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LO LIFEが日本にやって来た!

What is LO LIFE? From UNFOLLOW.

LO LIFEが日本にやって来た!

あの乗馬のマークでお馴染みの、某ポロブランドのコレクター集団として名を馳せるLO LIFE。中でもコレクターズアイテムとして人気の、ある年代のアイテムなどもそもそもは、LO LIFEによるスタイル提唱から火が付きました。今回、LO LIFEのオリジナルメンバーであるラック・ローが初来日。彼と交流があり、いまや海外からも注目を集める吉祥寺のセレクトショップ 「THE APARTMENT」サポートのもと、渋谷の「UNFOLLOW」でトリプルコラボとなるポップアップストアが開催されました。この貴重な機会を逃すまいと、ラック・ローに改めてLO LIFEについて話を聞きに伺いました。

  • Photo_Shin Hamada
  • Text_Maruro Yamashita
  • Edit_Yosuke Ishi
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ラック・ロー (RACK-LO) / LO LIFE

NYのブルックリンで誕生した非行集団「LO LIFE」の創設者の一人。アメリカのポロブランドをこよなく愛し、全身そのブランドでドレスアップした「LO ダウン」というスタイル はストリートファッションに多大な影響を及ぼすことに。現在でも多くのフォロワーを生むストリートのレジェンド。

まず始めに、LO LIFEはいつどのようにスタートしたのでしょうか?

ラック・ローLO LIFEがスタートしたのは1988年、NYのブルックリンでのことなんだ。ブラウンズヴィルを拠点にするマーカス・ガーヴェイと、クラウンハイツを拠点にするSJP、ふたつの異なるポロブランドを着こなすクルーが一緒になって、ひとつの力になった。そこから、ファッションと共にNYのHip Hopシーンでサバイブし始めた。それが、いまでは世界中に広がっているのさ。

その頃はどれくらいのメンバーがいたんですか?

ラック・ロー最初はブルックリンのメンバーだけで20 ~ 25人くらいだったんだけど、そこからニュージャージー、フィラデルフィア、コネティカット、ボストンなんかに拡がっていって、いまじゃ千人以上のメンバーがいるよ。本当に拡大していったんだ。

これまでにどのような活動を行って来たんですか?

ラック・ロー活動というか、サバイブして来たって感じだよ。ブルックリンで生まれ育って、当時は景気も良くなかったから勿論金なんて無かった。両親も大学に行っていないし、大した仕事をしている訳ではなかった。だから俺たちは、ファッションにも自分たちなりのやり方で近づいていくしかなかった。どうにかして手にいれるしかなかったんだ。「MACY’S」や「Bloomingdale」、「Saks Fifth Avenue」とか、全てのメジャーなデパートでポロは取り扱われていたから、そこで手に入れてブルックリンに持って帰っていたんだ。そういうアイテムをフレッシュに着こなして、たくさんのカラーを取り入れることで、皆が俺たちに注目するようになって来たんだ。その注目がどんどん大きくなっていまに至っている。だから、活動っていうよりかはサバイブして来たっていう感じだね。

LO LIFEにまつわることで、思い出深い出来事などありますか?

ラック・ロー沢山あるよ(笑)。でも、なかでも一つ大きな印象深いことを選ぶとしたら、ふたつのクルーがLO LIFEとしてひとつになったことだよ。何故なら、ブルックリンのブラウンズヴィルに住んでいた彼らと、クラウンハイツに住んでいた彼らはときに衝突して、トラブルが起きていたんだ。でも、そういう衝突を排除して、ひとつのファミリーになったことで、このムーブメントをどんどん前に進める事が出来たんだからね。あと、自分にとって個人的に最も印象的なのは、1987年にこの大きなフラッグのデザインのスウェットシャツを手に入れたことだね。「Saks Fifth Avenue」でだったな。これが自分にとって最初のひとつだったんだ。30年以上前だよ。

何故、そのブランドはそこまであなたを魅了したのでしょうか?

