CLOSE
ティンバーランドとスタイル。vol.2 J.ROCC編

My Timberland Style

ティンバーランドとスタイル。vol.2 J.ROCC編

ワークブーツとしての本来の役割を超え、音楽やファッションといったさまざまなカルチャーの繋ぎ役として確固たる地位を築き上げた〈ティンバーランド〉のイエローブーツが誕生45周年! それを記念して同モデルにフォーカスしたスペシャルサイトがローンチ。合わせてフイナムでは、スペシャルサイトとリンクした特別企画を4回に渡って公開していきます。今回はアメリカ西海岸のアンダーグラウンド ヒップホップ レーベル「STONES THROW」が誇るレジェンダリーなDJ、J.ROCC氏が登場。気鋭のターンテーブリストが語る、〈ティンバーランド〉と音楽の関係性。

  • Photo_Shinpo Kimura
  • Edit_Yuho Nomura
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

J.ROCC/DJ、ターンテーブリスト

ターンテーブリストとしてのDJスキルと、音楽への貪欲な探究心からヒップホップをバックグラウンドに持ちながらもジャンルレスな選曲スタイルが組み合わされ、正にワン・アンド・オンリーなオリジナルDJスタイルを確立しているカリフォルニア出身のレジェンドDJ。1992年に西海岸のDJらによって結成されたターンテーブリスト集団「BEAT JUNKIES」を立ち上げ、「ITF」のワールドチャンピオンに輝く。名盤『Sound Bombing 2 (Rawkus)』をはじめ、ジェームス・ブラウン関連など数多くのミックス作品のリリースでも高い評価を得る。2000年から「STONES THROW」クルーに加入し、同レーベルの守護神的な存在としても活躍、自身初となるオリジナルアルバム『Some Cold Rock Stuf』もリリース。ライブDJとして、ジェイリブやブラックスターのステージでも共演を果たし、2016年からはドクター・ドレとApple Musicのラジオ番組『The Pharmacy』のレジデントDJにも就任し、番組の選曲/DJを担当し活動の幅を広げている。

このブーツは僕らのようなヒップホップのアーティストにとっては特別な存在なんだ。

今回、実際に〈ティンバーランド〉の定番モデルであるイエローブーツを履いてみて、いかがでしたか?

J.ROCCデザインはそこまで大きくは変わっていないよね? 履き心地は昔に比べて良くなっている気がするね。このブーツは僕らのようなヒップホップのアーティストにとっては特別な存在なんだ。

初めて〈ティンバーランド〉のイエローブーツを履いたのはいつ頃だったのでしょうか?

J.ROCC96年のニューヨーク。ヒップホップが今とは違った盛り上がりをみせていた時代だね。その時から僕は一貫してイエローブーツしか履いていなかったし、周りにいたニューヨークの仲間たちもみんな履いていたよ。ただ、残念なのが、今拠点にしている西海岸では暑くて、あまり履く機会がないんだ(笑)。

「これしかない!」と思って見よう見まねで始めたんだ。

ツアーなどで世界中を飛び回る機会も多いと思いますが、気候が寒い地域に行く時などは履きたくなりますか?

J.ROCCそうだね。ニューヨークだけじゃなくカナダや北欧に近いヨーロッパとかね。あとは気候だけじゃなく、気分を高めてくれるブーツだからこそ、自分の中のヒップホップを前面にアピールしたい時に履くことが多いかな。

これまでに愛用してきた〈ティンバーランド〉のブーツの中でも特に思い入れの深いモデルなどはありましたか?

J.ROCC今でも記憶に残っているのは、「FAT BEATS」というニューヨークとロサンゼルスにそれぞれあったレコードショップとの別注モデル。今は「FAT BEATS」はクローズしてしまったんだけど、そのブーツを履くと当時の記憶が蘇って来るんだ。

〈ティンバーランド〉のイエローブーツのように自身にとって最も思い入れの深い一曲はなんでしょうか?

J.ROCCアフリカ・バンバータが1992年にリリースした「Planet Rock」。この曲は僕自身にとって最も影響を与えた曲であり、ヒップホップのみならずテクノやハウスシーンへも多大な影響を与えた曲なんだ。DJをしている人ならみんなアンセムにしてもらいたいね。

ちなみにご自身がDJをはじめたきっかけはなんだったのでしょうか?

