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スタイリスト・本庄克行がサムソナイト・レッドに見出した個性とは?

THE GUIDE HOW TO USE “Samsonite RED”

スタイリスト・本庄克行がサムソナイト・レッドに見出した個性とは?

それがリアルでもファンタジーでも、スタイリストという男たちは常に洒脱でフレッシュなメンズ像に思いを馳せながら、自分の感性だけを頼りにおぼろげなそのイメージを形にしていく。彼らにとってはたったひとつのアイテムも、そのための大切なヒントになり得るのだ。例えば、都市生活者に支持される〈サムソナイト・レッド〉のバッグ。デザイン、品質、使い勝手……、本庄克行がそこから受けたイマジネーションと、描いた4つのスタイルとは。

  • Photo_Shunsuke Shiga
  • Styling_Katsuyuki Honjo
  • Text_Rui Konno
  • Edit_Jun Nakada
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本庄克行

1978年生まれ、東京都出身。本間良二氏に師事した後、2004年に独立。アースカラーやヴィンテージウェアを使った、どこかナードでもノーブルなスタイルが御家芸。雑誌を中心に、ブランドカタログや広告ヴィジュアル、アーティストや著名人のスタイリングまで精力的に活動し、日々大きなバッグを片手に都内を奔走中。現在新たにアシスタントを募集しているので、有志は所属事務所のビーナチュラルまでご一報を。
www.bnm-jp.com

〈サムソナイト〉の伝統や格式は受け継がれてるんだな、って。

スタイリストという仕事を長年されていて、ご自身のバッグ選びはどのようになりましたか?

本庄昔はトートなんかも好きでよく使っていたんですけど、最近はめっきり使わなくなりました。道具入れみたいな感じでは使うけど、街歩きとして持ち運ぶことは、今はないですね。買い物くらいだったらショッピングバックくらいで済むし、逆に仕事は大容量の3WAYタイプを今はメインで使っています。

職業柄、スタイリストさんはファッション面だけでバッグを選べないですよね?

本庄そうですね。僕らみたいな仕事をしてると、荷物の量が1日の中ですごく変わるんですよ。車の中に積んでいた大量のリースアイテムを返却のために持って出たり、それが終わると一気に荷物が空になったり。だから、比較的いろんなシチュエーションに対応できるものを使うようになったんだと思います。

鞄を装飾の一部として使う感覚はありますか?

本庄今はあまりないかなぁ。やっぱり実用的な部分が優先ですね。メッセンジャーなんかも好きで昔はよく背負ってたけど、最近は自転車にあまり乗ってないから使わなくなったりとか。

今回の〈サムソナイトレッド〉のバッグのスタイリングにも、そんなご自身の遍歴が生きている気がします。

本庄そうですね。やっぱり〈サムソナイト〉っていう老舗から生まれたブランドですし、ちゃんとその伝統や格式は受け継がれてるんだなって感じました。生地や縫製もしっかりしていて、作りがちゃんとしてるし、良い意味での重さもある。でも、実際にスタイリングを前提で見てみると、随分モダンですよね。〈サムソナイト〉のスーツケースに通じるような安心感はあったけど、クラシックじゃなくて今っぽい形になってるなって。

コーディネイトを考える上ではどんなことを意識されたんですか?

本庄個人的なことなんですが、僕は普段の服装がカジュアルだから、いつも小ぎれいなところに行くときに結構困るんですよ。だから今回は、そういうところにもこれなら行けるなっていう汎用性の高いスタイルを中心に考えました。ちょっとしたホテルにも行けるし、僕らが仕事で作業をするにしてもこれなら持っていて浮かないなって思えるような。〈サムソナイトレッド〉にはちゃんとしたブランドヒストリーもあるし、作りもデザインもしっかりしてるから、普段はあまり行かないようなちゃんとした場所にも対応できるんじゃないかなと思ったんです。

4つのスタイルともテイストは違いますけど、どれも人物像が自然とイメージできそうですね。

本庄バッグをメインに考えて、これはどうやって使うかな、こういう職業の人かなって逆算していくと、自ずと人物像は見えてきますよね。“ノマドキャリー2”のボディバッグのルックは、ラフなショーツだけどちょっとマジメな人かな、“バイアスジャック2”のクラッチバッグなら、普通に見せて実はこだわりのある男で、みたいな。自分自身も最近はPCケースだけで打ち合わせに行くことも増えたし、せっかくモダンなバッグなんだから、それくらいスマートなのがちょうどいいんじゃないかと。

あまりバッグからスタイリングを考える機会は多くないのかなと思いますが、いかがでしたか?

