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同世代のスタイリスト3名が語る、ビルケンシュトック「チューリッヒ」と大人の関係性。

Zurich and Adult relationships.

同世代のスタイリスト3名が語る、ビルケンシュトック「チューリッヒ」と大人の関係性。

足元の快適さを追求する〈ビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)〉から、1966年にリリースされたダブルストラップ仕様のサンダル「チューリッヒ」。今シーズンは中敷きにクッションを内蔵したソフトフットベッドモデルをリリースし、更なる快適な履き心地を実現させた。前回の次世代を担うミュージシャンによるスタイリングに続き、今回は同世代のスタイリスト3名によるセルフ・コーディネートとともに、〈ビルケンシュトック〉にまつわる思い出や「チューリッヒ」の魅力を語ってもらった。

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松田有記

1977年生まれ。1998年に独立して以降、メンズやレディースのファッション誌のスタイリングや広告、カタログなども手掛ける。『プチプラ・メンズコーデ術(エイ出版社)』の監修も。無類の靴好きとしても知られている。

武内雅英

1977年生まれ。カジュアルからドレスまで幅広いジャンルのスタイリングを行う。シンプルかつ大人が好む上品なスタイリングに定評がある。多くのメンズファッション誌の他にカタログや広告を中心に活動。

池田尚輝

1977年生まれ。2005年に渡米。帰国後はファッション誌、広告、CMのスタイリングの他に、ブランドコンサルティングなど幅広いフィールドで手腕を振るっている。アウトドアやアート、陶器にも造詣が深い知識人。

ビルケンシュトックとの出会いや思い出。

みなさんが〈ビルケンシュトック〉を最初に手にしたのは、いつ頃でしたか?

松田ぼくは、21歳くらいのときに買った「チューリッヒ」が初めての出会いですね。高校生くらいから〈ビルケンシュトック〉の存在自体は知っていたんですけど、10代には手が届かない高級なサンダルというイメージで、東京に出てきてから買いました。

当時は中敷きが堅いものしか出回っていなかったんですけど、原宿にあるスニーカー屋さんには、海外の買い付け品の柔らかいタイプが売っていて。その履き心地がすごくよかったんです。アウトドアブームもあって、ミックスソックスを合わせるスタイルが多かったですね。

池田そういえば、今回みんな素足ですね。

松田あ、そうですね(笑)。

武内靴下を合わせるのって難しいんですよね。やっぱり素足がいいなって思いますね。

「チューリッヒ」のようなサンダルを素足で履き込むとライナーが黒くなってしまうという問題もあります。

松田汚れでいうと、去年からライナーのクリーニングサービスが出来たみたいですね。

武内それはいいですね。「ボストン」もそうだけど、どうしても汚れてくるから、何回も履きづらいというのはあります。

池田男性だと、その汚れがかっこいいんですけどね。女性でも汚れを気にしないで履いていたら、ちょっとヒッピーライクな感じがしていいんだけど。もちろん程度がありますけどね。

松田そういえば、最近はライナーが真っ黒の人って見なくなりましたね。

武内キレイに履くために、買い替えているのかな。それか何足か買ってローテーションするとか。でもそうすると、玄関にずっと〈ビルケンシュトック〉が置いてあるみたいになるよね。歩きやすいし、今日もこれでいいかって。

池田昔はみんな〈ビルケンシュトック〉を道具っぽく、クタクタになるまで履いていましたよね。ぼくもソックスで迷ったけど、やっぱり裸足になりました。「チューリッヒ」は素足でスポッと行きたい感じがします。

実際に履いてみていかがですか?

