SPECIAL

「フイナム」が様々なブランドやヒトと
コラボレーションしたスペシャルサイトです。

CLOSE
体感重量半減!? Porter Classic×muatsuの画期的な鞄「ニュートン」。

体感重量半減!? Porter Classic×muatsuの画期的な鞄「ニュートン」。

また〈ポータークラシック(Porter Classic)〉から画期的なプロダクトが完成した。今回は、寝具の老舗〈昭和西川〉のmuatsuとのコラボレーション。鞄と寝具!? 意外な組み合わせにも聞こえるが、むしろなぜ今までなかったのかと思うほど相性抜群。鞄の新しい可能性を引き出している。早速、今回の仕掛け人である〈ポータークラシック〉の吉田玲雄さんと、〈昭和西川〉の西川ユカコさんに話を聞いた。正直、この“重さを感じさせない鞄”を体感して、驚かない人はきっといないと思う。

  • Photo_Shinichiro Ariizumi(SPUTNIK)
  • Interview & Text_Jun Namekata[The VOICE]
  • Edit_Jun Nakada
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

完全無欠のクッション機構を鞄に。

左:西川ユカコ(昭和西川株式会社 常務取締役)右:吉田玲雄(株式会社ポータークラシック 代表取締役)

ー〈昭和西川〉のmuatsu といえば健康寝具の代名詞的存在ですが、改めてその歴史と特徴を教えていただけますか。

西川:西川家の歴史は、安土桃山時代に始まりました。当初は蚊帳を作ったり江戸時代には弓矢なんかを作って幕府に納めていたりしていましたが、のちに寝具に特化するようになったんです。muatsu が誕生したのは47年前。寝たきりの入院患者さんを楽にしてあげられないかという想いから作られたものなんです。

ー独自の凹凸を持つウレタンマットですね。

西川:はい。あれはロケットから着想を得たものなんです。あの先端の丸みは、大気圏に突入する際にもっとも抵抗が少なくなるよう計算されたもの。であれば、寝ている人の圧も効果的に分散してくれるはずだという発想の転換ですね。

吉田:すごい発想ですよね。人の偉大さっていうか…そこに着眼するのかっていうね。

西川:構造は相当緻密に計算したようです。試行錯誤を繰り返し、約3年の開発期間を経て完成しました。その後、東京大学の病院をはじめ数々の名だたる病院に使っていただいていたのですが、あまりに快適だからということで、退院後も自宅で使いたいという声をたくさんいただいて。それで市販をするようになったんです。

ーそれから今に至るまで、不動の人気を誇る〈昭和西川〉を代表する商品ですよね。

西川:宣伝よりも、口コミで広がって行ったというのがこの商品のすごいところです。腰痛がなくなったとか肩こりが軽くなったとか、疲れが取れるようになったとか。そう実感した方々が、近しい人に勧めたりプレゼントしたりして、広く信頼されるようになりました。

ーさて、そんなmuatsu がなぜ〈ポータークラシック〉とコラボレーションをすることになったのでしょうか。接点があまりないような…。

吉田:共通の知人を通じで紹介されたのがきっかけでした。最初から何かやろうというイメージがあったわけじゃなく、まずは単純にご挨拶をさせていただいたという感じ。それが4年くらい前だったかな。初めて会社にお邪魔した時は緊張したー(笑)。あの歴史ある〈昭和西川〉ですからね。

西川:こちらこそ(笑)。

吉田:そこでmuatsu を体験させていただいたんです。失礼な話、僕はそれまでmuatsu を使ったことがなかったので。実際に寝てみて、驚きましたね。「なにコレ!?」って感じで。今までの寝具はなんだったんだろうって思いました。

西川:私は逆にmuatsu しか知らずに育ったので、そのポジションがどの辺りなのかを知りたくて、色々とリサーチしたことがあったんです。いわゆる高級と言われるホテルに宿泊して、それこそ1台100万以上するようなベッドをいくつか体験しましたが、手前味噌ですがやっぱりmuatsu はすごいと感じました。寝起きのスッキリ感に差があるんです。

吉田:そういうの、ありますよね。僕も生まれたときから家が鞄を作っていたから、違うものを持ったときにその差に敏感になる。

西川:muatsu の凹凸はその誕生からずっと変わらない、ある意味完全無欠のものなんです。体に最も負担がかからない計算に基づいている。改めてそれに自信を持ちましたね。

歴史的なプロダクトになることはわかっていたから。

ーそして、それを鞄に応用しようというアイデアはどのように生まれたのでしょうか?

