよ。日本に来たらきっとレコードを買ったりすると思うので、今回のパーティーではそれをすぐにかけるんじゃないですかね。
- ー最後に今回のパーティーの見どころを教えてください。
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Pigu:とにかく彼らはパーティーが日常なんです。一方、日本ではパーティーという文化がそこまで深く根付いているわけじゃないですよね。どこかのブランドのポップアップイベントとか、コラボレート記念でやることはあっても、必ず開催されるわけじゃない。でも、「ドントカム」のクルーにとってはパーティーは日常茶飯事で、それがないと始まらないんです。もう毎週のように音楽をかけて、ビールを飲んで、踊ってるんです。そういったLAのパーティーのムードが今回も感じられると思うので、それを体感してほしいですね。
Piguが着る「Don’t Come」。
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インタビューでも触れていますが、今回の「ドントカム」の来日に合わせて「ジャーナルスタンダード」ではコラボアイテムもリリースします。そのアイテムをPiguさんに着てもらいました。現在のストリートシーンのムードとマッチする珠玉のコレクションをご覧ください。
〈Don’t Come × JOURNAL STANDARD〉コーチジャケット ¥15,800+TAX 、スウェット¥13,800+TAX、ピンズ ¥1,800+TAX
〈Don’t Come × JOURNAL STANDARD〉スウェット¥13,800+TAX、ピンズ ¥1,800+TAX
〈Don’t Come × JOURNAL STANDARD〉ニットキャップ ¥5,800+TAX、Tシャツ ¥7,800+TAX
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LAの重要人物たちが一堂に介する「Don’t Come」の日本でのパーティーは1月12日(金)の開催です。場所は渋谷の「TRUNK(HOTEL)」にて。ここで紹介したアイテムを先行で販売予定です。Piguさんいわく、メンバーたちはみんな気さくでフレンドリーな性格の持ち主とのこと。ドリンクを飲みながら音楽に身を委ねたり、なかなか会うことができない「Don’t Come」のクルーたちに話しかけてみたり、普段とは違う時間を過ごしてみてはいかがでしょう? パーティの醍醐味は音楽を堪能することに限らず、さまざまな人との出 会いや、情報交換ができるところにもあります。この日は特別な夜になることは間違いあ りません。スケジュールの確保を強くおすすめします。