ラック・ロー何故かって? 見た目だよ。その明るいカラーリングがストリートでとても際立っていたからね。ハッキリとした配色のカラーリングで全身を包んで、NY中を練り歩くことでそのスタイルを俺たちは確立させたんだ。いまじゃ子供からお祖父さんお祖母さんまで、みながこのブランドを全身着ているけど、LO LIFEが現れるまで、頭からつま先まで揃えたファッションの奴なんてどこにもいなかったんだよ。同時に、LO LIFEのカルチャーにとってHip Hopも決して切り離せない要素なんだ。何故なら、メンバーは皆アーティストでもあるからね。ライブもするし、リリックも書けば、ビートだって作る、ダンスもするし、服のデザインもやる。Hip Hopっていうのが、LO LIFEにとってとても大切な要素なのは間違いないよ。

どれくらいのコレクションがありますか?

ラック・ロー1000点以上あるよ。俺のコレクションは、某カンパニーの中にある様々なブランドの中でも、ポロのみのコレクションなんだ。それ以外にも、〈ゲス〉や〈ノーティカ〉、〈グッチ〉や〈フェラガモ〉なんかも集めているし、とても幅広いコレクションがあるよ。でも、すべてはこのブランドから始まっているんだ。好みはもちろんその時々で変化しているけどね。

全身をポロで固めるというスタイルはどのように確立したんですか?

ラック・ロー全身でキメることを「LO ダウン」て呼んでるんだけど、ブルックリンで俺たちが始めたとき、他にそういうスタイルの奴はいなかったから、凄い話題になったんだ。そして、そこからそれをただやり続けたっていうことだよ。象徴的なデザインとカラー、赤黄青という、このブランドにとって基本となる三色を使ってスタイルを作り上げたんだ。たとえ違うブランドをミックスしていたとしても、その基本のカラーにまとめることによって、大きなインパクトを作り上げる事が出来るんだ。きっちりと「LO ダウン」してキメるっていうのは、いわばドレスコードみたいなもので、服装で彼がLO LIFEのメンバーかそうじゃないのかっていうのを判断していたんだ。他のギャングやファッションのクルーと線引きをしていたのさ。

最近のブランドによる、過去の名作の復刻などの動きについてはどう思いますか?

ラック・ローとても素晴らしい事だと思うよ。当時のアイテムを手に入れようのなかった、若いキッズにとっては特にね。復刻されたことで、若いキッズでもお金さえあればこういったクラシックなピースを手に取る事が出来るんだからね。マーケットがより開かれるのは良い事だと思う。

今でもポロのアイテムを収集されてるんですか?

ラック・ロー勿論だよ。一生続けると思うよ。変わらないよ。今は88年から97年くらいのクラシックなピースを手に入れることを楽しんでるよ。俺らの子供達は産まれたときから着ているし、ずっとそういう感じだよ。服が彼らのことを待っているんだ(笑)

そういった古いアイテムはどこで手に入れる事が多いんですか?

ラック・ロー他の多くのLO LIFEのメンバーは、皆体格が大きくなって着ているけど、俺はティーンエイジャーの頃からサイズ感が変わっていないんだ。15歳の時の服がまだクローゼットにあるくらいで。だから、自分のサイズに合うものを見つけ易いんだ。ヴィンテージのアイテムはeBayで探す事が多いよ。Instagram経由で探すこともあるし。あとは、日本にはタカ(大橋氏)のやってる「THE APARTMENT」もあるし、コレクター同士のネットワークも大事だね。ストリートマナーを分かっているやつらは、お互いのことをちゃんと分かっているんだ。今何が本当にホットかっていうこともね。もし本気で欲しいと思って探せば、きっと手に入れる事ができるようになっているよ。探し方さえ分かっていればね。

今回のLO LIFE JAPANの目的を教えてください。

ラック・ローLO LIFEの築いて来た遺産を日本にも受け継ぐためだよ。タカ(THE APARTMENTのオーナー・大橋高歩氏)をはじめ、日本にはLO LIFEのことを理解して拡めてくれている人間が沢山いるからね。彼らに対して、俺たちがどこからやって来たのか、どういう背景があるのかっていうことを伝えたいし、Hip Hopのバイブスを伝えたかったんだ。

LO LIFEをサポート、フォローしてくれている人たちをどう思いますか?

