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スキー再熱の予感。

URBAN SKI STYLE

スキー再熱の予感。

横乗り系ウィンタースポーツはスノーボード一強、という時代は終わった……訳ではないが、いまあらためてスキー文化が再熱しているらしい。とくに注目すべきは、ウェアの進化だろう。アウトドアブランドがスキーやスノーボードにも適応したように、スキー専門メーカーが生み出すウェアもまた、進化し続けている。そこで、学生時代に競技スキーのプレイヤーとして活躍されたクリエイティブディレクターのアクタガワタカトシさんに、昨今のスキーブームについて、またウェアについて語ってもらった。

  • Photo_Masahiro Arimoto
  • Text_Satoru Kanai
  • Edit_Jun Nakada
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アクタガワタカトシ/クリエイティブディレクター

1972年生まれ。様々なブランドのディレクションや雑誌・WEBでの編集・執筆に携わる。スニーカーへの造詣が深く、とくに〈NIKE〉のコレクションは、オレゴン本社に所蔵されるほど。スキープレイヤーとして、学生時代に様々な大会への出場経験を持つ。現在は、家族や友人とともに、スキーやキャンプなどアウトドアカルチャー全般を楽しむ日々。

スキー文化の再熱には、もうすこし時間がかかる。

─いま、そこかしこで、スキー文化が再燃する兆しを感じます。

いい流れはきていますが、まだごく一部ですよ。広がっていくまでには、もうすこし時間がかかる気がしています。ファッションでも90年代の服がリバイバルしたりするように、時代が巡っているというのは関係あるかもしれませんね。ぼくらの世代だとスノーボードはやったことがないけど、スキーはやったことがあるっていう人たちもすごく多いですから。「しばらく忘れていたけど、スキーいいよね」みたいな空気は、たしかに感じます。

ぼくの周りでも、スノーボーダーだったのが「今年はスキーやりたいので、道具を買いました」なんて言ってる人もいるので、これから増えてくるんだろうとは思います。

─日本の雪質に惚れ込んでやってくる外国人スキーヤーも多いとか。

日本の雪質は世界一ですから。なので、平日の白馬や北海道のスキー場では外国人のほうが多いくらい。そのブームに、日本人が後押しされているところもありますよね。

それから、スノーボードが全盛だった90年代の後半から2000年代の前半くらいまでは、肩身が狭いとまでは言わないけど、スキーがカッコよく見えなかったと思うんです。でもいまは、バックカントリースキーが成熟してきたこともあって、オシャレな道具も増え、いい流れが出来てきている。

昔は防水機能もなかったから、雨が降るとびしょ濡れ。それを乾燥室で乾かして、次の日にはちょっと縮んで、っていうのをずっとやっていました。いまはそういうストレスもないですし、ギア自体が進化して、どんどん快適になってますね。

─当時のスキーウェアはどんな印象でしたか?

国内にもいくつかブランドはありましたが、ぼくは〈フェニックス(PHENIX)〉というトップ選手が着るブランドを愛用していました。当時は、過剰なくらいスキー関連の国内ブランドがあったんですけど、スキー需要の衰退にともない、大半がつぶれてしまいました。それでも、こうして〈フェニックス〉が残っているのは、プロフェッショナルな分野で頑張ってきたからでしょうね。

スキーウェアをファッションとして楽しむ。

―スキーウェア自体は、どんな遍歴を辿ってきたのでしょうか?

まずスノボーが出てきて、ゲレンデの雰囲気はガラッと変わりましたよね。誰を見ても、茶色と黒の上下で、スケボーの流れもあってちょっとオーバーサイズ。その影響をスキーも受けて、レーシングのウェアがグレーと黒だけっていう時代もあったぐらい。あのタイミングで変わりはじめたんだと思います。

1回スノボっぽい感じにぐっと寄って、そのあとアウトドアっぽい要素が入ってきて。でも、アウトドアメーカーは基本シングルトーンなので、スキーウェアらしい色の切り替わっていうのは、僕は大事だと思うんです。特に雪の上でガスったら、誰だか識別できないので。

─アウトドアブランドのアイテムをタウンユースにするというのは、いまや当たり前ですが、スキーウェアを街で着るという発想はありますか?

ぼくは、競技のイメージが強すぎて街で着るっていうのはどうもピンとこない。それは多くの人が体育の授業で履いていた体育館シューズや、バスケ部の人がバッシュを街で履けないのと同じような感覚だと思います。

でも、アメリカで競技スキーをやっている子どもたちは、みんなアウトドアブランドを着るのが普通なんですよ。もちろん、レースでオーバーサイズのスノーボード用のウェアを着るのはありえないけど、モノ自体が適応してればいいわけですから。もっと自由な感覚で着ればいいと思います。

昔は、スキーウェアはスキーの、アウトドアのウェアはアウトドアの専門メーカーのモノを着るといった明確なカテゴライズがありましたよね。それが、いまではアウトドアメーカーのアイテムをスノーボードやタウンユースに使うのが当たり前になった。

スノーボードもタイトなシルエットが主流になってきていますし、スキーとスノーボードはどんどん寄ってきている気がします。

〈フェニックス〉のアイテムは、日本人向けのサイジングがなによりも魅力。当然、スキーウェアとしても動きやすいのが一番ですし、ファッションの切り口からもスキー文化が広がっていくといいですね。