松田ぼくは靴のクッショニングを確かめるのが好きなので、すぐにチェックしました。以前のフットベッドが堅いモデルに比べて、格段に柔らかくなりましたね。

武内微妙な差なんですけどね。以前の堅さを知っているからこそ気がつく、とも言えるのかも。

池田実は「チューリッヒ」を履くのは、今日が初なんです。これが一番売れていた時って、ぼく自身は足元にリラックス感を求めてなくて。スニーカーもあんまり履いてないような時期だったので。いままではストイックな履き心地のイメージでしたから、このソフトな感じはこれまで履いてこなかったひとにもいいですね。

コーディネートのこと。

今日はカラー別に、三者三様のスタイリングを組んで頂きました。それぞれのポイントを教えてください。

池田どうしてもイージーパンツにあわせたくなるけど、ブーツ感覚でバシッとスラックスで外してみたらどうなるんだろうってコートに合わせたら、ちょっと医者みたいになっちゃって(笑)。でも、革の面積が広いのでキレイな素材を合わせやすいかなと。なのでパンツをウールモヘアにすることでキレイに仕上げつつも、どこかリラックス感は出すようにしました。

松田ぼくの「チューリッヒ」はカーキで、このカラーを軸にスタイリングを考えました。〈ビルケンシュトック〉は昔から知っている定番で、且つシンプルなアイテムなので、トップスにポイントがくるスタイリングがおもしろい。そうすることで、いい意味でヌケ感が出ますね。

武内ぼくも、いまだったらドレスっぽいきれいなパンツに合わせるほうがいいのかなって思いますね。軍パンとかリラックスパンツもいいと思うんだけど、下手すると近所履きだと思われちゃいがちなので。

今シーズンはスエードモデルも出ていますが、素材の違いでファッションへの取り入れ方も変わりますか?

池田ヌバックのほうが、キレイめな印象はありますよね。

松田そうですね、スエードのほうがどちらかといえば、カジュアルかも。

武内スエードはデニムでもチノパンでもなんにでも合う。逆にヌバックのほうがドレスっぽいスタイルでキレイに履けるかもね。サイズ感はかかとの部分がタイトになりすぎないように、すこし大きく履いたほうがかわいいと思います。

ヌバックは大人でも履けるサンダルである、と。逆に大人が履けるサンダルがないとも言えるのでしょうか?

武内どうしても歳を重ねると、サンダルの選択肢は少なくなりますね。やっぱり、いい歳をした大人が安いビーチサンダルを履くのは嫌じゃないですか。だったら、ちゃんとしたサンダルを履くのがいいんじゃないかなって。かと言って、ビーサンタイプのレザーサンダルだと足も疲れますからね。

「チューリッヒ」以外にも〈ビルケンシュトック〉なら人からみられて恥ずかしくないアイテムだし、足に優しくて長持ちする。履きつぶして買い換えるにしても、一生モノのブランドとして付き合っていけるんじゃないでしょうか。

松田ファッションって廻るものですからね。みなさん、10代の終わりから20代前半までに一回は〈ビルケンシュトック〉を購入して、そこからまた「いいな」っていうのが今年なのかなって気はしますね。3、40代以上の男性は、履き心地や着心地を大事にし始めるので、フットベッドが柔らかくなったのは一番のポイントになると思います。

武内これを「ビームス F」とかで取り扱ってくれたら、よりいいんですけどね。ドレスパンツや〈クロケット&ジョーンズ(CROCKETT&JONES)〉みたいな高級靴の隣に「チューリッヒ」が並んでいたら、オシャレだし大人も手に取りやすくなりますよ。

チューリッヒ ¥14,000+TAX

〈ビルケンシュトック〉の名作のひとつである「チューリッヒ」。発売開始から50年以上経った今でも、幅広い層から高い支持を受けている逸品です。キャッチーな足の甲をホールドする2つのストラップとバックルを採用。今シーズンはライナーにクッション性の素材を採用した「ソフトフットベッド」によって、履きやすさが以前より格段に向上しています。きめ細やかなヌバック素材は履き込むと色艶が増し、レザー特有の経年変化が楽しめます。

ベネクシー/ ビルケンシュトックカスタマーサポート

電話:0120-206-450
benexy.com/item

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