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TempalayとAAAMYYYがハロウィンで鳴らす音。

JAMESON HALLOWEEN FES!!!

TempalayとAAAMYYYがハロウィンで鳴らす音。

9月26日ミニアルバム『なんて素晴らしき世界』の発売と東名阪ワンマン含む全国7カ所リリースツアーが決定しているTempalay。サポートメンバーだったAAAMYYYが正式加入するなど、さらなる活躍が期待されている。AAAMYYYは、アイリッシュウイスキー〈ジェムソン(JAMESON )〉が注目のインディーズバンド5組とコラボした音楽プロジェクト『JAMESON HALLOWEEN FES』にソロ名義で楽曲を提供。また、フェスの目玉で10月26日に行われるシークレットライブにはAAAMYYY のソロとTempalayの参加も決定。いま、TempalayとAAAMYYYは何を考え、どこに向かおうとしているのか。〈ジェムソン〉のカクテルを飲みながら、『JAMESON HALLOWEEN FES』への意気込みとともに語ってもらった。

  • Photo_Yuya Wada
  • Interview & Text_Sotaro Yamada
  • Edit_Satoru Kanai
  • Cooperation_Jazz Cafe & Bar DUG
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『JAMESON HALLOWEEN FES』

WEBサイトから応募すると、もれなくコラボレート楽曲の無料ダウンロードや、限定LPレコード盤、Tempalay、AAAMYYY、FINLANDS、Newspeak、HAPPYの全5組が競演するシークレットライブへの招待などが抽選でプレゼントされる。詳細や応募はこちら。

ウイスキーのことをもっと知りたい。

Tempalay

結成から僅か1年にしてFUJIROCKFESTIVAL‘15「ROOKIEAGO-GO」に出演。15年9月にリリースした限定デビューEP『Instant Hawaii』は瞬く間に完売。16年1月に1stアルバム『from JAPAN』をリリースし、同年3月に行われたアメリカの大型フェスSXSW2016を含む全米ツアーを行うなど国内外でも活躍の場を広げる。17年2月に新作EP『5曲』を発売。敬愛するアンノウン・モータル・オーケストラ来日公演のオープニングアクトを務める。17年夏に大手ブランドGAPとのコラボ曲「革命前夜」を収録した2ndアルバム『from JAPAN2』をリリース。西海岸やカナダの海外インディーシーンを感じさせる脱力系サウンドに中毒者が続出中!18年7月これまでサポートメンバーだったAAAMYYY(Cho&Syn)が正式メンバーに加わり、小原綾斗(Vo&Gt)、藤本夏樹(Dr)の新体制でミニアルバム「なんて素晴らしき世界」を9月26日リリース。
https://tempalay.com/

AAAMYYY

長野県出身のSSW/トラックメイカー。2017年からソロとしてAAAMYYY(エイミー)名義で活動を開始。ロックバンド“Tempalay”のサポートや、“KANDYTOWN” のメンバー“呂布”のゲストボーカル、ラジオMC、モデルなど幅広く活動し注目を集めている。https://twitter.com/amy0aaamyyy

藤本(〈ジェムソン〉のシグネチャーカクテル「ジェムソン ジンジャー&ライム」を飲みながら)さわやかで、飲みやすい。

小原実はさっき起きたばっかりなんですけど、すごく飲みやすいですね。〈ジェムソン〉はアイリッシュウイスキー?

AAAMYYYそう、アイルランドでつくってるウイスキー。

〈ジェムソン〉はハロウィンの発祥の地でもあるアイルランドを代表するウイスキーですね。さすがAAAMYYYさん、アイリッシュパブで働いていただけあって詳しい。

AAAMYYYそうなんです。大学生の頃に働いてました。最近はビールよりもハイボールを飲むことの方が多いし、ウイスキーは好きですね。

小原ウイスキーのいちばんおいしい飲み方は、「氷を入れずにちょっとだけ水を入れること」なんですよ……って人に聞いたことがあります。自分はあんまりウイスキーに詳しくないけど、最近学びたいと思うようになりました。だからこれを機に始めたいですね。ジェムソンは結構、独特な香りがしますね。これがアイリッシュ(ウイスキー)かあ。

みなさん、普段はどんなところで飲んでいるんですか?

小原大衆居酒屋がほとんどですね。

休日に3人で飲みに行くこともありますか?

藤本ほぼ毎日一緒にいるので、休日にはあんまり会いたくないです(笑)。

ちなみに、みなさんのステージドリンクは?

AAAMYYY……水(笑)。

小原飲むと気持ちは解放されるけど、演奏がズレちゃうこともあるんですよね。それにライブが終わってから飲む方がうまいですからね。

9月18日から数量限定発売する〈ジェムソン〉の日本限定ボトル「ジェムソン ジャパン リミテッド 2018」¥2071+TAX

お酒を飲みながら制作をすることは?

