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クリエイターゲームチームのDHCが案内する、めくるめくオンラインゲームの世界。

NO GAME, NO LIFE

クリエイターゲームチームのDHCが案内する、めくるめくオンラインゲームの世界。

クリエイターやショップなど、多種多様な人々が集まるフイナムブログのなかに、今年の春「DHC」なるアカウントが追加されたのをご存知ですか? イラストレーターやデザイナー、ショップやブランドオーナーに編集者など、6人のクリエイターで構成される「Dekoboko Happy Club」こと「DHC」は、夜な夜なゲームをするためにオンライン上で集まり、その模様を動画で配信する集団です。いまや「アジアオリンピック」の正式種目として「eスポーツ(ゲーム)」が認定されたり、プロゲーマーなる人々が億万単位の賞金を次々と獲得する時代。カナダ出身の人気ラッパー、ドレイクも熱中するなど、確実にゲーム業界が盛り上がってきています。とはいえ、ファッションが好きの方々は、ゲームには縁遠いという人も多いはず。ということで、難しい話はさておきまずはゲームの魅力について「DHC」のメンバーにとことん語ってもらいました。

  • Photo_Shinji Serizawa
  • Text_Yuichiro Tsuji
  • Edit_Ryo Komuta
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Dekoboko Happy Club a.k.a. DHC

今年の3月からフイナムブログのメンバー入りを果たしたクリエイターで構成されるゲーマー集団。オンライン上で集合し、モニターを前に夜な夜なゲームに勤しむ。主に「レインボーシックス シージ(rainbow six siege)」をプレイ。

SHIN( グラフィックデザイナー)

face(イラストレーター 、アーティスト)

TEITO(LOOPY HOTEL デザイナー)

Nu(編集者 / AUTUMN inc. )

Aimi(イラストレーター / I&ME デザイナー)

Chi(SUPPLY / BACKDOOR )

フランス代表・グリーズマンやラッパーのドレイクもどハマり中!

まずはメンバーの皆さんの自己紹介からお願いします。

ShinグラフィックデザイナーのShinです。

FaceイラストレーターのFaceです。

TeitoTeitoといいます。〈ルーピーホテル(LOOPY HOTEL)〉というブランドをやっています。

Nuフリーランスで編集をしています、Nuです。

AimiイラストレーターのAimiです。紅一点です。

Chi「BACKDOOR」というお店と、「SUPPLY TOKYO」というオンラインショップを運営しているChiと申します。

「DHC」はどんな集まりなんですか?

Shinぼくたちはもともとプライベートで仲がよくて。ある日、うちの近くでみんなで飲んでたんですけど、「見せたいものがある」って話してうちに招いたんですよ。

Faceちょうど一年前くらいでしたよね。その見せたいものというのがゲームで、酔っ払いながらやったらみんなハマっちゃって(笑)。もともとゲームなんてやってなかったんですけど、すぐにプレステを買いに行きましたね。

なんのゲームだったんですか?

Shin「レインボーシックス シージ」っていう対戦型のオンラインゲームです。

「メタルギアソリッド」みたいなやつですか?

Shinメタルギアはコンピューターを相手に戦うゲームですけど、「レインボーシックス シージ」は人間対人間なんです。

つまり、オンライン上でどこかでプレイしている人と対戦すると。

Shinそうですね。わかりやすくいえば、サバイバルゲームをオンライン上でやってるみたいな感じです。

Chi5人チームで対戦するんです。

Faceせっかくならチーム名をつけようということで「Dekoboko Happy Club」という名前にしました。それで頭文字をとって「DHC」。

他に人気のソフトはあるんですか?

Nuあとは「フォートナイト」ですね。これはバトルロイヤル系のゲーム。100人のプレイヤーがフィールド上であの手この手で相手を倒し合って、誰が最後に残るかを決めるっていう。しかも無料でできるんです。

Faceあとは去年「PUBG」っていうゲームがリリースされて、いますごい人気です。それに「フォートナイト」も同じようにバトルロイヤル系でみんなやってますね。あと中国の「荒野行動」なんかもあります。