J.ROCC昔から音楽が大好きだったんだ。幼い頃から頻繁に自宅でラジオを聞いていて、そこから流れてくるソウルやファンク、ジャズが今の僕のベースになっていると思う。そこから少しずつ大人になっていく過程でDJという存在を知り、「これしかない!」と思って見よう見まねで始めたんだ。

普段の活動についても少しお聞きしたいのですが、「STONES THROW」所属として、またはご自身が主宰するターンテーブリスト・クルー「BEAT JUNKIES」での活動など、様々な名義を持ってDJ活動をされていますが、その役割は意図的に変えたりしているのですか?

J.ROCC大きな違いがあるとすれば、「BEAT JUNKIES」では僕がこれまでに培ってきたDJカルチャーを表現する場として捉えている。逆に「STONES THROW」を通して個人名義のJ.ROCCとして活動する時はジャンルレスに僕のフィルターを通した音楽を届けられたらと思っているよ。もちろんどちらもヒップホップという概念は根底にあるんだけどね。そうした感覚的な違いを自在に行き来することが互いのクリエイションにも良い影響をもたらしてくれるんだ。そしてそれは僕自身の持ち味でもあると自覚しているよ。

長年シーンの一線で活躍しているご自身にとって、ここ最近のヒップホップシーンはどう感じていますか?

J.ROCC昔に比べてヒップホップのシーンは細分化されてきて、様々なスタイルを持ったアーティストが生まれているよね。それはとても良いことだと思う。インディペンデントだったひとつの音楽スタイルが今となってはメジャーになりつつある。それこそ最近はビルボードチャートのトップ40のように話題となる曲の多くがヒップホップだったりするよね? 僕自身全てを追いかけているわけではないけど、アーティストやアルバム単位でそこから良い曲は常に僕のフィルターを通してディグ&チェックしているよ。あとロサンゼルスでは自分のラジオ番組を持っているのと、ドクター・ドレの「Pharmacy」というApple Beats 1のラジオ番組のDJも担当しているので、そこで定期的に最新のヒットソングを聴くことが多いかな。

ティンバーランドっていうブランド自体がヒップホップみたいなものだと思っているよ。

今日の着こなしのポイントを教えてください。

J.ROCCアウトドアブランドでありながら、90年代のヒップホップシーンにまで影響をもたらすブランドだけに、そうしたカルチャーが表現できる着こなしが良いかなと思ったんだ。このツリーカモのセットアップは、ボリュームのあるイエローブーツとも相性がよくて、僕の思うクラシックなニューヨークスタイルでもあるんだ。

イエローブーツを履く上でマイルールにしていることなどはありますか?

J.ROCC基本はワイドなシルエットのボトムスを合わせて履くこと。そして必ずブーツインする。それはイエローブーツを際立たせたいからね。それからシューレースもルーズに半分くらいしか通さない。あくまでも着飾るのではなく、リラックスしている雰囲気を醸し出すのが僕なりのイエローブーツの履き方なんだ。

改めてご自身にとって、〈ティンバーランド〉はどんな存在ですか?

J.ROCCアウトドアシーンに向けて作られたタフなブーツなんだけど、〈ティンバーランド〉っていうブランド自体がヒップホップみたいなものだと思っているよ。

最後に〈ティンバーランド〉並びに、日本のファンに向けてメッセージをいただけますか?

J.ROCCまずは親愛なる〈ティンバーランド〉のブランドに対して。僕らのヒップホップを象徴する存在ともなるべくイエローブーツが今年45周年、本当にめでたいね。それだけの長い歴史の中で多くのアーティストなどを支えてきた、その功績に対して大きなリスペクトを送りたい。そして日本のファンの皆には、いつも最高なプロップスやヴァイブスをくれる、最高なリスナー達だと思っている。今回は東京だけじゃなく、大阪や名古屋、朝霧JAMにも行けて楽しかった。毎回日本に来るたび、どんどん好きになるよ。また次回来日する時は、今回以上に楽しませられるように頑張るから、楽しみにしていてほしいね。

〈ティンバーランド〉のブーツ「10061」¥24,000、その他〈ステューシー〉のジャケット、Tシャツ、ボトムス、〈ストーン スロウ〉のキャップ、ヴィンテージのサングラスは私物

ティンバーランド / VFジャパン株式会社

電話:0120-953-844

現在、イエローブーツの生誕45周年を祝した特設ページも公開中。こちらから是非チェックを!

TAG
#timberland
#YELLOW BOOTS
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Page Top