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FEATURE|フラッグシップショップから紐解く、アバハウスの現在。

フラッグシップショップから紐解く、アバハウスの現在。

Present of ABAHOUSE

フラッグシップショップから紐解く、アバハウスの現在。

原宿と渋谷のあいだ、明治通り沿いにある「アバハウス 原宿」。2017年の春にリニューアルを果たして以降、どうやらここに通うお客さんが変わってきているという話をキャッチ。〈アバハウス〉というブランドのスタートしたのは1978年。40年もの歴史があるブランドだけに、急に客層が変わったというからには、何かきっと面白いことを発信しているに違いない! ということで、お店に取材を敢行。改装の経緯は? ショップおすすめのアイテムは? 「アバハウス 原宿」の魅力とは? バイヤー宮本さんに伺ったそんなお話を、ご紹介します。

  • Photo_Shintaro Yoshimatsu
  • Text_Yagi Yuta
  • Edit_Rei Kawahara
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アバハウスの指針になっている特別なお店。

足を踏み入れた人を〈アバハウス〉の世界に引き込むような、クリーンかつあたたかみのあるこだわりの空間。オリジナルアイテムだけでなく、〈メゾン マルジェラ〉や〈ルメール〉をはじめとするブランドをセレクトしているのが旗艦店の最大の特徴です。

「アバハウス 原宿」のもう一つの特徴として挙げておきたいのは、カフェが併設されていること! 買い物中に一息つきたくなったら、電源とWi-Fiも完備されたもてなしの空間でリラックスすることができます。

意外? 新鮮? アバハウス 原宿のおすすめアイテムは?

まずは「アバハウス 原宿」おすすめのアイテムをピックアップ。もちろん〈アバハウス(ABAHOUSE)〉のオリジナル…かと思いきや、出てきたのは意外なアイテムの数々でした。

まずは〈アバハウス〉オリジナルのワイドパンツ。上品ながら少しストリートな香りも漂うこだわりの一品。普段交流があるフランスのセレクトショップ「アルシーブ18-20(ARCHIVE 18-20)」はこのパンツを気に入って買い付けているのだとか!

¥28,000+TAX

¥27,000+TAX

¥28,000+TAX

このワイドパンツは以前も店頭に置いたところ人気だったため、色柄を3型に増やしての再登板。2タックのゆったりシルエットに、太畝のコーデュロイやイエローペーンのブラックウォッチ、ガンクラブチェックなどを組み合わせたデザインが、新鮮なスタイルを叶えてくれます。

驚きだったのがコチラ、〈ブルックスブラザーズ(BROOKS BROTHERS)〉が並んでいたこと! 〈アバハウス〉のドレススタイルは近年、揃いのスーツよりもセットアップやジャケット+パンツのスタイルを提唱。

原宿店では、ジャケットやブレザーの下に、先に紹介したような太めのボトムを合わせた、新しいスタイルを提案しているとのこと。そこでブレザーといえば、ということで白羽の矢がたったのが、〈ブルックスブラザーズ〉。200年を迎えた記念年に、新たなチャレンジとしてラインナップしました。

ジャケット ¥94,000+TAX、ニット ¥37,000+TAX、パンツ ¥43,000+TAX、コート ¥170,000+TAX

最後に紹介するのは、『フイナム』も気になったコチラ〈デ ボン ファクチュール(DE BONNE FACTURE)〉のセットアップ。フランスの伝統を守りたいという思いから、某メゾン出身のデザイナーが立ち上げたブランド。素材、仕上げ、そして職人技。すべてフランスメイドにこだわっています。このセットアップは、ブラウンのトーンが新鮮で、シルエットもシンプルながら非常に美しく、エレガントに着られます。欧州ではこうしたセットアップスーツは、パンツがテーパードしていることがほとんど。ですが、このブランドはゆったりワイドな作り。そんなところもユニークで魅力的なポイントです。

いまのアバハウスが、原宿店に詰まっている!

宮本翔太さん 〈アバハウス〉MD兼バイヤー

まずここ「アバハウス 原宿」が昨年春にリニューアルした経緯を教えてください。

宮本〈アバハウス〉は40年という長い歴史を持つブランドで、おかげさまで多くの人に親しまれています。ですが、どうも世間が〈アバハウス〉というブランド名を聞いてのイメージと、いま私たちが考えているものとが合っていないのでは、という話が出ました。そこで元来の理念である “フレンチモード” をベースにいまっぽさを取り入れたスタイルを、改めて提案できるようリブランドを図ることになったのです。ただそうしたときに、もともとこの場所にあった店舗の装いや品揃えが合っていない。だったら思い切って改装し、旗艦店として新しい〈アバハウス〉を発信する場所にしよう! というのが経緯です。

前の店装から印象が変わりましたね。カフェも併設されています。

宮本カフェは正直最後まで導入するか迷いました。ただ、いままでのイメージを覆すという意味で必要かなと思ったんです。ちょっとふらっと寄ってみようと思ってくださる方も多いようです。ショーウィンドウを無くしてイートインスペースをつくるというのも賭けでしたけどね! アパレルショップとは思わずに入られる方もいますから(笑)。

おすすめアイテムを見させていただいて思いましたが、ブランドオリジナルアイテムだけでなく、セレクトしたアイテムも多いですね。

宮本原宿店に限っては4割が買い付けしたアイテムです。〈アバハウス〉が考える “フレンチモード” の、いっそう濃い部分をそれらで表現できたら面白いかなと思いまして。以前はバイヤーも数人いて、アメリカ組とヨーロッパ組に分かれてそれぞれが買い付けたもの、さらにはオリジナルアイテムもいろんなテイストのものが混在していました。ですが、より “フレンチモード” を意識するからには、ヨーロッパブランドのアイテムを強化したほうがいいかと。もちろん一部アメリカブランドもありますが、着こなしや提案の仕方次第ですかね。オリジナルも含めて、クリーンな印象になるアイテムを揃えています。

凝り固まったイメージを壊す!

