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趣味と暮らしをアシストするフランス生まれのカングー。Vol.02 / 児玉裕史 NOTEWORKS

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趣味と暮らしをアシストするフランス生まれのカングー。Vol.02 / 児玉裕史 NOTEWORKS

フランス生まれのカーブランドとして人気の〈ルノー(RENAULT)〉。丸みを帯びたポップなデザインと優れた積載力が特徴の「カングー(Kangoo)」は、このブランドの代表的なモデルです。今回はこのクルマと一緒に、世田谷区若林に店舗兼アトリエを構える木工職人「NOTEWORKS」の児玉裕史さんの1日に密着。児玉さんの日常を通して「カングー」の魅力をお届けします。

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児玉裕史 / NOTEWORKS

宮崎県出身。幼なじみである川上大輔と共に2006年に「NOTEWORKS」をスタート。「RE think」というテーマを掲げ、廃材を利用した家具や額縁を製作したり、内装施工なども行う。2010年より東京の世田谷区若林に店舗兼アトリエである「NOTEEORKS LABORATORY」をオープン。注文の絶えない人気店となり、日々製作に明け暮れている。

むかしから無いものをつくるのが当たり前。

東京随一のベッドタウンである世田谷。繁華街の喧騒とは打って変わってスロウな空気が流れ、街を歩くたびに東京に生きる人々のリアルな生活を垣間見ることができます。

そんな街の景色に溶け込むようにマイペースに営業をしているのが、オーダーメイドの額縁や家具の製作、内装施工を行う「NOTEWORKS」です。今回はその木工職人である児玉裕史さんの1日に密着。趣味ではじめた額縁制作が仕事へと発展していったストーリーや、商品を製作する上で大事にしていること、そして「好き」と話すクルマについても語ってもらいました。

「自分は宮崎の田舎町出身なので、無いものは自分でつくるというのが当たり前だったんです。うちは農家だったんですけど、親父が自分でつくった仕事道具を使っていたりとか、友達や先輩とスケートして遊ぶときはみんな自作のカーブボックスとか持ち寄って遊んだりしてました」

自身のルーツについてそう話す児玉さん。上京後は家具のリサイクル屋でアルバイトをスタートし、廃材を使って額縁をつくっていたのだそうです。

「なんで額縁だったの? ってよく言われるんですけど、自分でもわからないんです(笑)。たぶん、簡単そうに見えたんでしょうね。すぐ作れそうだなって。でも、実際やりだすと奥深くて難しい。写真にしても、アート作品にしても、額が与える影響ってすごく大きいんです。作品との関係性を大事にしながら、作業に集中してますね」

趣味ではじめた額縁つくりが仕事になったきっかけは、意外にもインドへ旅したことなのだとか。

「現地でたまたま宮崎出身の人と知り合って意気投合して、なぜか一緒に焼き鳥屋をつくろうということになったんです。それで小さな小屋を建てたんですけど、それがめちゃくちゃ楽しくて。ほんの数ヶ月滞在した後、ぼくが帰国するタイミングで手紙とおにぎりをもらったんですけど、涙ながらにそれを食べたのをいまでも覚えています。それで東京に帰ったら絶対に好きなことをやろうと思ったんです」

東京では、幼なじみの川上大輔さんと松陰神社近くにある家を一緒に借りていて、そこを拠点に製作に明け暮れていた児玉さん。次第に大きな家具などもつくるようになったことをきっかけに一念発起して淡島通り沿いにある物件を借り、2006年に「NOTEWORKS」として活動をはじめます。

「とくに修行とかはしていないんですけど、リサイクルショップで家具を解体してたので、なんとなく構造は頭のなかに入っているんです。あとはお客さんで大工のおじいさんがよく来てくれて、道具をくれたり、基礎技術を教えてくれました。いろんなものをつくりながら覚えていった感じです。つくるものは毎回変わるので常に勉強ですね」

