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フイナム編集部員が本気で選んだ、カーリーの一着。

My Best Of CURLY&Co.

フイナム編集部員が本気で選んだ、カーリーの一着。

香川県のカットソー専門の工場がその技術力を生かし、ファクトリーブランドとして設立した〈カーリー(CURLY&Co.)〉。カットソーの新たな可能性を追求し続ける姿勢と高品質なプロダクトは、多くの人を魅了しています。そんな〈カーリー〉の2018AWコレクションの中から、フイナム編集部員がこの冬着たい一着を本気で選びました。着心地から着こなし方まで、実際に身につけてみたうえでのリアルなコメントをご覧ください。

  • Photo_Toyoaki Masuda
  • Text_Tetsu Takasuka
  • Edit_Yosuke Ishii
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Selector_1 小牟田亮

ローカルの香り。

朴訥(ぼくとつ)としている感じとでも言いましょうか。自然豊かな香川県を拠点にしているせいか、〈カーリー〉の服からは、“優しさ”や“まろ味”を感じることができます。はい。

フロントジップを中央からずらし、ライダースジャケットの要素を取り入れた中綿入りフードブルゾン。極細の中空繊維の中綿で保温性を高めています。ボディは軽くて、防風性、伸縮性、強度に優れたポリエステルニット素材。CRUST HOODED RD BLOUSON ¥40,700+TAX

ファッション性と機能性を両取りするならこれが本命。

「まず目を引いたのが、フロントのジッパー。ライダースジャケットのように真ん中から少しずらしてあることで、いわゆるアウトドアブランドが手がけているフーデッドブルゾンとは違う高いファッション性が感じられます。普通、こういうブルゾンはナイロンシェルを使ったりしますが、それをニット素材にしているのも意外性があっていい。襟裏にコーデュロイをあしらうなど、温もりのある素材使いにも魅かれます。適度な中綿の量でスッキリしたシルエットですが、着てみると結構暖かい。フロントジップを上まで締めれば真冬でも十分通用しそう。アウトドアっぽ過ぎず、ファッション的に着られる機能的な冬アウターを探しているなら、これがベストでは?」

Selector_2 山本博史

ファクトリープライド。

カットソー専業ファクトリーから生まれたブランドなだけあり、着心地に関しては圧倒的なポテンシャルを持っていますよね。これこそが〈カーリー〉最大の強みではないでしょうか。

絶妙な丈感でカーディガンとコートの中間的なデザインに仕上げた一着。ノーカラーと深めの前合わせが、作務衣のような雰囲気を醸し出します。カーディガンとして着たり、シャツやパーカとレイヤードするのがオススメ。 HOXTON NC CARDE ¥19,800+TAX

作務衣を彷彿させる個性派ジャケット。

「ノーカラーで前合わせが深く、ストラップで留める個性的なデザイン。これってやっぱり日本の作務衣を思わせますよね。それでいて和っぽさを感じさせず、きっちりファッションに落とし込まれているのがさすがです。これにタータンチェック柄を載せるという発想にも意表を突かれました。ちょっとパンクテイストも感じられますね。着丈もアウターとしてもインナーとしても着られる絶妙な長さ。秋口はこれ一枚でも様になりますし、冬場は上にコートを合わせてレイヤードしてみるのもいいかも。個人的には、このブラウンのカラーリングがお気に入りです。フロントのイエローのストラップが、いいアクセントになってくれますから」

Selector_3 中田潤

カーリーと讃岐うどん。

どの服地も、うどんみたいにコシがあって、それでいてツルッとした着心地。さすが香川県発のブランドですね!そういえば「TheWeft」の店頭で振る舞われた讃岐うどん、美味しかったなー!

限界まで糸の密度を詰めて編み上げることで、しっとりとした素材感に仕上げたヘビーウェイトニット。身幅にゆとりを持たせてボリューム感を出しつつも、丈や腕周りをスッキリさせて、バランスをとっています。 AZTEC CN SWEATER ¥17,500+TAX

自分の好みにフィットした肉厚ラグランニット。

「昔からクルーネックのニットが好きなので、この一枚にも食指が動きました。肉厚なところも好みにドンズバです。それにラグランスリーブなので、肩幅が広くて腕が長い僕の体型もカバーしてくれるのも選ぶうえでの大きなポイントになりました。裾にスリットが入ったデザインも面白いですね。インナーにシャツやTシャツを合わせて、スリットからチラ見せするのも良さそうです。袖口を折り返す仕様で、着こなしにニュアンスをつけられるところも気に入っています。デニムやチノパンなど王道のボトムスを合わせるとよく似合いそうですね。インナーにシャツを合わせて、レザーシューズを履き、ざっくりしたコートを羽織る。これで僕の冬のスタイリングは完成です」