本庄確かに。でも、バッグを先に考えた分、目的はイメージしやすかったです。正直、僕自身の理想は手ぶらで、バッグは必要に迫られて探すことが多いんですよ。今度ああいう場所に行くからこういうバッグを持っていないとって。今、3WAYのモデルをよく使っているのも毎日行く場所もやることも違うスタイリストっていう職業柄ですし、道具として便利かどうかが最終的にはすごく大事じゃないですか。だから、逆にいつも何気なく同じカバンを使っている人も、自分のライフスタイルを振り返れば自然と最適なバッグが見えてくるし、もっと気分も着こなしも新鮮になるんじゃないでしょうか。

本庄さんによる着こなし解説。

STYLE SAMPLE 01

BIAS ATHLEISURE「3WAY BAG」¥20,000+TAX(ONLINE STORE

「ビジネスシーンでもラフな格好のときでも持てる3WAYモデルは、その大人っぽさを活かしたくて、王道のシアサッカーのセットアップを選びました。うだるような夏の暑さの中でも快適で、インナーは力の抜けたボーダー柄。足元はこれくらいコンサバティブな物を選んでもバランスが良いかと思います」

STYLE SAMPLE 02

BIAS JACK 2「CLUTCH BAG」¥10,000+TAX(ONLINE STORE

「仕切りが充実したバッグの作りから、“細かい部分にもちゃんと気を配る人”をイメージしました。デニムはこなれた古着だったり、きれいな白シャツもミリタリーもののユーズド。一見、普通なんだけどこだわりはあるよ、っていう雰囲気を大切にしました。時計やシューズも、そんな視点で上品なものを選んでいます」

STYLE SAMPLE 03

BIAS ATHLEISURE「TOTE PACK」¥14,000+TAX(ONLINE STORE

「ナチュラルカラーは着こなしが程よくラフになるのでよく使うんですが、ここではカーキや茶系のウェアをシックなブラックのバッグで引き締めました。バッグが容量も大きくて現代的な形なので、シンプルでもちゃんと洒落て見えます。重たく見えすぎないよう、ウェアの素材感は軽やかさを重視しています」

STYLE SAMPLE 04

NOMAD CARRY「BODY BAG S」¥6,000+TAX(ONLINE STORE

「バッグ自体のデザイン性が高いから、着こなしも崩すところは崩そうと、斜めがけのバッグと相性の良いショーツや缶バッジを活用しました。昔はヤンチャしてた人が大人になってクラシックなスタイルも楽しむようになった、そんなイメージです(笑)。だから清潔感は強めつつ、アクティブさも残しています」

BIAS ATHLEISURE「3WAY BAG」

〈フリーマンズ スポーティング クラブ〉ジャケット¥54,000+TAX、パンツ¥28,000+TAX(すべてフリーマンズ スポーティング クラブ 東京 03−6805−0490)、〈ルトロワ〉Tシャツ¥12,000+TAX(八木通商 03−6809−2183)、〈オポジット オブ ブルガリティー〉シューズ¥18,000+TAX(ハイブリッジ インターナショナル 03−3486−8847)

BIAS JACK 2「CLUTCH BAG」

〈ユーズド〉シャツ¥6,000+TAX、デニムパンツ¥8,000+TAX、キャップ¥3,000+TAX、〈クレマン〉シューズ¥18,800+TAX、〈クレイグヒル〉キーリング¥4,400+TAX、〈グラルナー チューヒリ〉バンダナ¥2,400+TAX、〈オリエント〉腕時計¥28,800+TAX(以上すべて ランチキ セントリューム 03−5766−8415)

BIAS ATHLEISURE「TOTE PACK」

〈バブアー〉Tシャツ¥9,000+TAX、パンツ¥21,000+TAX(バブアー銀座 03−6264−5569)、〈ステットソン〉ハット¥27,000+TAX(ステットソン ジャパン 03−5652−5890)、〈アイヴァン 7285〉サングラス¥48,000+TAX(アイヴァン 7285 トウキョウ 03−3409−7285)、〈リーガル シュー&カンパニー〉ローファー¥40,000+TAX(リーガル シュー&カンパニー 03−5459−3135)

NOMAD CARRY「BODY BAG S」

〈サヴィー〉ブルゾン¥42,000+TAX、ショーツ¥25,000+TAX、キャップ¥8,000+TAX(スリー 03−6434−0920)、〈エー エム ビー〉シューズ¥24,000+TAX(ハイブリッジ ショーケース 六本木店 03−3408−8682)、その他私物

サムソナイト・ジャパン

電話:0800-12-36910
www.samsonitered.jp

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#Samsonite RED、サムソナイト・レッド
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