吉田:話の中で自然に生まれたという感じです。こんなに素晴らしい技術ですから、何かに活かさなければもったいない。最初は背中に入れるのはどうでしょうとご提案をいただいたのですが、それだと厚みが出てしまいますし、muatsu のメリットを最大限活かすことができない。だったらストラップの方がいいのではということになり、開発が始まりました。

ー一番圧がかかるのがストラップですもんね。

吉田:ただ、その計画を職人さんに相談したら「そんなのできない」と言われて…。

ーなぜですか?

吉田:縫製が困難だったんです。この複雑な形をしたウレタンを正しく装着するのは難しいと…。僕らがいつもお願いしている工場には腕利きの職人さんがたくさんいて、その人たちができないというのだから本当に無理かなとその時は思いました。でも実現すれば歴史的なプロダクトになることはわかっていた。だから一緒に試行錯誤してちょっとずつ突破口を見つけて。結局開発に3年を要しました。奇しくもmuatsuの開発期間と同じですね。

西川:吉田さんから横幅と厚みが指定されてウレタンのパットを送るのですが「やっぱりこのサイズで」「このカットで」の繰り返し。途中、本当に完成するのかしらと心配になりましたね(笑)。

吉田:色々と問題はあったのですが、中のウレタンが動いてしまうのが一番大きかったかな。何度もテストを繰り返した結果、特殊なストレッチ素材でウレタンを包んで、高い技術でしっかり縫製をすることでそれを解消しました。丈夫で、撥水性もあって…と完璧な着地点を探しているうちに、3年経ってしまいました。

西川:でも仕上がりには本当に満足しています。面ではなく点で支えることになるので血行を妨げない。結果、ものすごく軽く感じるんです。この背負い心地には私も感動しました。

ー僕も先ほど6kgの重りを入れてリュックを背負いましたが、全然重さを感じない! 本当に驚きました。

吉田:デザインは主観ですが、快適さは誰にとっても同じ。体は正直ですよね。

西川:ファッション性と機能性ってなかなか両立しないじゃないですか。あっちを立てるとこっちが立たないということが多くて。でもこれは〈ポータークラシック〉の鞄の良さもちゃんと残っている。そこがすごいと思うんです。

吉田:先ほども言った通り、歴史的な商品になることはわかっていましたから、僕のわがままを徹底的に通させてもらいました。

いろんな人の役に立てるはず。

ーデザインで一番こだわった部分は?

吉田:やっぱりストラップの厚みを目立たなくすることですね。muatsuのメリットを最大限に活かしながら、存在感を薄くしていく。難しかったですが、理想の着地点に落ちつけたと思います。

ーファッションという観点もありつつ、本来の道具のバックの使命もある。このエッセンシャルな進化は新しいものづくりの起点になりそうですね。

吉田:この鞄が完成した時、うちの父(吉田克幸)に見てもらったんです。何も説明せずに背負ってもらって出来栄えを確かめてもらったんですが、そうしたら一言「これで俺は死ねるな」って(笑)。その時、これは自信を持って送り出せるって確信しましたね。

西川:ある意味、お父様にできなかったことを実現させたからなのでしょうか。

吉田:かねてから父は「鞄は楽なものがいい」と言っていたので。鞄で皆さんに喜んでもらいたいという強い思い。そこからじゃないかな。そういえばうちの9歳の娘も初めて友達に鞄を自慢してくれたんですよ。この鞄軽いんだよ!って。

西川:子供って残酷なくらい正直ですもんね。

吉田:それも嬉しかったな。いい仕事したって実感できた(笑)。

ーこのバッグの完成を機に、新しいステージに上がったかなという実感はありましたか?