小原アイデアが煮詰まったときに「いったん飲むか!」ってことはあります。ディテールを詰めるというより、アイデアをたくさん出したいときや素材が欲しいときですね。お酒を飲むとリラックスできて会話も弾むので。レコーディングは千葉の別荘のようなところでやっているんですけど、そこでは夕方くらいからエンジニアも含めて一緒に飲みながらやっていました。

Tempalay流ハロウィンの過ごし方。

10月26日に開催される『JAMESON HALLOWEEN FES』の目玉、シークレットライブに、FINLANDS、Newspeak、HAPPYと共に、TempalayとAAAMYYYさんも出演されますね。みなさんのハロウィンの過ごし方はどんな感じですか?

小原ハロウィン、あんまりやったことないですね。日本では最近定着した文化ですよね? 毎年のように渋谷がすごいことになってるけど、タイミングが合わなくてその時期の渋谷をちゃんと見たことがなくて。でも、あの秩序がない感じは、1年で一度だけ何にでもなれる日という感じがして興味があります。やってみたい気持ちもありますね。

AAAMYYYさんはアイリッシュパブで働いていた頃、ハロウィンでコスプレしませんでした?

AAAMYYYああ……そう言えば、さんざんやりましたね……。コスプレしながらお酒注いで……。アリスとか魔女とか。ドン・キホーテで衣装を買いました。わたしが以前働いていたアイリッシュパブは、外国人のお客さんが多かったんです。生まれたときからハロウィンを楽しんできた人たちが来る場所だったから、すごく温かさと優しさを感じました。それに対して日本のハロウィンは、もうちょっとパーティー感がありますよね。その違いは面白いなと思います。

出会った時からバキバキだった。

これまでサポートメンバーだったAAAMYYYさんが正式メンバーに加わりましたよね。どんな出会いだったんですか?

藤本最初の出会いは対バンでした。深夜のイベントで僕らの出演が深夜1時頃で、AAAMYYYが当時のバンドで出演していたのが3時頃。すごく目立ってたんです。もう服装から何からバキバキで(笑)。

バキバキ?

AAAMYYYタイダイのめちゃくちゃ大きいTシャツを着て、髪の毛はピンクにして、キックボードに乗ってました。

藤本そうそう。やけに目立つ人がいるなと思ったんですよね。そのあとにTempalayが『FUJI ROCK FESTIVAL』の「ROOKIE A GO-GO」に出ることが決まって、AAAMYYYもバンドで『でれんの!?サマソニ!?』に出ることが決まって。お互い、少しずつ結果が出始めた頃でした。

その後、友だちがたくさん出てるイベントでまたAAAMYYYに遭遇したんです。お互い楽しくお酒を飲んでいて、ノリで「シンセやってほしいんだよねー!」って話して連絡先を交換して。それでとりあえず一緒にスタジオ入って、数曲だけ演奏してもらって、というのが始まりです。

その頃のTempalayには、シンセが必要な曲ってほとんどなかったですよね?

藤本そうなんですよ(笑)。

小原あとから足していきました(笑)。そもそも『Oh.My.God!!』という曲のレコーディングで歌を入れてもらっていたので、まあ、そのついでにシンセも、みたいな。

Tempalay『Oh.My.God!!』MV。AAAMYYYはサビのコーラスに参加している

AAAMYYYはジョーカーのような存在。

AAAMYYYさんは、一緒にやろうと言われてどんな気持ちでしたか。

AAAMYYYその時の勢いとかバイブスってあるじゃないですか。お互いすごく頑張りたい時期だったし、そのバイブスが合ったので「もうやるしかない」という気持ちでした。Tempalayの音源を初めて聴いたとき、リフやメロディがすごく面白いと感じたんです。

Tempalayの曲にとって、AAAMYYYさんのシンセやコーラスはいまや大きな特徴のひとつだと思うんです。だから、むしろいままでなぜ正式メンバーじゃなかったのかが不思議です。

小原その方がお互いに“オイシイ”と思っていたんですよね。スリーピースバンドというカッコ良さもあるし、属していないからこそのAAAMYYYの魅力もある。

例えるなら『バットマン』のジョーカーのような存在。主役ではないのに主役級の存在感を持つキャラクター。海外だとサポートだけどメイン級に存在感と人気のあるミュージシャンって結構いるんですよ。でも、そういう人が正式メンバーになると、なぜか存在感が薄れてしまうことがある。

なるほど。

小原ただ、こうやってメディアに出るときに「メンバーだけでお願いします」って言われることが多くなっちゃって。それは意図してないし、だったら正式メンバーになってもらった方がいいかなって。おそらくAAAMYYYのインパクトは正式メンバーになっても変わらないだろうし、メンバーが抜けてバランスが悪くなってしまったので、このタイミングがいちばんよかった。あとは、逃げられないように囲い込みですね(笑)。

正式メンバーになるにあたって、AAAMYYYさんにはためらいはなかったですか?