Selector_4 小林真理

大人の日常着。

ある程度歳を重ねると、自然とベーシックかつ品質の良い服を選ぶようになります。〈カーリー〉の服は、そんな大人の日常着として具合がいい。着まわしが利くベーシックなデザインも嬉しいですね。

ミリタリーのライナージャケットをモチーフにしたストール。保温性に優れたポリエステルを編み込んで、軽くてソフトな一枚に仕上げています。ループタイのように素早く付けられるデザインも魅力的。HOXTON STOLE ¥9,200+TAX

ミリタリーテイスト漂う武骨系ストール。

「ミリタリーウェアで使われているキルティングステッチをイメージしていることはすぐにわかりました。どうしても優しい印象になりがちなマフラーの中で、こういう男っぽさを漂わせるアイテムは貴重です。もうひとつ有難いポイントが、暖か過ぎないところ。ウールのマフラーをぐるぐる巻いていると、屋外から暖房の効いた電車に乗ったりした時に暑くて汗ばむ時もある。かといって外すのも面倒。でも、このサラッとした素材なら、巻いたまま快適に過ごせます。それとループタイのように手早くつけられるデザインにも脱帽です。スマートに見えますし、外した時もかさばらない。シンプルなので、ハイテク感のあるアウターからトラッドなジャケットまで、幅広く合わせられそうです」

Selector_5 村松諒

真摯な服づくり。

改めて〈カーリー〉の服を隅々まで見てみましたが、つくりがとても丁寧ですよね。素材の良さに目が奪われがちですが、それを巧みに料理する生産背景にも驚かされました。

アウトドアテイスト漂う毛足の長いシープボアとナイロン素材の切り替えが特徴的なブルゾン。高めに設定した襟は、首元をしっかり覆うこともできるし、折り返してレギュラーカラーのように着用することも可能です。 CLOUDY BOA SC BLOUSON¥29,600+TAX

フリースジャケットらしからぬ防風性とソフトな着心地

「ちょっと気が早いですが、冬に向けてとにかく暖かい服を探していたので、これを見た時にピンと来ました。いわゆるフリースジャケットなんですが、ライニングがちゃんと付いていて、風を通しにくい作りになっているんです。それに、高めの襟が首をしっかり覆ってくれるし、ストラップで裾をキュッと絞って寒風の侵入を防ぐこともできる。これなら真冬でも一枚で過ごせるんじゃないでしょうか。実際に着てみると意外とタイト。コートやジャケットのインナーとしても着られそうです。今っぽくオーバーサイズで着るなら、ワンサイズ上を選んでもいいかも。あと、フリースの素材感も抜群です。毛足が長いわりにゴワつきがなく、とても柔らかい。こんな素材を開発できるのは、ファクトリーブランドならではですね」

Selector_6 石井陽介

気持ちのいい服。

一見するとなんの変哲もないカットソー生地ですが、実はいろんな仕掛けや加工が施されています。だから着ていて気持ちがいい。〈カーリー〉の服を着ると、不思議と幸せな気持ちになるんです。

適度な厚さと伸縮性のあるウール混の2重編み素材を使い、動きのあるワイドシルエットを実現したトラウザース。ウエスト周りにタックやダーツを入れることで、はいた時に広がりが出るように作られています。 AZTEC WIDE TROUSERS¥21,200+TAX

素材とディテールが生む絶妙なシルエット。

「素材感のある素朴な服が好きなので、このウール混の二重編み素材が真っ先に目に留まりました。触ってみると、柔らかいけどハリもある、未体験の不思議な素材感でした。普段からワイドシルエットの半端丈のパンツを好んではいていますが、この1本はウエストに設けたタックと柔らかい素材が相まって、ひと際きれいなドレープが生まれるんです。だから、トップスにシンプルなアイテムを合わせるだけで、表情のあるスタイルが完成します。タートルネックのニットにベレー帽という、僕の冬のお約束スタイルにもぴったりかと。ポケット口のレザーパイピングや、ベルトのダブルリングなど、細かなパーツも気が利いていてありがたい。黒も捨て難いけど、まずはバーガンディーから抑えようかと」

Selector_7 河原嶺

カットソーの可能性。

生地に対するこだわりが他のブランドと比べても一歩抜きん出ていますよね。Tシャツだけにとどまらず、カットソーの生地のみで、ここまで服を表現できるのかと。ただただ脱帽です。

