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厚さは速さだ! ビームス ラン クラブの牧野さんに「ナイキ ズーム フライ」シリーズの真髄を聞きました。

厚さは速さだ! ビームス ラン クラブの牧野さんに「ナイキ ズーム フライ」シリーズの真髄を聞きました。

2017年12月3日(日)の福岡国際マラソンにて日本人トップでゴールし、世界と互角以上に渡り合えることを証明した大迫傑選手。はたまた2017年に話題を集めた、人類未踏の記録であるフルマラソン2時間切りの挑戦「BREAKING2」で疾走した、エリウド・キプチョゲなどの世界的ランナー。彼らの足元にあったのが「ナイキ ズーム シリーズ」のランニングシューズ。特徴である、厚いソールはランニングシューズ界広しといえど、なかなかお目にかかれません。ランナー視点から見た、そのシューズの真髄とは? 昨年秋になぜか軽井沢で行われた、ナイキによる「ナイキ ズーム シリーズ」を履いてのランニングイベント。「BEAMS RUN CLUB」で日々走り、さまざまなランニングシューズを楽しみながらテストしている牧野英明さんとともに、初秋の軽井沢へと向かいました。

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思えば遠くへきたものだ。

「ナイキ ズーム シリーズ」の機能性、魅力を語る前にまず聞いてください。通常、ランニングシューズのメディア向けイベントというものは東京で行うのがスタンダード。それは、なんだかんだ言っても東京でやる方がいろいろと都合がいいし、合理的だからという元も子もないお話です。だから、ランニングイベントでは、都内で少しの距離をちょっと試しに走ってみるくらいの、文字通り“試し履き”になることがほとんど。そのためにわざわざ遠出して…というのはめったにありません。

BEAMS RUN CLUBの牧野さん

では、今回のイベントは軽井沢で一体何をするのだろう、そんな疑問を抱えたまま、BEAMS RUN CLUBの牧野さんと軽井沢まで電車で向かったというわけです。ちなみに牧野さんは、BEAMS RUN CLUBを主宰し、アベレージで月間300km以上走り、最近の愛読誌はランニング専門誌という、ファンランナーを軽く凌駕するほどのシリアスランナー。牧野さんに今回のシューズの魅力を語っていただいていますが、それは後ほど。

さて、避暑地として誰もが知る軽井沢。季節は秋だったので、紅葉が楽しめるかな、とほくそ笑んでいたわけですが。そんな淡い期待を尻目に、軽井沢駅に電車が滑り込み、駅でバスに乗り換え向かった先は陸上トラック。陸上トラック? “ちょっとどうかしてる”本気度の〈ナイキ〉さんに頭がくらくらしながらも、陸上競技場へと入っていきました。

各シューズの機能性をチェック。

陸上競技場の中では、「ナイキ エア ズーム ペガサス 34」、「ナイキ ズーム フライ」、「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%」(写真右上から時計回りに)というナイキ ズーム シリーズの3種類の靴が準備されていました。まずは、「ナイキ エア ズーム ペガサス 34」を履いてトラックの内側で、トレーニングとして、体のコアを鍛えたり、関節の可動域を広げたり、フォームをよくするための足運びを体得したりといったメニューをこなします。

一般ランナーの本番シューズほか、トップアスリートのトレーニングシューズとしても最適なモデルだと〈ナイキ〉が謳う〈ナイキ エア ズーム ペガサス 34〉。反発性とクッショニングと、サポート力に優れたマルチなシューズです。

牧野さんの私物のペガサス

牧野さん曰く、「モハメド・ファラー選手(ロンドン、リオ五輪と連続して5000メートル、10000メートルで金メダル)、大迫傑選手など、準備のジョグのときはみなさんペガサスを使っていると聞いたことがあります。特徴として、適度な固さと軽さのクッション性を感じます。バランスのよいオールマイティなシューズという印象が強いですね。サブ4(42.195kmを4時間以内で走ること)でもいけるし、レースにだって使えるでしょう。NIKE iDにも対応していて、自分はコルテッツカラーに仕上げて、デイリーシューズとしても履いています。見るひとに“あいつ、コルテッツでランニングしているぞ”と思わせるという、シャレとしての意味合いが強いですね(笑)」

厚さが速さへつながる。

体が仕上がったところで、「ナイキ ズーム フライ」にシューズを履き替えて、トラックへと繰り出す。100m〜200mくらいの短い距離を走りながら、コーチにフォームをチェックしてもらいます。トレーニング終盤では、目標ペースごとに分けられたグループランを実施。甘えた考えを裏切る、かなりの運動強度によるランニングを終えて「ナイキ ズーム フライ」のテストは終了しました。

ソールが厚いことがビジュアルとして鮮烈な「ナイキ ズーム フライ」は、〈ナイキ〉の掲げる「#厚さは速さだ」というスローガンを体現した一足です。フルマラソンで3時間のランナーのための本番シューズとして、また、フルマラソンで3時間切りを目指すランナーにはトレーニングシューズとしても最適なモデルです。