吉田:やりたいことはすごく多い。いろんなところでお役に立てると思うんですよ。スポーツ用品やランドセルにも応用できるし、カメラバックにだって使える。あと抱っこ紐なんかもいいかもね。

西川:抱っこ紐! いいですね。

吉田:子供の重さってすごいからね。

ー西川さん的にはいかがでしょうか。muatsuが寝具以外に採用された初めてのアイテムということですが。

西川:〈昭和西川〉は寝具メーカーですが、私は単なる“布団屋”だとは思っていないんです。どちらかというとヘルスケアのメーカーだと思っているんですね。売っているのは布団ではなく健康。ですから今回のように私どもの技術が応用されて、皆さんの体を楽にする可能性が広がったことはとても嬉しいことです。体の歪みは様々な不調を引き起こしますから。まさにmuatsuが布団以外で皆さんの健康のお役に立てることの記念すべき第一歩ですね。

ー開発から半世紀近く立ったものが、こうしてまた新しいものに応用される。それがいかに優れたものかを物語っている気がします。

西川:これをきっかけに、ぜひ寝具としてのmuatsuも試して頂ければ嬉しいです。現代人は50年ほど前に比べて寝る時間が平均で1時間減っていて、平均体温は0.9度下がっているんです。ストレスもたまるし、免疫力がかなり低下している。muatsuは心身のいろんな問題解消にきっとお役に立てると思っています。

ーさて、全国発売は4月からと伺っていますが、最後に今後の展開予定を教えていただけますか。

吉田:3月14日(水)に東京の伊勢丹立川店と静岡の遠鉄百貨店を皮切りに、大阪や東京などの各地でポップアップショップを展開します(※下記参照)。まさに百聞は一見にしかず。そこでぜひこの鞄を体感していただきたいですね。

ニュートンのラインナップ。

DAYPACK L ¥42,000 in TAX(W30×H49×D14cm)

DAYPACK S 各¥30,000 in TAX(W24×H34×D10cm)

BUSINESS RUCKSACK 各¥40,000 in TAX(W30×H40×D11.5cm)

HELMET CASE L 各¥34,000 in TAX(W47×H46cm)

HELMET CASE S 各¥30,000 in TAX(W34×H34cm)

SHOULDER BAG 各¥31,500 in TAX(W26×H17×D9cm)

左:SASHIKO DAYPACK ¥45,000 in TAX(W28×H38×D11cm) 中:SASHIKO HELMET CASE ¥36,000 in TAX(W34×H35cm) 右:SASHIKO SHOULDER BAG ¥36,000 in TAX(W25×H20×D7cm)

ポータークラシック 銀座
住所:東京都中央区銀座5-1 GINZA FIVE 2F
電話:03- 3571-0099
www.newtonbag.com
www.porterclassic.com
ポップアップショップ会期日程
会期:3月14日(水)〜3月27日(火)
会場:遠鉄百貨店 本館6F
住所:静岡県浜松市中区砂山町320-2
電話:053-457-0001(代表)
会期:3月14日(水)〜3月27日(火)
会場:立川伊勢丹 5F
住所:東京都立川市曙町2-5-1
電話:042-525-1111(代表)
会期:4月4日(水)〜4月24日(火)
会場:浦和伊勢丹 5F
住所:埼玉県さいたま市浦和区高砂1−15−1
電話:048-834-1111(代表)
会期:3月28日(水)〜4月10日(火)
会場:日本橋三越 2F
住所:東京都中央区日本橋室町1-4-1
電話:03-3241-3311(代表)
会期:3月31日(土)〜5月6日(日)
会場:Porter Classic 金沢
住所:石川県金沢市堀川新町3-1 金沢フォーラス1F
電話:0762-93-3502
会期:4月4日(水)〜4月17日(火)
会場:阪急うめだ本店 10F
住所:大阪府大阪市北区角田町8-7
電話:06-6361-1381(代表)
会期:4月11日(水)〜4月24日(火)
会場:新宿伊勢丹メンズ館 B1
住所:東京都新宿区新宿3-14-1
電話:03-3352-1111(代表)
会期:4月25日(水)〜5月8日(火)
会場:ジェイアール名古屋タカシマヤ7F
住所:愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4
電話:052-566-1101(代表)
会期:5月8日(火)〜5月22日(火)
会場:そごう横浜店 5F
住所:神奈川県横浜市西区高島2-18-1
電話:045-465-2111
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Page Top