アクタガワタカトシがセレクトする今季の〈フェニックス〉アウトドア編

External Down Jacket

「DRYBARRIER(R)10000」を使用したダウンジャケット。キルト部からの冷気を遮断するオフセットバッフル構造で、フロントにアクアガードジッパーを採用。700フィルパワーの耐久撥水性を備えたダウンに、除電機能を持ち合わせているのもうれしい。¥42,120(PH552OT20)

「片袖だけ色を切り替えているのがいいですね。アウトドアメーカーは、黒か赤の単色、もしくはツートーンみたいなデザインが多いですよね。全部が真っ赤より、こういったちょっとした遊びがあったほうが着やすいですよね」(アクタガワ)

Darien Jacket

透湿防水性と10,000mm以上の耐水圧を備えた防水素材と、中綿にウールを35%使用したハイブリッドインサレーション『THERMO WOOL』を採用。高い保温性と吸湿発熱機能はアウトドアシーンにはもちろん、タウンユースでも役立つ。¥27,000(PH652OT23)

「こういったクラシックなデザインって雨に弱いことが多い。でも、このジャケットは、スキーブランドならではのテクノロジーに裏打ちされたつくりになっている。タウンユースからアウトドアまで、便利な一着です」(アクタガワ)

dri-release Wool Border L/S

吸汗速乾・静電気抑制・UVカット・消臭などアクティブなシーンでのストレスを極力軽減してくれる「ドライリリースウール」を採用した多機能インナー。スポーツからタウンユースまで、幅広く活躍する。¥7,452(PH652TL19)

「スポーツメーカーのインナーは無地が多いので、ボーダーというがうれしい。素材にウールが入っているので匂いも気にならないし、冬のインナーにいいですね。素肌に着てもよさそう」(アクタガワ)

Fluffy Pants

耐久撥水に優れた「DRYSPHERE100」のリップストップ素材を採用。中綿には700フィルパワーのスティッキーダウンを採用することで、軽量かつコンパクト性を高めたダウンパンツ。腰ポケットに収納可能。¥19,940(PM652IB01)

「ダウンパンツは軽さを追求するあまり、使い勝手が悪くなりがちなんですが、これはポケットがあるのがいい。キャンプで履くときも、ポケットは絶対にあったほうが便利ですからね」(アクタガワ)


アクタガワタカトシがセレクトする今季の〈フェニックス〉スキー編

Mush Jacket&Mush Pants

カラーブロックが特徴的なスノージャケットとパンツのセットアップ。デザインの邪魔をしない肩補強やウオッチウインドウなど、〈フェニックス〉らしさをそなえたスキーウェア。黄色のリブがデザインのアクセントになっている。ジャケット ¥43,200(PA672OT21)、パンツ ¥32,400(PA572OB21)

「ぼくがこのウェアを選んだ1番の理由は、リフト券用の窓があること。前は海外のメーカーもやっていたんですけど、今海外のスキー場はどこもICチップになって見る必要がないから付いていないんです。その点も、日本のスキー場で着るにはいいとおもいます。カラーリングも80年代っぽい雰囲気もあってかわいいですね」(アクタガワ)

Hybrid Fleece Jacket

中綿には「ダイジェナイトサーモ」を使用したストレッチフリースは、スポーツ時の動きを制限することなく、パフォーマンスを最大限に発揮できる。¥15,120(PF672KT04)

「デザインは、スラロームのパットが入っているイメージしているのかな。最近はプリマロフトやダウンに押されているけど、スキーのときにはやっぱり通気性の高いフリースがいいですよ」(アクタガワ)

Hybrid Fleece Pants

こちらも、ストレッチフリースを採用したパンツ。動きをおさえることなく、レイヤードしやすい丈感もうれしい。どちらも〈フェニックス〉チーム着用モデル。¥12,960(PF672KB04)

「スノーパンツの下は暖かい日だとタイツしか穿きませんが、寒い日は特に腰回りが冷えるので、こういったショート丈のインサレーションを重ねると快適なんです」(アクタガワ)

left:Outlast®Mid wt. Stretch Tights

調温機能を持つOutlast®と、洗濯耐久吸水機能を持つシュアドライ®インフィニティを使用したハイブリッドマテリアル。フラットシーマにより縫い目部分の凹凸が少なく、肌へのストレスを大幅に軽減。 消臭糸DEOSEAM®を使用しているため、汗をかいた後の嫌なにおいを抑え、4WAYストレッチで動きやすい。¥4,968(PH652UB25)

「タイツは必ず穿きますから、結構重要なアイテムですね。伸縮性が高い方がストレスが少ないですし、縫い目がフラットなのも足入れしやすく良いと思います。スキー以外のシーンでも着られるので便利そうですね」(アクタガワ)

right:DELTA Leather Grove

3面で指を包み込む「DELTA ARCH」のおかげで、ポールの操作性を損なわない。脱着しやすいよう、ヘムループ付き。¥16,200(PH672GL03)

「透湿防水でレザーというのがいいですね。やっぱり革のグローブは馴染みがいい。ループがあることで、はめやすいというのもポイントが高いです」(アクタガワ)

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