AAAMYYYちょうどTempalayにとっての転換期だったので、「いま入らなかったらもうないかも」と思って飛び込みました。

おふたりは、AAAMYYYさんと出会ったことで自分が変わったと感じますか?

小原僕は、めちゃくちゃ叱られまして。

えっ、AAAMYYYさんにですか?

小原はい。AAAMYYYさんにめちゃくちゃ叱られました。「人としてできてない」とか「そういうMCはダメだよ」とか。だから、僕は人に対しての接し方がだいぶ変わったと思います。ちゃんと人になれたというか。AAAMYYYさんのおかげで人間に近づきつつあります。

AAAMYYY(小原)リョートのよさでもあるんですけど、彼はちょっと抜けてるところがあったり、考え方が人と少し違ったりするんです。そうした部分を潰さずに、最低限「ここだけはこうした方がいいよ」と思ったときは言うようにしてます。叱っているという意識は、ないですね。

ないらしいですよ、小原さん。

小原……まあ、「叱られた」というのはひとつの表現です。

AAAMYYYあくまでもリョートのよさをもっと出したいから、そのお手伝いをしているという気持ちです。

藤本僕は、すべてにおいてAAAMYYYの影響を受けていると思います。ほぼ毎日一緒にいるし。

小原ソロ意欲を掻き立てられたんちゃう?

藤本それも含めて、そう。これまでは自分が歌うという発想がなかったし、やってみようかなと思えたのはたぶんAAAMYYYの影響が大きいです。成長するスピードも変わってきたと思いますね。

John Natsuki『全部大嫌いだな』MV。藤本夏樹のソロ名義。MV中のキックボードもAAAMYYYの影響?

アルバム『なんて素晴らしき世界』は皮肉であり肯定。

9月26日には新体制として初のミニアルバム『なんて素晴らしき世界』がリリースされます。まずはタイトルについて聞きたいのですが、これまでTempalayは、『from JAPAN』『from JAPAN2』といったアルバム、『Summer time』『Instant Hawai』『5曲』といったEPをリリースしてきました。今回のアルバムタイトルは、過去の作品とすこし異なる印象を受けます。

小原このタイトルは、今回2曲目に入れた『素晴らしき世界』という曲の歌詞の引用なんですけど。まあ、皮肉ですね。東京ってめちゃくちゃカオスで、頭のネジが飛んでる人が多いじゃないですか。一方、そうしたなかでも生まれる命があるし、美しい瞬間がたくさんある。

『素晴らしき世界』は、「ここに住んでる以上どうしたってここで生きていかなあかん」というような曲なんですけど、今回のアルバムタイトルにハマるかなと思ったんです。あとは、『なんて素晴らしき世界』って、レッドツェッペリンとかクリームとかの邦題っぽくて面白いかなと。

AAAMYYY帯に書いてありそう(笑)。

ジャケットが歪んでるのが、またいいですね。

小原ですよね? 皮肉であり肯定なんです。好きだからこそいろんなことが見えてくる。美しくもあり怖くもある。

テンポの速い曲がないのには何か理由があるんですか? 『Oh.My.God!!』や『新世代』など、Tempalayの代表曲はテンポが速めですし、『革命前夜』にしても今回の作品よりもテンポが速く感じます。

藤本そうですかね? 『新世代』はたしかに速く感じるかも。

小原でも『新世代』も『テレパシー』もほぼ変わらない。

AAAMYYYじゃあ、そう聴こえるだけかなあ?

小原たまたまですね。たぶんそういうテンションだったんだと思います。おどろおどろしい感じをちょっと出したいとは思ってました。自分ではめちゃくちゃロックやと思ってます。

「先にコンセプトを決めてから制作することはほとんどない」とおっしゃっていたインタビュー記事を読んだことがあります。今回はどうでしたか。

小原結果的にミニアルバムになりましたけど、そもそも自分のなかでは、次のアルバムを出す前の伏線みたいなものにしたいという気持ちがあったんです。だから多少はリスナーを突き放すような部分があってもいいんじゃないかと思って。

自由にやるというより、「理解できますか?」みたいな感覚で。挑戦的なものにしたかったんですよね。すでに公開している『SONIC WAVE』はよくわからないと言われることもあるし。

Tempalay『SONIC WAVE』MV

小原自分ではポップだと思ってたからすごく意外でした。ポップとは何かを説明するのはかなり難しいんですけど、でも「これはポップすぎて気持ち悪いな」と感じることってありますよね。「これは甘すぎやな」とか。もうちょっとこう、絶妙な苦味を求めてるんですよね。