軽さ、防風性、伸縮性、強度を兼ね備えたポリエステルニット素材を採用。さらに、家庭で洗濯できるイージーケア機能に強力な撥水性もプラス。トラッドな見た目からは想像もつかない機能的な一着となっています。 CRUST CH SHIRCKET¥19,400+TAX(GLEN CHECK)、CRUST SHIRCKET ¥18,500+TAX(BLACK、CAMEL)

トラッドなイメージを裏切る圧倒的な機能性。

「グレンチェック柄というとトラッド寄りのアイテムかと思ってしまいがちですが、この一枚はそんな先入観を覆します。まず、シャツジャケットという位置付けが面白いですね。コンパクトな襟にスナップボタンのフロント、そして大きなパッチポケットと、まさにシャツとジャケットの中間的なデザイン。ボタンを上まで閉めて一枚で着てもいいし、シャツとしてコートの下に合わせるのもいい。一見するとゆったりしたシルエットなのに、着てみると意外にタイトでスポーティな印象になるのもポイントですね。僕はチェック生地を選びましたが、無地の2色も上品で捨てがたい。それと驚いたのが、素材の機能性。防風性、ストレッチ性、撥水性に加えて、家でも洗濯できるイージーケア仕様。こんなに盛り沢山でいいんでしょうか?」

Selector_8 宮崎諒太郎

 ハイブリッド。

着心地に配慮したディテールワークや素材使いなど、普段着としての機能が見事に落とし込まれていますよね。デザインと機能、〈カーリー〉にはハイブリットという言葉がよく似合います。

カーリーの立ち上げ時からマイナーチェンジを繰り返しながらブラッシュアップしている定番パンツ。スラックス顔なのでオンスタイルでも活用可能。伸縮性が高く、肌触りのいいジャージーなのでストレスを感じさせません。 TRACK TROUSERS ¥16,500+TAX

綺麗めボトムス初心者に最適なリラクシングな1本。

「去年までは太めのパンツばかりを穿いていたんですが、ちょっと飽きてきて、今年は適度に細身のパンツを中心にコーディネイトしています。これまでデニムやチノパンなどカジュアルなパンツは愛用していたのですが、スラックス的な大人っぽいアイテムにはあまり縁がありませんでした。でも、30歳を前にして綺麗めなパンツも1本は持っていた方がいいんじゃないかと。その点、このパンツは玉縁付きのポケットやベルトループを備えたキチンとしたルックスなのに、ジャージー素材でストレスなくはけるうえ、テーパードしたシルエットも綺麗。僕みたいなカジュアル一辺倒だった人間がチャレンジするのにうってつけです。あえてスウェットやスニーカーを合わせて、カジュアルスタイルのハズしとして活用してみたいですね」

Selector_9 木村圭佑

来るべき季節に向けて。

温もりのある素材感や柔らかい色使いなど、〈カーリー〉の服はつくづく「秋」の季節が似合うなぁと。これを着て紅葉を見に山へ散策なんて、最高に気持ち良さそうですよね。気分が一層高まりそうです。

高密度に編み立てたストレッチ性の高いポリエステルニット、防水透湿素材のポリウレタンフィルム、保温性と速乾性に優れたサーモライトフリースの3層構造で圧倒的な快適さを実現。3シーズン使える一着です。 ALL-PURPOSE HB PARKA ¥28,700+TAX(HB PRINT)、 ALL-PURPOSE PARKA ¥27,500+TAX(BEIGE、BLACK、YELLOW)

機能素材の常識を覆す快適そのものの着心地。

「防水をうたっているウェアって大体がハードシェルじゃないですか。撥水性ならまだしも、防水性までアピールできるソフトシェルのウェアってなかなかない。でも、このパーカは伸縮性の高いニット素材かつ防水透湿性、保温性、速乾性を兼ねを備えた3レイヤーという超機能派。それでいて、防水透湿素材にありがちなカサカサ感が皆無なのもすごいですね。スウェットパーカ感覚で着られるので、この上にダウンベストを合わせてレイヤードしてみるのもいいかも。逆に、中にセーターなど厚手のウェアを挟んでもストレッチが効いているためストレスはなさそうです。フリース素材を使ったライニングも気持ちいいし、冬場に自転車に乗る時に重宝しそうです」

というわけで、フイナム編集部のスタッフそれぞれが、この冬ヘビーローテーションするお気に入りのアイテムを先取りできたようです。カットソーにこだわり続けるからこそ生み出せた画期的な素材とデザインにみんな驚きっぱなし。その触り心地に着心地、機能性をぜひ実際に着て確かめてみてください!

The Weft

住所:東京都港区南青山6-12-10 UNITY 103
電話:03-6450-5905
curly-cs.com/

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