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異色のコラボが実現! フイナムとデュモンクスによるレザーサコッシュが発売開始!

DEUX MONCX by HOUYHNHNM

異色のコラボが実現! フイナムとデュモンクスによるレザーサコッシュが発売開始!

「進化し続けるレザーバッグ」というコセンプトのもと、“上質感” と “デザイン” を融合させたレザーバッグをつくり続ける〈デュモンクス(DEUX MONCX)〉。今回『フイナム』では、このバッグブランドと組んで2型のサコッシュをつくりました! ものづくりにおける確かな技術と、『フイナム』のアイデアを掛け算したアイテムは、(手前味噌ながら)なかなかいい感じの仕上がりに(笑)。ということで、今回はそんなサコッシュが生まれた経緯を紹介しつつ、バッグにユニークなメッセージを描いてくれた現代美術作家の加賀美健さんにも登場いただき、9月10日に発売されたアイテムの魅力を紐解いていきます。

  • Photo_Hiroyuki Takashima
  • Text_Yuichiro Tsuji
  • Edit_Ryo Muramatsu
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デュモンクスが目指す理想のバッグ。

みなさんは〈デュモンクス〉というブランドをご存知でしょうか? そのブランド名から一見すると海外ブランドのような印象を受けますが、実は日本のブランドです。

デザインを担当しているのは長年に渡ってレザーのバッグをつくってきた日本の職人。たしかな経験と技術に基づいてデザインされる〈デュモンクス〉のバッグは、その耐性についてはもちろん、細かな仕様まで丁寧に設計されているので高い完成度を誇ります。

使われる革も同様に、ただ上質なレザーを使えばいいという哲学ではなく、デザインに合わせてフィットした生地を選ぶという手法。滑らかなものや、丈夫なもの、美しく輝くものに至るまで、革にもさまざまな特性があります。その適材適所を見極めることで、持つひとの手に馴染み、使うほどに味わい深く愛着が湧くバッグができます。

加えて、デザインにも特徴が。日本のビジネスマンが持つ、固くて重い銀行バッグのようなヘビーデューティーなものではなく、柔軟で自由な発想を活かしたヨーロッパのムードを取り入れることを意識。ものの見た目を表現するのに “洗練された” という言葉がよく使われますが、まさにそんな一節が似合うデザインになっています。かといって伝統を忘れるわけでもなく、大人が持つにふさわしい “落ち着き” も兼ね備えているんです。

産みの苦しみから導き出したシンプルな答え。

そんな〈デュモンクス〉と『フイナム』がサコッシュの製作をはじめたのは今年1月。これまでブランドに無かった、『フイナム』らしい遊び心のあるテイストを盛り込んだレザーバッグをコンセプトに一緒にものづくりをすることになりました。

まずは、どんなバッグをつくるか? というところから企画はスタート。たくさん出たアイデアの中からサコッシュとショッパー型のバッグという案が残りました。

ショッパー型というのは写真(下)のようなアイテム。至ってシンプルなデザインですが、想像以上にコストがかかってしまうことが分かり、サコッシュのみに的を絞って進めることに。

さまざまなアイテムを検分し、細かなディテールに至るまで検証しながらサコッシュのサンプルをつくっていきました。が、作業はなかなか思い通りに進まず。というのも、既存のサコッシュのデザインを取り入れ、オールレザーでサンプルをつくったものの、仕上がりはどこか野暮ったいものに。その後もディテールを変えながら製作を重ねましたが、出てくる答えは同じでした。サコッシュに使われる素材は主にナイロン。そのデザインは軽いナイロンだからこそ成立するものだということを痛感しました。

サコッシュをレザーでつくることの意味を考え、それを活かすことに注力した結果、導き出したのがこのシンプルな形。とはいえ、このままではシンプル過ぎてどこかオリジナリティーに欠けます。「なにかもうひと捻り欲しいな」と思っていたところ、グラフィックを足すというアイデアが浮かびました。

海外の人が見たらクスって笑えるようなメッセージ。

『フイナム』としてどんなアーティストにグラフィックを依頼するのがふさわしいのか。素直に出てきた答えが現代美術作家の加賀美健さんでした。このバッグをお題に、ユーモアにあふれるテキストを依頼。何案か描いてもらった中で、「KEEP YOUR BAG CLOSED AND CLOSE TO YOU(バッグをきちんと閉めて身の近くに置くこと)」というメッセージを採用しました。この言葉はどんな想いから生まれたのか? ここでは加賀美さんのインタビューをお届けします。

「KEEP YOUR BAG CLOSED AND CLOSE TO YOU」という言葉は、どんな思いつきで浮かんだんですか?

