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フイナムがエコーに注目する10の理由。【中編】

Focus On ECCO

フイナムがエコーに注目する10の理由。【中編】

近年、スニーカーシーンでじわじわと注目を集めてきているプレミアムコンフォートシューズブランド〈エコー(ECCO)〉。北欧デンマークを拠点に、どのような哲学をもとに靴づくりをしているのか? そして急速に存在感を増してきている理由とは? 意外と知らない〈エコー〉の世界をあらゆる角度から覗いていきます。

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05.クリエイティブディレクターの自邸がヤバイです。

履き心地はいいかもしれないけれど、ちょっと野暮ったい——〈エコー〉に対してそんなイメージを抱いている人も少なくないかもしれません。たしかに、かつての〈エコー〉はボテッとしたフォルムのシューズが多く、ちょっといなたいイメージがあったことは否めません。しかし近年はそんなイメージも一新され、スタイリッシュでプレミアムなコンフォートシューズブランドへと変貌を遂げつつあります。それはもしかしたら、この男の仕業かもしれません。

錚々たるブランドを成功に導いてきた、あの男が参画!

リアム・マーハー氏。デニムブランド〈デンハム〉のディレクターを経て、2017年に〈エコー〉のクリエイティブディレクターに就任、現在は〈エコー〉が本社を構えるデンマーク・ブレデブロからほど近いトゥナーにある「エコー・デザイン センター」を拠点に同ブランドのクリエイティブを統括しています。明晰な頭脳と強いリーダーシップで〈エコー〉というグローバルカンパニーを率いる切れ者であるとともに、ご覧の通り男前かつ相当な洒落者でもあります。

今回はそんなリアム氏に招かれ、彼の自邸を訪ねる機会を得たのですが、そこでは驚きの光景が目に飛び込んできました。

こ、これが自邸!? ため息がでるほどスタイリッシュな住まいです。聞くところによると、もともと学校として使われていた建物を購入し、自分の好きなようにフルリノベーションして住居にしているとのこと。

夜は彼とタッグを組む〈エコー〉のリードデザイナー、ニキ・テステンソン氏らを交えた食事会。もともと体育館だった棟を改築したというダイニングスペースも素敵すぎます。料理はプロのシェフが担当。5名のシェフがリアム邸のキッチンに立ち、地元の食材を生かしたコース料理を振る舞ってくれました。

「以前アメリカに住んでいたときも学校をリノベーションした家に住んでいた。そのときから『もっと大きな学校に住みたい』という夢を持っていて、それがようやく叶ったんだ。でも、住まいづくりに終わりはない。一生かけてこの家をつくっていくよ」とリアム氏。卓越した美意識を持ち衣食住に並々ならぬこだわりを注ぐ彼が牽引していく今後の〈エコー〉の動向からも目が離せません。

06.こんなところで働いてみたい。デンマークのオフィスが素敵すぎる!

スタイリッシュにリノベーションされた住居で暮らすリアム氏ですが、彼が日々の仕事の拠点にしている「エコー・デザイン センター」もまたとても素敵なオフィスです。

創造力を刺激してくれそうなオフィス空間のほか、自由に使えるジムやスポーツ施設もあり、周囲には美しい自然も。こんな素晴らしい環境で仕事してみたいものです。ちなみにこのジムのある場所にはもともと農業学校があったことから、社内では「ファーム」と呼ばれているとか。つまりこの地はそれくらい豊かな自然に囲まれているってことです。

07.実はホテルもあるんです。なぜなら……。

会議用施設である「エコー・カンファレンスセンター」にはなんとホテルも併設されています。取材や打ち合わせに来た外部の関係者が利用するほか、グローバルのカンファレンスやミーティングの際に各国の〈エコー〉の社員もここに泊まるとか。また、予約すれば一般の人も宿泊可能とのこと。

客室はシンプルでありながら上質で機能的。窓の外には美しい田園風景が広がります。

エントランスやダイニングといったパブリックスペースには、ヤコブセンやウェグナーをはじめとする北欧名作家具がゴロゴロ。デザイン大国デンマークのポテンシャルの高さを感じさせます。

08.デザイナーが語るエコーのイノベイティブ。

近年、スニーカーシーンでじわじわと注目を集めつつある〈エコー〉。作り手が考えるその魅力とは? そして、そのデザインは今後どういった方向へ向かうのでしょうか? 地元デンマークで生まれ育ち、〈エコー〉勤務歴20年以上、現在はデザインディレクターを務めるニキ・テステンソン氏に話を聞きました。

ニキさんにとって〈エコー〉の魅力はどういったところにありますか?

ニキ自社で工場を持っていて、レザーの生産からシューズの製造まで一貫して作り上げているところが最大の魅力だと思います。大切なポイントは、〈エコー〉はシューズの“ブランド”ではなく“メーカー”であること。私は祖父がシューズ職人だったこともあり、個人的にもモノ作りにおけるクラフトマンシップをとても大切にしています。

シューズのデザインの第一線で活動するディレクターとして、感性やクリエイティビティを磨くために日々どのようなことを意識していますか?

ニキ私はこの自然豊かな地で生まれ、現在も暮らしていますが、1年のうち120日は出張があり、世界中を飛び回っています。大都市と自然を行き来する、そのコントラストから受ける刺激はとてつもなく大きいものです。出張先ではマーケットリサーチもしますが、習慣にしているのは人を観察すること。何を履いているかだけでなく、どういう服を着て、どういうライフスタイルを送っているかに着目しています。

デザインディレクターとして、今後の〈エコー〉のデザインをどういった方向に導きたいと考えていますか?

身体的なコンフォートと精神的なコンフォートを両立すること。

ニキ〈エコー〉はこれまで履き心地を追求してきましたが、いまの時代、もはやコンフォートであることは当たり前に。現在私たちが目指しているのは、身体的なコンフォートと精神的なコンフォートの両立です。どんなにかっこいいシューズも足が痛くなるようでは履き物として失格だし、たとえ履き心地が良くてもデザインがイマイチで自分に自信が持てないようではダメ。かっこよくて、履きやすくて、履くことで気分を上げてくれる、そんなシューズをつくっていきたいですね。また、エコー・レザー社とも緊密に連携を取り、新しいレザーの開発も積極的に進めていきたいと思います。

ちなみに、今日の足元は?

ニキ『エコー エキソストライク』というアウトドアスニーカーです。生まれ変わりつつある〈エコー〉を象徴する一足だと思いますし、履き心地も良く、個人的にも気に入っています。

エコー・ジャパン

電話:0120-974-010
jp.ecco.com

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