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フイナムがエコーに注目する10の理由。【前編】

Focus On ECCO

フイナムがエコーに注目する10の理由。【前編】

近年、スニーカーシーンでじわじわと注目を集めてきているプレミアムコンフォートシューズブランド〈エコー(ECCO)〉。北欧デンマークを拠点に、どのような哲学をもとに靴づくりをしているのか? そして急速に存在感を増してきている理由とは? 意外と知らない〈エコー〉の世界をあらゆる角度から覗いていきます。

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01.まずはエコーの歴史を振り返ります。

ここはデンマーク南部のブレデブロという田舎町にある〈エコー〉の本社。グローバルカンパニーである同社の中枢部であるとともに、1963年に最初の靴の製造を開始した創業の地でもあります。

本社の敷地内にあるこちらは『UPSTAIRS』と名付けられたミュージアム棟。2015年11月に建てられたばかりの新しい施設です。社員やメディア関係者のほか、予約すれば一般の人も見学できます。

ミュージアム内には1963年の創業から現在に至るまでの〈エコー〉の歴史がギッシリ。ここでは歴代の代表作を振り返りながら、その歴史を駆け足で振り返ってみましょう。

エコーの歴史的名作をプレイバック。

まずはこちら。創業から2年後の1965年に製造された女性用のパンプス。ちょっと意外かもしれませんが、〈エコー〉は婦人靴の製造からその歴史をスタートさせています。

1972年に製造されたレザー製クロッグサンダル。より自然な履き心地を追求してつくられたものです。このあたりから後のコンフォートシューズへとつながる萌芽が見られます。

1981年に誕生したレザー製コンフォートシューズ「エコー ソフト」。このモデルは爆発的ヒットを記録し、後にブランドを代表する定番モデルとしてシリーズ化され、その後継作は現在も高い人気を博しています。

1988年、ソウル五輪のデンマーク代表選手団に提供されたレザー製スリッポン。ちなみに〈エコー〉は地元デンマークの人たちにとって馴染み深い国民的ブランドであるとともに、デンマーク王室御用達ブランドとしても知られています。

1996年発売の〈エコー〉初のゴルフシューズ。こちらもレザー製です。同社のゴルフシューズは現在も幅広いゴルファーから支持されています。

2009年に発表されたランニングシューズ「エコー バイオム」。ドイツのケルン・スポーツ大学との共同開発されたこのシューズは当時の多くのランナーを魅了しました。ランニングシューズのアッパーの素材はナイロンメッシュが一般的ですが、このシューズにもレザーが用いられています。

〈エコー〉はなぜこれほどにもレザーにこだわるのでしょうか? その理由を次の項目で明らかにしていきます。

02.レザー工場に潜入! アップル社も認めるクオリティはいかにして生まれたのか。

所変わってこちらはオランダ南部のドンヘンという小さな町。ここには〈エコー〉の子会社でありレザーの製造をおこなうエコー・レザー社の工場があります。

〈エコー〉では皮のなめしから靴の製造まで、すべて一貫して自社工場でおこなっています。これは他のシューズブランドと大きく異なる点であり、〈エコー〉ならではの強みでもあります。

そして驚かされるのは、エコー・レザー社は〈エコー〉だけでなく、他のブランドにもレザーを供給していること。自社向けと他社向けの比率はおよそ半々。供給先は、世界の名だたるラグジュアリーブランドのほか、バッグブランドやスポーツブランドなど多岐にわたります。供給先のなかには、なんとあのアップル社の名前も! iPhoneやiPadのレザーケースは、実はエコー・レザー社のレザーが用いられているんです。

アップル社も認める高品質なレザーは、いかにして生まれているのでしょうか? 工場に潜入して、その秘密をのぞいてみました。

トップメゾンも認めるレザーイノヴェーション。

2000年に設立されたこの工場では250人の従業員が働き、年間250万頭分のレザーを生産。原皮を複数の工程を経て鞣し、染めや加工を加えたのち、等級ごとに選別して出荷していきます。印象的だったのは、工場内がとてもクリーンであったこと。隅から隅まで清掃や整理整頓が徹底されていました。また、レザーの鞣しは大量の水を使いますが、エコー・レザーでは敷地内に設けたプラントできれいにしてから排水するなど環境への配慮を徹底しているそうです。

エコー・レザー社はこのような伝統的な製法で上質なレザーを世に送り出していますが、他の一般的なレザーのメーカーと決定的に異なる点があります。それは、社内に研究開発部門やデザイン部門があり、最新テクノロジーを駆使して新しい素材の開発に挑戦し続けていること。