加賀美こんな当たり前のことが書かれたバッグなんてないですよね。それが逆におもしろいかなと思って(笑)。日本はそこまでじゃないけど、海外だとスリが多いじゃないですか。だから、海外のひとが見たらクスって笑えるようなやつにしたんです。

なるほど(笑)。

加賀美こういうのをおばちゃんが持ってたらおもしろいかも(笑)。でも、普通にかわいい仕上がりですね!

実際にスリにあった経験はあるんですか?

加賀美未遂はあるんです…ヨーロッパで。電車に乗ってたらやたら体を寄せて来るおばちゃんがいて、腕を組んだふりしてぼくのカバンに手をかけようとしてきたんです。だからその手を払ったら、向こうに逃げて行きました。何やってんだろう? ってちょっと不審な感じではあったんですけど、まさかスリだったとはね…(苦笑)。

そんな経験からこのメッセージが生まれたと。

加賀美そうですね、そんな経験もアイデアのひとつです。日本人ってちょっと平和ボケしてるじゃないですか。カバン開けながら電車で寝てたりとかするし。そんな光景が頭のなかにあって、だからこういうメッセージがカバンに書いてあったらおもしろいなって。

最近こういったシンプルなメッセージをキャンバスに描いて、ご自身の作品としても出されてますよね。

加賀美そうですね、ここ1~2年はこういった作品をつくっています。コンセプトだけを描くっていう。例えば、オイルのペンを使って「OIL ON CANVAS」ってキャンバスに描くとか。

作品のキャプションに明記されていることが多いですよね。

加賀美そうそう。それをあえて作品にしています。

逆の発想ですね。

加賀美このカバンも同じような感じですよね。

実際に完成したものを手に取ってみていかがですか?

加賀美プリントの仕上がりがペンで直接描いたみたな感じになっていて、それがいいですね。革も柔らかくて軽いですし。気に入ってくれる人がいたらうれしいなぁ。

発売はデュモンクスのオンラインストアで。数量限定!

紆余曲折を経て、ようやく完成したレザーサコッシュ。気がつけばプロジェクトがスタートしてから半年以上が経過していました。

アイテムは縦長タイプと横長タイプの2型。色は共にブラック、グレー、レッド、ネイビーの4つ。ベーシックなカラーに加え、コーディネートのアクセントになるちょっと遊びのある色をつくりました。

薄く柔らかな牛革を使っているため軽量で、表には加賀美さんのテキストが入っています。裏にはエンボス加工で〈デュモンクス〉と『フイナム』のロゴ、加賀美さんの名前を刻印。

レザーを内側に折込みながら縫うことで、美しい見た目に仕上がったストラップ。そして、レザーで覆ったスナップボタンなど、〈デュモンクス〉ならではの技術がディテールに光っています。普通だと思われるかもしれませんが、こういった細かな仕上がりは意外と手間が掛かります。また、レザーに撥水加工が施してあるところもポイント。雨の日でも心配なく持つことができます。

考えてみれば、レザーのサコッシュはいろんなコーディネートに合わせやすいのかもしれません。例えば、上品なウールのコートにナイロンのサコッシュは合わせづらいけど、レザーであればそんなことありません。もちろん、カジュアルで機能的なアウターにもレザーはバッチリ合います。季節はもう秋。コーディネートを考えるのが楽しい時季になってきました。そんな選択肢のひとつに、このサコッシュも入れてもらえると嬉しいです。

発売は〈デュモンクス〉のオンラインストアのみ。各色10個限定なので、気になった方はお早めに買い物ボタンをポチってみてください!

サムソナイト・ジャパン

電話:0800-12-36910
www.deuxmoncx.jp

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#DEUX MONCX
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