ラック・ロー凄い感謝しているし、とても素晴らしいことだよ。一人ひとりがカルチャーに貢献しようとしているということだからね。どこの出身だろうと関係ないし、LO LIFEは性別も人種も関係ないんだ。全ては”愛と忠誠”が大切なんだ。それさえ持っていれば、誰でも大歓迎だよ。皆でひとつになることで、よりこのカルチャーを発展させる事ができるんだよ。 LO LIFEは誰にでも扉を開いているのさ。

「THE APRTMENT」についてはどう思いますか?

ラック・ロー本当に素晴らしいと思うよ。今じゃ中々手に入らないような、ヤバいアイテムばかり扱っているし、ファッション的に見ても良いチームだと思う。それに、ブルックリンで始まったこのLO LIFEのカルチャーや歴史をきちんと日本に伝えてくれていて、更にそれを自分たちのスタイルで築き上げているしね。タカには本当に大きなラブとリスペクトを感じているよ。彼がNYと日本を繋いでくれているっていう気さえするんだ。

いつどのように大橋氏と会ったんですか?

同席していた大橋氏2014年にマンハッタンのヘラルドスクエアの公園であったのが最初だよね。

ラック・ローそうだね。それからInstagramで交流を持つようになって、タカがNYに来るときには会うようになったよね。

今回のポップアップストアの開催場所となる、「UNFOLLOW」についてはどういう印象を抱きましたか?

ラック・ロードープだよね。ヴァイブスも良いし、BGMでHip Hopがかかっていたし。取り扱われているアイテムも良いよね。日本でもポピュラーな店みたいだし、たくさんのお客さんに来てもらえたら良いね(笑)

日本でのLO LIFEはどのような状況だと捉えていますか?

ラック・ローLO LIFE Japanのチームがいるからね。ダク・ロー、ジョンイチロー、ヨゴ・ロー、タカ、ヤスもいるし、皆自分たちなりのオリジナリティを持っているのが良いよね。それは、日本のLo ヘッズの着こなしをInstagramで見ていても感じるよ。単にブルックリンのLO LIFEみたいに着こなしているだけじゃないんだ。日本らしさが常にあるんだ。俺もThirstin Howl the 3rd(注:LO LIFEのメンバーでもある人気ラッパー)みたいな着こなしはしない。彼のスタイルは彼のものだからね。俺には俺のスタイルがあるし。スタイルっていうのは単なるファッションとは異なるものなんだよ。

PHOTO TEE ¥5,800+TAX、LOGO TEE(BACK PRINT) ¥5,800+TAX

CAP ¥5,800+TAX、POLO ¥12,000+TAX、TEE ¥8,000+TAX

今回のポップアップストアのために〈スタブリッジ〉と製作したアイテムについて教えてください。

ラック・ロー最高だよ。LO LIFEの歴史をちゃんと理解した上で、俺たちが大切にしている”愛と忠誠”を象徴するようなデザインになっているからね。フォトTeeに使われている写真は80年代のもので、俺が13歳とかの頃の一枚なんだ。キッズがどのようにムーブメントを始めたかっていうのが分かる一枚になっているんだ。単なる洋服としてだけでなく、カルチャーとしてLO LIFEをサポートしてくれる人のためのアイテムだね。

今後、LO LIFEはどうなっていくと思いますか?

ラック・ローもっと大きくなっていくよ。間違いなく。映画や新たな本も計画しているし、もっとライブもやって行こうと思っているし、世界中を旅して回りながら、LO LIFEをより大きな一つのユニティにしようと思っているよ。それが最も大きなゴールだね。それに、まだ”愛と忠誠”という意味が分かっていない人もいると思うんだ。これは単に洋服のデザインの為に考えた言葉ではなく、これは俺たちの家族や兄弟へのメッセージであって、間違いないものなんだよ。

UNFOLLOW

“追随しない(=アンフォロー)” をコンセプトに、国内外の成長株といえる新進気鋭ブランドにフォーカスし新しい潮流を提示していくショップ。

住所:東京都渋谷区神宮前5-25-4 BARCAビル
電話:03-3486-0906
時間:11:00 ~ 20:00
定休日:不定休
INSTAGRAM:@unfollow.jp
unfollow.jp/

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