Teito「フォートナイト」はプレステでもできるし、PS4とかXbox、スマホからもアクセス可能で、クロスプレイできるからいちばん人気かもしれません。

Shinそのなかでは「フォートナイト」がいちばんポップだしね。

Chiラッパーのドレイクとか、W杯に出ていた選手もやってるみたいですね。

Nuそういえば、フランス代表のグリーズマンもW杯で得点したとき、「フォートナイト」のダンスやってたよね。

Faceドイツ代表はW杯開催中でも朝まで「フォートナイト」やってたみたいだよ(笑)。

Chiぼくのお店で取り扱いがあるマイアミの〈ストレイラッツ〉とか、ニューヨークの〈ザ グッド カンパニー〉、あとはロサンゼルスのヴァージル・ノーマルとか〈シュプリーム〉のメンバーたちもやってるみたいですね。

音楽やスポーツ、ストリート界隈でも賑わってるんですね。

Shin「フォートナイト」も実際のストリート・カルチャーをちゃんと見ながらゲームに落とし込んでいるよね。音楽とかトラップっぽい曲を使ったりしているし。

Face現実世界とクロスオーバーみたいなこともしてますよね。

というと?

Shinゲームの中に出てくるハンバーガー屋の立体看板が急にオンライン上で消えたんです。それがある日、ロサンゼルス近郊の砂漠に落ちてたみたいで。

Shinそれを現地の住人が見つけてツイッターで投稿したらバズったっていう。みんなそれを見に現場まで行くんですけど、そこには警備員みたいな人が立ってて、声かけると紙を渡されるらしいんです。その紙には次のステージに関するヒントみたいなのが書かれてたみたいですね。

すごいPRの方法ですね。そうやってしっかりとファンの心を掴むと。

Shinそうですね。ファンを離さないように仕掛けがしっかりと考えられている。ぼくらがやっている「レインボーシックス シージ」も1年に4回くらいアップデートが行われるんです。

アップデートされるとどうなるんですか?

ShiniPhoneのOSのアップデートみたいに、ステージのデザインとかがガラっと変わるんです。そうするとまたフレッシュな気持ちでゲームができるっていう。

とはいえ、オンライン上で見知らぬ人とやるとなると、初心者には敷居が高いイメージもあります。

Face「レインボーシックス シージ」にしても、「フォートナイト」も、勝てばレベルが上がるんですが、だからといっていい武器を使えるようになるとか、体力が上がるとか、そういうことではないんです。

え?

Faceレベルが上がるとキャラクターの服を変えたりできるだけで、勝負は単純に技術なんですよ。

Teitoフィールドではみんな同じ条件ということなんです。

Shinスマホのゲームでは課金すると強くなるとかありますけど、ぼくらがやっているのはお金をかけても強さは全然変わらないんです。

世界各国さまざまな人々とオンラインで競う!

もともとやっていなかった方々に聞きたいんですが、どんなところがおもしろかったんですか?

Face単純に新しい世界に導かれた感じですね。自分たちが思っているゲームのイメージとは別次元にあると思いました。

Chiすごく進化してるよね。映像や動きがとにかくリアル。しかも、オンラインで知らない人とやれたりするのもおもしろいですね。

いままでだと同じ場所にいないとできなかったものが、インターネットというツールを利用することで、各々の家で楽しめるようになったと。会話もするんですか?

Faceマイク付きのヘッドホンをつけて、喋りながらやってます。友達と電話しながらゲームやってる感覚です。はじめは「うまくできんのかな?」って思ってたんですけど、会話がバッティングすることもなく、スムーズにできましたね。

集まるときはみんなで「この時間にやろう」みたいなのを決めるんですか?

Shinそうですね、LINEのグループで連絡を取り合って。さすがに毎日は集まれないので、週に1回くらい。

Faceゲームソフトによっては、友達の誰がいまオンラインでプレイしてるのかがわかるようになっているので、それを見てからスタートすることもあります。

プレイしているのは日本人とは限らないんですか?

Shin日本のシェアって実はすごく小さいんです。ほとんどが欧米で、日本とは比べものにならないくらいマーケットが広がっています。

ということは、海外のプレイヤーたちとオンライン上でやりとりすることもあるんですか?

Shin自動的にマッチングされるので、外人が参加していることもあります。「Hey! Boy!」って話しかけられたりしますし(笑)。

Faceぼくは知らない人とやりとりするのすごいイヤだったので、ひとりでやるときは会話機能をOFFにしてますね。

Chiいろんな人がいるよね。アドバイスくれる人がいれば、すごい罵ってくるやつもいるし。

Shin俺、「雑魚」とか「クソヤロー、調子乗ってんじゃねーよ」って言われたことあるよ。

Nu俺は一回アメリカ人に「Asshole」って言われたよ…。

一同

どんな状況だったんですか?