〈エコー〉はこれまで、透明なレザー「アパリシオン」や、デニムのような濃淡や色落ちが楽しめるインディゴ染めレザー「トゥルー インディゴ」、熱に反応して色が変わる「クロマタファー」といった数々の革新的なレザーを発表してきました。今日でもエコー・レザー社のデザイナーたちは、これまでなかった新しいレザーを生み出そうと、そしてレザー業界に新しいイノヴェーションを起こすべく、意欲的に研究開発を重ねています。

03.リピーター続出。圧倒的に履き心地がいいワケ。

再び所変わって、今度はポルトガルへ。ここは世界遺産の街ポルトの郊外にある〈エコー〉のシューズ工場、「エコー・ポルトガル」です。〈エコー〉はコンフォートシューズのブランドとして知られていますが、なぜ〈エコー〉のシューズはコンフォータブルなのか? その履き心地の良さの秘密を探ります。

現在、〈エコー〉は世界の6箇所にシューズ工場を構えていますが、この「エコー・ポルトガル」は現在存在している〈エコー〉の靴工場のなかではもっとも歴史が古く、1984年に設立。新しいシューズのサンプル、限定モデルやトップランクのゴルフシューズといった重要な商品はすべてこの工場でつくられているとか。

特筆すべきは、木型からモールドまで自社で製造していること。それらを外注するシューズメーカーが少なくないなか、「エコー・ポルトガル」はあくまでも自社でつくりあげることにこだわっています。

原皮の調達から鞣しや染めといったレザー作りにはじまり、木型やモールドの製造、シューズの生産まで、すべて自社で一貫して管理する。分業化が進む昨今の製造業において、これは極めて珍しいことです。一度履いたら病みつきになる〈エコー〉のシューズの履き心地は、そんなユニークなモノづくりのスタイルから生まれているのかもしれません。

04.エコーを履く人たち@オランダ・ドンヘン。

〈エコー〉の“中の人”たちは、自分たちのブランドをどのように捉え、自社のシューズをどのように履きこなしているのか? エコー・レザー社のデザイナーやスタッフたちのスタイルサンプルを紹介します。

エコー・レザー アシスタントデザイナー

ジュディッス・サンダースさん

着用シューズについて。

「『バイオムC』です。定番モデルだけど、いまのアスレジャースタイルにもフィットするところが気に入っています」

エコーのここが好き!

「レザーに関しても、シューズに関しても、〈エコー〉は知識の宝庫。伝統をきちんと受け継ぎながら革新性も大切にしている企業だと思います」

エコー・レザー ビデオグラファー

サイモン・フーディさん

着用シューズについて。

「この『バイオム』は色合いが好き。光り物は輝きが強すぎると服にあわせづらいけど、これは輝きが落ち着いているのがいいですね」

エコーのここが好き!

「クリエイティブで、フリーダムで、なんでもチャレンジできる環境が最高! まわりのスタッフはみんなフレンドリーだしね」

エコー・レザー イベント責任者

アンク・フェチュキューレンさん

着用シューズについて。

「『エコー ソフト8』という定番スニーカー。デンマークのブランド〈ラストコンスピラシー〉とのコラボレーションモデルです。ライニングが薄いところと、軽くて履きやすいところが気に入っています」

エコーのここが好き!

「大きな会社でありながら、家族のようなところ。それが私の考える〈エコー〉の魅力です」

エコー・レザー デザイン コーディネーター

ポーラ・ヒエシュマンさん

着用シューズについて。

「クレープソールを採用した『エコー クレープトレー』。このアッパーのレザーは来年登場予定の新しい素材です」

エコーのここが好き!

「ファミリー感がありながら、イノヴェイティブな姿勢を崩さないところがいいですね」

エコー・レザー カスタマーサービスマネージャー

マリケ・ヴァン デ ワールさん

着用シューズについて。

「レザーシューズの新作のサンプル。実際に履いてテストしています。革の質感が素晴らしく、とても快適です」

エコーのここが好き!

「幅広い世代がよろこぶシューズをつくっているメーカーだと思います。履き心地も抜群!」

エコー・レザー セールスマネージャー

アルフレッド・ラクエヴァ ジリさん

着用シューズについて。

「『ヴィトラス』というモデルの新作をテスト中です。このモデルはフォーマルシューズには珍しい柔らかいレザーを用いています」

エコーのここが好き!

「常にポジティブで、新しいアイディアを受け入れてくれるところが素晴らしいと思います」

エコー・ジャパン

電話:0120-974-010
jp.ecco.com

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