牧野さんの感想はさすがの視点です。「履いてみると前に重心がある、フォア(前方)フットシューズですね、これは。書籍『BORN TO RUN』で爆発的に広がりましたが、、“足自身のちからを呼び覚ます”ベアフットではかかとではなく、足の指のあたりで着地を行います。このシューズはソールが厚いので、あえてソールを薄くしてあるベアフットシューズとは一見対極なんですが、走り方としては同じベクトルを感じます。フォアフットのフォームで走ってスピードに乗れれば、ソールの反発をうまく利用できてさらにスピードがつきそう。感触としては、キロ3分前半ぐらいのペースで走るといいのかなと。反発を実感できるという意味でも、トラックだけでなくロードも走れて、このシューズのパフォーマンスを一番感じられるので至極納得できますね」

公道を走ってわかったこと。

ツアー二日目は、昨日のトラック競技場とは打って変わって、軽井沢の心地よい自然を楽しめるように、一般の歩道を走るランニングへ。木々を中心とした豊かな自然を横目に、10kmの距離をそれぞれのペースで楽しみました。

その際、牧野さんが履いていたのは、「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%」。これは、「ナイキ ズーム シリーズ」の中でも技術の粋を集め、ランナーの常識を打ちやぶったと〈ナイキ〉が自負する、史上最速のマラソンシューズ。2017年12月3日の福岡国際マラソンにて日本人トップでゴールし、世界と互角以上に渡り合えることを証明した大迫傑選手がレースで履いているシューズがこれ。福岡国際マラソンでは 1 位から 4 位まで全員がこのシューズを履いていた。ソールはクッションに優れていながらも、ソール全体にカーボンファイバーのプレートが埋め込まれ、蹴り出しに必要な反発力と推進力がしっかりと備わっています。世界レベルのアスリートたちの要望に応えることが可能なレベルのレーシングシューズで、フルマラソンで 3 時間切りを目指すランナーの本番シュ ーズとして最適なモデルです。

では、牧野さんはこのシューズをどう評価するのか。

「そもそもこの厚いソールに、反発力のあるカーボンを入れようというアイデアにしびれました。昨日のトラック練習でも履いてみたんですが、一般的にやわらかいソールのシューズだと、昨日試し履きしてみたトラックのような表面だとソールからの反発にタイムラグを個人的には感じるので、アスファルトなどの硬い路面のほうが反発をうまく使えるんじゃないかと思っていました。果たしてロードで走ったらばっちりでした! でも、このシューズが巷にあふれているソフトなソールのシューズと違うのは、ソールにカーボンが入っていることでほどよい固さがありますね。だから着地はやわらかいけど、反発のタイムラグが小さいので理想的ですね。この『ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%』で2月の東京マラソンを走ってみたい。そんなことをつい考えたくなるシューズです」

デザインありきではない、ナイキのDNA。

さらに、ファッションとして、パフォーマンスシューズとして、〈ナイキ〉がどんなブランドなのか、大局的な視点で牧野さんに聞いてみました。

「知れば知るほど、テクノロジーがまず先に来て、その結果としてこういうデザインになったという印象が強いブランドですね。機能を突きつめたらこうなった、みたいな。聞いたところでは、エリウド・キプチョゲ選手たちが、①軽いこと、②クッション性があること、③推進力があること、このたった三つのキーワードをベースにしてできた形がこの『ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%』だとか。アスリートの強い要望を形にしたという、その開発力が突出していると思います」

それは、「選手の声を聞け」という創業者から続く〈ナイキ〉のDNAの賜物でしょう。“最初に機能”ありき。デザインありきのデザインは絶対に世に出ない、出さない。もちろんユーザー側の手にひとたび渡れば、それをファッションとして楽しむことは自由です。

そういえば〈ナイキ〉の広告は、記憶に強烈に残ります。機能性やイノベーションという軸は決して失わず、そこに遊び心やファッション性などをうまく加えていくスタイルは一時代を築きました。一言で言えば、真摯かつセンスがいい。今回、ファッションからラン専門誌までさまざまなメディアが集められていました。それは、〈ナイキ〉がすべての面において、高レベルだからこそ、さまざまな媒体がそれぞれの切り口で伝えることができるということ。

たとえば、ハイスペックのダウンは極寒でテストするし、防水は雨の中でテストする。同じように、このシューズのパフォーマンスと価値を最大限に体感できる場所として、トラックもあり、公道もある軽井沢が選ばれたというわけです。軽井沢の豊かな自然が、〈ナイキ〉本社のあるオレゴンにも似ているという余談もありつつ。今回のランニングイベントは、製品からそれを試す場所、つまりは、出発点から落とし込みまですべてが共感できる、そんな貴重なイベントでした。だから、腹おちしました…厚さは速さだ!

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