決して安価なものではないからこそ、きちんと丁寧につくる。

児玉さんのアトリエ兼ショップである「NOTEWORKS LABORATORY」は、児玉さんと川上さんの好きなものがギュッと凝縮された空間になっています。そのなかで目を惹くのはやっぱり壁にかけてある額縁でしょう。木材でつくられたフレームの数々は、製作者の性格を表すように、優しく穏やかな表情を帯びています。

「朝アトリエに来て、そのまま制作を進めて、お客さんが来たら接客をします。仕事の大半はオーダーいただいたアイテムの制作ですね。お客さんから額に入れたい作品を見せていただいて、それに合うものをつくってます。お客さんの好みと、自分たちの考えを組み合わせるのがおもしろい。できあがったものは世界でひとつだけのものなので、やっぱりやりがいを感じます」

「お店に飾ってあるのは余った廃材などでつくったもので、簡単に言えば自己満です(笑)。日々オーダーの製作に時間を費やしているので、お店や卸用の額縁はなかなかスピードが上がらないんですが、もっといっぱいつくれるようになりたいですね」

デザインのインスピレーションについて尋ねると、「映画や生活をするなかで見かけた景色などさまざまですね」という返答が。とはいえ特定のジャンルにこだわりはなく、幅広くチェックする中で「これだ!」と思うものから着想を得てものづくりしているのだとか。

「まったくこだわりがないんです(笑)。だから、いろんなものが混ぜこぜになってます。そのときの気分で好きなものをつくるというのが基本かな。あとは道具によることも多いです。なんでもできるというわけではなくて、いまある道具でできることをしている感じ。制約のなかで何ができるか? ということを探したり、チャレンジすることもひとつの楽しみなんです」

ことあるごとに「楽しい」という言葉を児玉さんは口にします。その気持ちが作品にも表れているのは、実際に手に取ればわかるでしょう。額縁や家具の数々は細かなところまで丁寧に手がくわえられ、さまざまな趣向が凝らされているのです。

「時間はかかりますけど、決して安価なものではないからこそ、きちんと丁寧につくることを大事にしています。これまでやってきた12年のなかで変化したことはないですね。結婚して子供ができたことと、自分の好きなことでご飯が食べられるようになったくらい(笑)。『NOTEWORKS』のマインドはスタート時とまったく変わってないです」

大きな家具でも安心して詰め込めるカングーの圧倒的な積載力。

最近ではセレクトショップでのポップアップイベントなども開催されるなど、ジワジワと話題を集めるようになってきた「NOTEWORKS」。この日は取引先である富ヶ谷の「BACK DOOR」へ納品へ行く日でした。「カングー」の後部座席を倒し、積載スペースを確保して、スツールやテーブルなど、商品を次々と積み込みます。

「カングー」の積載力の前では、たとえ大きな家具であっても手も足も出ません。

「高さのある家具もしっかり積むことができますね。納品だけじゃなくて材料を調達するときも重宝するでしょうね。高さもそうですけどしっかりと奥行きもあるので、長いものもバッチリ載せられそうです」

このクルマがあれば、仕事だけじゃなくてプライベートも充実しそうだと児玉さんは続けます。

「これならキャンプ道具もガッツリ積められますね。それにキャリアバーもついているから、人がたくさん乗る場合は上に荷物を載せればいい。余裕がありますね、『カングー』は。これに乗ってキャンプとか釣りに行きたいなぁ~」

短い距離の運転も好きだけど、長い距離のほうがもっと好き。

富ヶ谷へ向けて出発した「カングー」。丸みを帯びた柔らかなデザインは、無機質で直線的な都会の景色のなかでよく映えます。

「クルマに乗るのは週に3回くらいですね。納品と材料を買いに行ったりするときに。あとは週末に家族と出かけるときも乗ります。〈ルノー〉といえば真っ先に思い浮かぶのがこの『カングー』。たしかフランスの郵便局の公用車としても使われているんですよね? 映画にもちょこちょこ出ていた気がします」