いまの話と先ほどのハロウィンの話をつなげると、日本のハロウィンって大衆的な意味ではすごくポップですよね。でもそこには、何かしら狂気に近いものがある。そういったハロウィンの直前に行われる『JAMESON HALLOWEEN FES』のライブで、Tempalayはどういう音を鳴らすんでしょう。

小原これまでは、常に逆のことをやりたいという変なカッコのつけ方をしてたんですよね。たとえばみんながコスプレをしてるなら、普段着で行ってみようとか。でも最近は順応する楽しさを覚えてきたので、めちゃくちゃちゃんとコスプレしてみようかな、とか思ってます。

藤本それはやばい(笑)。

AAAMYYY×ジェムソン コラボ楽曲『STAY WITH ME』

AAAMYYYさんは今回、ジェムソンとのコラボアーティストのひとりとして『STAY WITH ME』という楽曲を制作されました。これは、どういったイメージでつくられたのでしょう。

AAAMYYYお話をいただいて最初につくった曲は、すごく陽気でパーティーっぽい曲だったんです。でも、〈ジェムソン〉を実際に飲んでいる人はそういう層じゃないなと思って。アイリッシュパブで働いていた頃のことを思い出すと、もっとしっとりと飲んでいる人が多かった気がするんです。

それから、セントパトリックスデー(アイルランドの祝祭日)のイメージもありました。その日はアイルランドのお酒がたくさん売れるんですけど、なかでもジェムソンは大人のひとが誰かと喋りたいとき、誰かと一緒にいたいときに飲むお酒という気がします。だから楽曲は、チルでもあり陽気でもあるしっとりしたイメージでつくり直しました。歌詞には、対話の大切さというメッセージを込めています。

ブランドとのコラボで楽曲をつくるのは普段の制作と違うものですか?

AAAMYYYそうですね。テーマがあるとそれに合わせてつくればいいので、やりやすいです。いいものをつくるという意識は変わらないけど、そのテーマと共存できた時は本当にwin-winになれてうれしい。逆に言えば、共感できないテーマだとうまくつくれないかもしれないです。

10月26日のシークレットライブは同じ日にソロとしても、バンドとしても出演されます。準備や気持ちの入れ方に違いはありますか。

AAAMYYYソロは個人の思想を伝える場だと思っています。受け取り方は色々あるだろうけど、わたしは事実しか述べないし、自分の演説のつもりでやっています。

Tempalayはソロとはまったく違っていて、ふたりと一緒につくったものを広めていく作業。いかにふたりの魅力を引き出して、曲のよさを伝えていくかに注力しています。

ソロとバンドがあり、ほかにもサポートで活動していますよね。それぞれ異なる役割を求められると思うのですが、混ざってしまうことはないのでしょうか。

AAAMYYY混ぜないようにしてますね。歌い手の声質に合ったコーラスをするとか、リーダーのテンションに合った演奏をするとか。そういうことはよく考えます。だからTempalayのコーラスと、たとえばRyohuのサポートで入るときのコーラスでは意図的に歌い方を変えてるんです。

以前、DATSやyahyelなどで活動しているMONJOEさんに「そんなにたくさんプロジェクトを抱えていて混乱しませんか」と聞いたら、「いや、これがあるからこそDATSができるんです。どれかひとつでも欠けていたらいまのDATSにはならないから、自分にとっては全部必要」とおっしゃっていました。AAAMYYYさんもその感覚に近いんじゃないかなと。

AAAMYYY同じ気持ちだと思います。MONちゃん(MONJOE)はyahyelや楽曲提供をたくさんやっていて、その人に合わせたものをつくることに長けていると思うんですけど、DATSは彼にとって自分がやりたいことを全部できるプロジェクトだと思うんです。

彼にとってのDATSが、わたしにとってはソロにあたる。だから今後も、バンド、ソロ、サポート、すべて同じ熱量で続けていきたいと思ってます。

No.1アイリッシュウイスキー〈ジェムソン〉が数量限定で発売する、日本限定ボトル「ジェムソン ジャパン リミテッド 2018」を記念した音楽プロジェクト『JAMESON HALLOWEEN FES』の開催が決定。AAAMYYY、FINLANDS、Newspeak、Happyの4組のインディーズバンドと〈ジェムソン〉がコラボ楽曲を制作し、キャンペーンの応募者全員にもれなくコラボ音源のMP3ファイルがプレゼントされる。さらに、抽選でコラボバンド4組と共にTempalayもゲスト出演するシークレットライブへの招待券や、オリジナルLPレコード盤、ION Audioのレコードプレーヤーが当たる。詳しい情報は下記URLよりチェック!

JAMESON HALLOWEEN FES
https://jameson-fes.com

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