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ヒト・モノ・コトが有機的に混ざり合った福岡発のブレンドマーケット。

BLEND MARKET in太宰府天満宮

ヒト・モノ・コトが有機的に混ざり合った福岡発のブレンドマーケット。

福岡で開催されている合同展示会「ソート(thought)」を知っていますか? 九州のブランドが中心となってファッション、ライフスタイルを幅広く網羅している充実の展示会で、回を追うごとに人気が増してきています。開催3日間のなかで、関係者のみが入場できる展示会DAYと、一般のお客さんも入場できるマーケットDAYがあるのですが、後者がとにかく大人気! その反響を受けて、マーケットのみの2DAYイベント「ブレンドマーケット(BLEND MARKET)」が、10月7日(日)、8日(祝月)に太宰府天満宮内の文書館にて開催されました。福岡が面白いと囁かれて早数年。あらゆる形で表出し始めている福岡の“旨味”がここにもありました。

  • Photo_Takahiro Otsuji(go relax E more)
  • Edit_Ryo Komuta
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福岡県内を中心に九州の個性的なショップが一堂に会した2日間限定の「ブレンドマーケット」。メンズ、レディスのアパレル、古着、雑貨などを購入できるマーケットイベントなのですが、特筆すべき点が二つあります。まず一つめは、こうした合同イベントにはおよそ出店しないだろうラインナップが一堂に介したところ。こちらが出店ショップ一覧です。

オフィシャルのテキストでは、“玄人好みのマーケット”という表現が使われていましたが、いやいやどうしてかなりポピュラーな並びなのではないでしょうか。

二つめは、会場がかの有名な太宰府天満宮内の文書館であること。

イベントにおける会場の重要性はあらためて語るまでもありません。交通の便がいいことや、雨天時にも対処できるスペースがあることなど大事なことはいくつかありますが、開催できるだけで出店者もお客さんも気持ちが高揚する、そんな会場はそうそうありません。ここ太宰府天満宮は間違いなくそうした力を持った場所です。もちろん簡単にこうしたイベントが開催できるような場所ではありません。

「合同展示会『ソート』を、ここ太宰府天満宮で開催させてもらっていたんです。そのときに、バイヤー、プレス、ショップの方、そして若者から家族連れまで本当に多くの方が来てくれて、その様子を見た宮司さんに気に入ってもらえたんです。その流れでまたなにかできない?とお話をいただきまして。すごくありがたいですよね」と実行委員の一人である、〈フジト(FUJITO)〉の藤戸剛さんは頬を緩めます。

会場となった太宰府天満宮の文書館は、普段は入場すらできないところで、基本的には皇族関連の催し物か、まれに音楽関係のイベントをやるくらいで、こうしたマーケットイベントが開催されることは本当に異例なのです。

あらためて実行委員のみなさまをご紹介。左から〈GOOD DAILY HUNT〉の林 博之さん、〈RunoLabo〉の田浦尚子さん、〈STOCK NO:〉の南 久仁さん、〈FUJITO〉の藤戸 剛さん。「PARQ」の植村浩二さんは残念ながら都合により欠席でした。

「福岡や九州には、こんなに面白い店がある」(藤戸)というのを表現するために声をかけて行ったというだけあって、キャラクターの立ったお店が揃いました。ここからはフイナムが気になったブースを駆け足で紹介していきます。

KIYONAGA&CO.

KIYONAGA&CO.」のブースでは、会場の雰囲気にふさわしい千本引きが行われていました。1回1000円で、ハズレなし。なかにはとんでもなくお得な商品が入っているものもあったようで、朝から行列が途切れず大いに賑わっていました。300セット用意していたという景品は、数時間であえなく完売。代表の清永浩文さんもこの盛況ぶりには驚いていました。

STOCK NO

実行委員の一人である、南 久仁さんのシューズブランド〈ストックナンバー (STOCK NO:)〉。この日はブランドのアイコンシューズである、モカシンブーツのパーソナルオーダーが行われていました。オーセンティックなベージュスエードの色・素材をアレンジするだけで、ガラッと印象が変わるのが面白いですね。デザイナーとお客さんとがFace to Faceでコミュニケーションをとれるのは、こうしたイベントならでは。

JIMMY’2 

ポップでキッチュなテイストの雑貨をたくさん販売していた「ジミー2(JIMMY’2)」。今回のイベントのなかでもかなり異質なショップで、それだけに存在感は抜群! アート、カルチャー好きのお客さんの耳目を集めていたようです。写真の右下に写っているポスターなんかも、かなりかわいいものが揃っていました。

GARDEN

久留米市より出店していたショップ「ガーデン(GARDEN)」には、3年前からオーナーがハマっているというトレラン、ランニング系のアイテムが並んでいました。それに加えて、オリジナルパーカ、ミリタリーモノのデットストックなどなど。フイナムでもかねてからトレラン、ランニングはパワープッシュしていますが、ここ数年本当に盛り上がっていますよね。そこかしこでその人気ぶりを実感します。

RAD

見るからに濃いアイテムが並んでいたのは「ラッド(RAD)」のブース。今回のために貯めていたという、ビンテージの〈ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)〉や、ビンテージの〈バーバリー(BURBERY)〉などスペシャル級のお宝がザクザク! 2ヶ月に1回、全米各地で買い付けているそうで、この品揃にも納得なのです。

Directors

実行委員の〈フジト〉デザイナーの藤戸さんが営むショップ「ディレクターズ(Directors)」もチェックしておかなければいけません。メインは〈フジトスケートボーディング(FUJITOSKATEBOADING)〉のアイテムでしょうか。ヌケ感のある雰囲気が気持ちいいですね。そして何より藤戸さんの人懐っこくて暖かい接客が、ここ一帯にいいヴァイブスを生んでいました。

GOOD DAILY HUNT

最後は、実行委員の林さんが切り盛りしていた「グッドデイリーハント」をご紹介。デザイン的に気の利いた雑貨が所狭しと並んでおり、ついつい手に取りたくなるようなラインナップが特徴的でした。さらに〈スタンダードサプライ(STANDARD SUPPLY)〉のバッグ類が豊富に揃っており、あらためてこのブランドのポテンシャルに気づかされました。素晴らしいバッグです、本当に。

以上がフイナム的にヒップだなと思ったショップです。それ以外にも、ここでしか共存することがないようなショップが多数揃っており、「ブレンドマーケット」という名の通り、様々なヒトやモノが“混ざり合った”、いい意味でカオスなイベントでした。

初日が終わったときに開催された中打ち上げに参加させていただいたときにも思いましたが、とにかくピースな雰囲気に満ち溢れたイベントでした。会場側はうれしい、出店者は楽しい、お客さんは面白い、という奇跡的なバランスで成り立っていた「ブレンドマーケット」。次回以降の開催も期待したいところです。もし第二回目が開催されるのであれば、近県の方はもちろん、遠方の方もぜひお越しください。遠出してでも参加する意義のあるイベントだと断言できます。

BLEND_MARKET

instagram:@blend_market

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