Nu「レインボーシックス シージ」をやってたんですけど、チーム戦で他の仲間が全員倒されてぼくひとりが残っちゃったんです。相手はプレイヤーが4人いて、がんばって2人倒したんですけど、その後やられてしまって…。

Shin倒されたプレイヤーは、生き残っているプレイヤーの視点に切り替わるんです。だから残っているメンバーにとってはそれがプレッシャーで。TeitoもAimiちゃんがひとり残ったときに暴言吐いてたよね(笑)。

そうなんですか?

TeitoAimiさんが残ってるとは知らずに、「早く行けよ」とか、「なにやってんだよ」って言ってて。そしたらAimiさんが「え? なに? わたしのこと?」って…。

一同

Faceあれおもしろかったなぁ~。

Teito本当にスミマセン…、みたいな(笑)。

Shinそんな感じで、偶然おもしろいことが起こるのも魅力だよね(笑)。

女性のゲーマーたちもたくさんいるんですか?

Aimiいるとは思うんですけど、あんまりライバル視はしたくないですね。比べられたくないので。

Chiたまに女性が喋ってる声が聞こえますね。あとはユーザーネームが女性の名前だったり。

ShinAimiちゃんは女の子だって知られてるから、他のユーザーからちょっかい出されてるよね(笑)。

Aimiそうそう、オンライン上のキャラクターに顔近づけられたり。

Chiデジタル痴漢だね、訴えたほうがいいよ(笑)。

ライトにゲームと接する人が増えてくれたらうれしい。

みなさんがやられているバトルロイヤル系のゲームもeスポーツ(=プロ競技)として認定されているんですか?

Shin「レインボーシックス シージ」は最近なりました。すでにいくつも大会が開催されてますね。

Teitoブラジルでやってたときはライブビューングみたいになってて、サッカー観戦しているみたいにみんな興奮してました。それを見てるのも楽しいんです。

プロを目指したりもしているんですか?

Shin興味はありますけど、ぼくらはゆるふわゲーム集団なので(笑)。ストイックにゲームと向き合うというよりも、楽しいという気持ちを優先させてます。

Faceぼくらはまだまだ素人なので、ガチのプレイヤーが怖いです…。

Shinいくらフィールドに出れば同条件とはいえ、大会に出ているような人たちは本当に強いですね。手も足も出ないです。だからそこまでの道のりは長いかな…。

「DHC」のみなさんも動画を配信されてますよね。

Shinいまいろんな動画がYoutubeに上がってて、ゲーム専門のYoutuberもいるくらいです。彼らはすごい上級でテクニックとか攻略方法を配信しているんですけど、ぼくらはそういうのではなくて、みんなでワイワイ楽しんでいるところをアップしてます。

Faceラジオ感覚というか、トークとかがおもしろいって捉えてもらうとうれしいです。

Chi上手になりたいっていうよりは、もっとエンジョイしたいっていうスタンスでやってるよね。だから敷居が低いし、誰でもウェルカムです。

フイナムブログなどで、実際に発信していて周りからの反応はありますか?

Faceぼくらがやってるのを見て、ゲームを買いましたっていう人がいました。

Nuぼくはこの前、インスタグラムで知らない人からDMが来ました。「DHC」のアカウントを見てくれたみたいなんですけど、「DHC」の動画は他の人たちと比べて殺伐としてないって言ってて。やっぱり銃を撃ち合うゲームはそうなりがちなんですけど、うちらはハッピーで見てて楽しいそうです。

Shin殺伐として終わるよりも、できるだけ楽しくっていうのがモットーですね。

最後に「DHC」の今後の目標を教えてください。

Faceなんか、ゲームの周辺機器ってあんまりかっこいいのがないんですよ…。だからそういったアイテムのデザインとかにも関われたらいいなって思ってます。もっと一般的に入り込みやすいように。

Nu意外と自分の周りにもゲーマーっているんだなって最近気づいて。やっぱりみんな自分がゲーマーであることを隠すんですよね。DHCの活動を通してその意識を変えたいですね。もうちょっとライトにゲームと接する人が増えてくれたらうれしいですね。

Shinいやぁ、本当にそうだよね。とにかくDHCの動画を見て欲しいです。それを見て興味を持った人はぜひ一緒にプレイしましょう!

DEKOBOKO HAPPY CLUB

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