ブランドの考えを、きちんと店頭で表現できるようになったというわけですね。

宮本おかげさまで、それによって新しいお客さんが増えています。お店に入られる方が持つショッパーも、以前とは違うお店さんのものを持っていることが多いですね。〈アバハウス〉というブランドの今を、少しでも理解してもらえたら。そんな思いから始まった実験的な場所ですから。新しいお客さんが増えたということは、いい方向に向かっているということなんでしょうね。

正直、いままでのブランドイメージとはだいぶ印象が違います。

宮本やっぱりいままでは“細身でピタピタ”って思われることが多かったみたいで…。〈アバハウス〉のお店に〈メゾン・マルジェラ〉や〈ルメール〉が並んでるなんて、想像していなかったでしょう(笑)。本当に今、ブランドが考えていることは、このお店で自信を持って表現できています。オリジナルだって、トレンド感もあって素材やディテールにもこだわったものが提案できています。セレクトとオリジナルをうまくミックスした、“最新”という意味でのモードをお見せできるかと。1度来ていただければ、今の〈アバハウス〉ってこうなんだ!というのをわかってもらえるはずです。

お店の個性を知るならスタッフを見るのが1番!

大いに変貌を遂げた「アバハウス 原宿」。その個性をもっとよく知るには、お店で働く人をチェックするのが1番。ということで、最後に3人のショップスタッフをチェック。着こなしポイントや「アバハウス 原宿」の魅力などを伺いました。

石塚将也さん(26歳)

今日のコーディネートのポイント、テーマは?

元々、70〜80年代のファッションやカルチャーが好き。それにいまっぽさを足して表現したらどうなるかな、と思ったのが今日の着こなしです。ちょっとノーブルなコーデに、あえてテックアウターを合わせて。「レトロスポーツ」とでも言うのでしょうか。

ファッションを楽しむうえで大切にしていることは?

雰囲気。ディテールではなく、全身で魅せることを大事にしています。あとは清潔感も大切ですね。

「アバハウス 原宿」の魅力は?

最近流行りの言葉で言えば、多様性ですね。ドレス、モード、カジュアル。いろんな表現方法があって、ミックスできるのも面白いです。新しい発見がたくさんできるお店だと思います。

〈アバハウス〉のどんなところが好き?

ブランドとしても多様性があるところですね。打ち出しが強すぎない分、いろんなスタイルを柔軟に楽しめるところが好きです。

登佐蓮乃さん(22歳)

今日のコーディネートのポイント、テーマは?

古着ミックススタイルです。ボーイッシュになりすぎないように、ベルトと靴で女性らしさを出してみました。

ファッションを楽しむうえで大切にしていることは?

モードっぽかったり、ストリートだったり。今日の格好とは真逆に、すごく女性らしい格好にしてみたり。ひとつのスタイルにこだわりすぎずに、いろんな格好に挑戦するようにしています。

「アバハウス 原宿」の魅力は?

メンズアイテムのみの取り扱いですが、自分でも着て楽しんでいます。ユニセックスの提案もたくさんできると思っていますから。それから、いままで “きれいめ” ブランドだと思っていた人のイメージを覆せる体験をしてもらえるお店だと思います。

〈アバハウス〉のどんなところが好き?

変に “マニュアル化” していないところ。店舗によって雰囲気も違うし、スタッフもいろいろ。いろんな側面からブランドを楽しめると思います。

藤原裕幸さん(34歳)

今日のコーディネートのポイント、テーマは?

セットアップなのに、ドレッシーすぎず、カジュアルすぎず。そんなバランスを大切にしました。フリンジやカラーリング、ゆったりとしたサイズ感でレトロな雰囲気に。でもそれがすごくいまっぽい感じになったかな、と思います。

ファッションを楽しむうえで大切にしていることは?

カラダに対するサイズ感、TPO、いまっぽさの3つです。自分に合っているかどうかを見極めるのに、この3つをチェックすることが大切だと思っています。

「アバハウス 原宿」の魅力は?

幅広いファッション性を発信できることがすごく面白いですね。ブランドの理念を通したうえでセレクトされたアイテムがたくさん並んで、それをミックスしたときに〈アバハウス〉の面白さをいっそう感じられる。それを実際に体感できるのがここ、原宿店だと思います。

〈アバハウス〉のどんなところが好き?

ひとつのブランドとして、幅も懐も広いところ。お客さんの好みや個性は様々でも、それを見抜いていろんな提案ができるブランドだと思います。仕事としても楽しめています。

「アバハウス 原宿」に足を運べば、〈アバハウス〉の最新がわかる。そう言っても過言でないほど、この旗艦店は挑戦と革新に満ち溢れたお店でした。カフェで一息ついたらこだわりのアイテムに触れてみる。渋谷〜原宿に訪れる際は、チェックしてみてください。

ABAHOUSE HARAJUKU

住所:東京都渋谷区神宮前6-25-16 1F
時間:11:00〜20:00
電話:03-5466-5700
abahouse.co.jp/men/abahouse-lastword/

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