リアム・マーハー氏。デニムブランド〈デンハム〉のディレクターを経て、2017年に〈エコー〉のクリエイティブディレクターに就任、現在は〈エコー〉が本社を構えるデンマーク・ブレデブロからほど近いトゥナーにある「エコー・デザイン センター」を拠点に同ブランドのクリエイティブを統括しています。明晰な頭脳と強いリーダーシップで〈エコー〉というグローバルカンパニーを率いる切れ者であるとともに、ご覧の通り男前かつ相当な洒落者でもあります。
今回はそんなリアム氏に招かれ、彼の自邸を訪ねる機会を得たのですが、そこでは驚きの光景が目に飛び込んできました。
こ、これが自邸!? ため息がでるほどスタイリッシュな住まいです。聞くところによると、もともと学校として使われていた建物を購入し、自分の好きなようにフルリノベーションして住居にしているとのこと。
夜は彼とタッグを組む〈エコー〉のリードデザイナー、ニキ・テステンソン氏らを交えた食事会。もともと体育館だった棟を改築したというダイニングスペースも素敵すぎます。料理はプロのシェフが担当。5名のシェフがリアム邸のキッチンに立ち、地元の食材を生かしたコース料理を振る舞ってくれました。
「以前アメリカに住んでいたときも学校をリノベーションした家に住んでいた。そのときから『もっと大きな学校に住みたい』という夢を持っていて、それがようやく叶ったんだ。でも、住まいづくりに終わりはない。一生かけてこの家をつくっていくよ」とリアム氏。卓越した美意識を持ち衣食住に並々ならぬこだわりを注ぐ彼が牽引していく今後の〈エコー〉の動向からも目が離せません。