スムーズに運転をしながらそう話す児玉さん。むかしからクルマが好きだったと続けて語ります。

「親父がクルマ好きで、ずっと同じクルマに乗っていました。ぼくも映画を見て憧れてたやつがあって、生まれてはじめて買ったクルマはそれにしたんです。仕事の関係上、大きなバンにしようかと思ったんですけど、夢を選びました(笑)」

「あとは運転するのも大好きです。前に地元の宮崎まで東京からクルマに乗って納品しに行ったこともありました。大輔と一緒に18時間かけて…。業者に頼むのとほぼ費用は変わらなかったんですけど、向こうでのんびりすることもできたし、帰りは琵琶湖で釣りもしてきました(笑)」

順調に目的地へと近づくなか、運転するのが好きな理由を児玉さんは教えてくれました。

「運転に集中していると、いつの間にか無の心境になれる。いろんな考え事で頭がパンパンな状態でも、気づいたらスキマができているというか。それが自分にとってはすごくいい気分転換になるんです。だから短い距離も好きですけど、長い距離のほうがもっと好きですね」

クルマを持つ最大のメリットを体現するカングー。

無事に「BACK DOOR」へ到着すると、早速納品作業にかかります。

「『カングー』ってこの観音開きのハッチバックがいい。目一杯開くし、窮屈な感じがしない。荷物の出し入れもこちらのほうがラクな気がします」

クルマとお店を往復しながら納品をする児玉さん。その足取りは「カングー」の走りのように軽快です。

「『カングー』って走りがすごい軽いんですよ。だから燃費もよさそうです。ブレーキの効きもすごくよかったし、ハンドルも重たくなくてスムーズに運転ができました。車内空間が広いので、快適性が高いし、視野も広い。女性でも運転しやすいクルマだと思います」

加えてこんなこんなことも。

「サクッとどこか行きたいときに、手軽に行けるのがクルマを持つことの最大のメリットだと思うんです。『カングー』はそれにうってつけなクルマですよね」

親に言われた言葉と同じ境遇になることができた。

活動をスタートしてから12年。毎日のように材料を削り、部品を組み立て、まるで命を吹き込むように木に額縁や家具としての役割を与える児玉さん。飽きもせず、ひたむきに自分の仕事に向き合う秘訣はどこにあるのでしょうか?

「こういう仕事に向いているんだと思います。当然仕事という意識はあるんですけど、やっていることは趣味と変わらないんです。だからストレスもないし続けられるんだと思います」

「そういうえば、むかし親に言われたことを思い出しました。『仕事は5年続けたら慣れる。10年続けばどうにかなる』って。いま、その通りになった実感がありますね。ぼくは飽き性なんですよ。でもこうやって続けていられるのは、やっぱりモノをつくるのが好きなんだと思います。きついし大変なことも当然あるんですけど、それって当たり前のことじゃないですか。それも含めて楽しんでやってますね」

NOTEWORKS

住所:東京都世田谷区若林2-31-12 サンクレスト若林 103
電話:03-6450-7392
営業:14:00~20:00(不定休)
www.noteworks.jp/
www.instagram.com/noteworks/

ルノー・ジャポン

Renault KANGOO ZEN EDC(ルノー カングー)
¥2,599,000~ (全国メーカー希望小売価格)

【主要装備】
・右ハンドル
・4,280mm×1,830mm×1,810mm
・ターボチャージャー付筒内直接噴射 直列4気筒 DOHC16バルブ
・総排気量:1.197L
・最高出力(EEC):84kW(115ps*1)/4,500rpm
・最大トルク(EEC):190N・m(19.4kgm*1)/1,750rpm
・トランスミッション:6速EDC(エフィシエント デュアル クラッチ)
・使用燃料:無鉛プレミアムガソリン

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