クリエイターの足もとを彩るキーンのジャスパー。

90年代からファッションやカルチャー分野を中心にイラストやコラージュ、ドローイングなどの手法を用いた作品を精力的に制作し、これまでに数々の雑誌のカバーや誌面でもイラストを手掛け、「FUJI ROCK FESTIVAL」や「NIKE JAPAN」などのクライアントワークでも話題となりました。さらに今年は香港で初となる個展の開催やBeastie Boysのオフィシャルグッズも制作するなど海を越えての活動も盛んに。自身初となる絵本『なんでもたしざん』では、日本書籍出版協会理事長賞を受賞するなど、衰えることなく進化を遂げる日本を代表するアーティストの一人です。

若者に支持される渋谷の紅茶専門店「ケニヤン」で長らく看板スタッフとして活躍し、今年めでたく自身のお店「MILK TEA SERVICE」をスタートさせた須藤さん。お店といってもイベントでのケータリングや親交の深いサロン「LECO」での出店をメインとした神出鬼没なスタイル。訪れる人をみな笑顔にしてしまうオリジナルミルクティーの魅力と同時に、須藤さんの朗らかな人柄は、サードウェーブコーヒー以来、カルチャーとして成熟をみせるコーヒーのカウンターとして今後盛り上がっていきそう。ファッション界隈でも話題の「MILK TEA SERVICE」、今後の動向に注目です。

フラワーアレンジのアーティストとして知られる中鉢さんは、横浜・天王町にある話題のフラワーショップ「The Bulb Book」を営む人物。街の花屋さんとしての営業からガーデニングや各種ワークショップ、インスタレーション、ショップディスプレイ、ステージ装飾、ウェディングなど花にまつわる仕事はなんでも手掛けてしまう、万屋的な役割も担っています。最近では、「THE CAMP BOOK」で装飾と企画運営のサポートを行うなどフェスシーンでのフラワーショップが担う新しい可能性も模索中。

原宿の老舗アメカジショップを経て、8年前に念願であった自身のショップ「SIESTA」をオープンさせたオーナーの青木さん。若い頃からアウトドアやスケート、自転車などのカルチャーに傾倒しつつ、時代ごとに更新されていくストリートカルチャーのトレンドも小気味よく融合させた稀有なお店です。個店だからこそのお客さんに寄り添った親切な接客やここでしか手に入ることのないオリジナルアイテムを求め、日夜沢山の洋服好きが集まります。また若い世代から往年のファンまで着こなしのお手本となるセンスの良いスタイルは、いまなお健在。

三宿エリアで一際賑わう話題のハンバーガーショップ「L.A.GARAGE」。その名物店主が、若かりし頃からアメリカンカルチャーに魅せられた山口さん。原宿の名門ハンバーガーショップで修行した後、3年前に独立。オープンして間も無く話題となり、いまでは感度の高い若者から近隣に住むファミリー層まで幅広いファンから愛されるお店として人気に。そんなショップ同様に温かい人柄の山口さんオススメのメニューは、アボカド生ハムバーガーなんだとか。

独自のカルチャーが根付く街、祐天寺。この街を軸に自身が手がけるセレクトショップを切り盛りする熊谷さん。メンズが中心で古着やオリジナルのブランドも多く扱う「feets」とレディース中心でセンスの良い雑貨やアクセサリーも人気の「steef」は常に近隣の服好きたちで賑わい、遠方からわざわざ足を運ぶ理由ともなっているお店です。そんなローカルに根付いた、この街の仕掛け人としての顔とは別に、〈kearny eyewear〉というアイウェアブランドのデザイナーとしても活躍中。

趣味から始まった額縁作りも、気がつけば世田谷の淡島通り沿いにアトリエ兼ショップを構え、内装工事やインテリアの提案、家具・什器販売などファニチャーにまつわる様々な仕事へと繋がっていき、最近ではセレクトショップなどでのポップアップショップを開催するなど、話題に耐えない人気店まで成長を遂げた「NOTEWORKS LABORAOTRY」。そんな同店を切り盛りするのは、実直で懐の深い児玉さんと、地元九州の後輩である川上さんの二人。どこかマイペースな雰囲気が漂うのは、年に一度仕事で訪れるハワイのロコな空気感を纏っているからなのかもしれません。