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日常に合わせてカスタムできる、時を超えた名作ボブルビー。

Daily Life with BOBLBEE

日常に合わせてカスタムできる、時を超えた名作ボブルビー。

究極の耐久性を誇るバッグとして1996年に誕生した「ボブルビー(BOBLBEE)」。その独特の形状から、「何のためのバッグなんだろう?」と思ってた人も少なくないはずです。現在はバイクや自転車に乗る人々の背中や、さまざまなアクティビティの場面でも見かけることができますが、もともとは移動中にラップトップなどを守るために開発されました。そんな「ボブルビー」ですが、さまざまなパーツを組み合わせてカスタムできるのも特徴のひとつ。今回は3名のクリエイターにこのアイテムを検分してもらい、都市生活における「ボブルビー」の可能性を探りました。

  • Photo_Haruki Matsui
  • Edit_Yuichiro Tsuji
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Case_01 ハイロック / メディアクリエイター

カテゴライズができないからこそ唯一無二の存在。

ハイロック / メディアクリエイター

デザインワークを生業とする一方、ガジェットや文房具、家電、インテリアをはじめとするさまざまな“モノ”の魅力を多方面から発信するメディア「HIVISION」を主催。表現の場を選ばないマルチクリエイターとして活躍中。

ハイロックさんは普段どんなバッグを使っていますか?

ハイロックショルダー、バックパック、トートですね。基本的には手ぶらがラクだし、カッコいいなと思うんですが、仕事がある場合はそうもいかないじゃないですか。荷物を最低限にしたとしてもノートパソコンや筆記用具と打ち合わせのメモなどは必要なので。そういったアイテムを持ち歩くために使っています。

バッグ選びの基準はありますか?

ハイロック自分が持っていて気持ちいいものがプライオリティーが高いですね。つまりデザインがいちばん大事。そのあとは用途によって容量などを選ぶ感じでしょうか。機能面でいうと、専用ポケットなどがいろいろついている機能的なバッグは正直あまり好みじゃないんです。なので、極論をいうとトートバッグがいちばん好きですね。

機能的なバッグが好みじゃないのはどうしてなんですか?

ハイロック大雑把に投げ込みたいので、大きな部屋が欲しいんです。その中で細かいものを、ポーチなどで整理するようにしています。おそらくポケットがあったほうが機能をうたえるし、収まりもいいんだろうけど、どこに何を入れたか忘れちゃうんですよ。そのストレスがイヤで。

自分で使い方をカスタムするのがお好きということですね。

ハイロック自分で工夫するほうが便利だし楽しいですよね。人と同じものを、いかに自分流に味付けするか、というところに遊びがあると思うので。

「ボブルビー」はバッグ本体にいろんなアクセサリーをつけて、自分好みの仕様にできるんです。

ハイロックそういう意味では自分の好みに合うかもしれないですね。最近、90年代の雑誌をパラパラとめくっていたらコレが出てきて。「そういえば、そんな時代からあったな」なんて思い出しましたね。当時すごく流行ったんですよ。ぼくは使ってなかったんですが、一周回っていま改めて現物を見ると、「なんかいいかも」って感じてます。

ハイロックとくにこの20Lのサイズは手頃感があっていいですよね。大きすぎないし、小さすぎない。デザインもちょうどいいし、背負ってて照れ臭さを感じないです。

ご自身でカスタムするとしたら、どのように手を加えますか?

ハイロックまずはこのフックをイエローに変えたいです。最近、ちょっとしたポイントで蛍光イエローを差し色として使っているので。あとはこのくぼみにケースをつけたいかな。このバッグとケースが同時に置いてあったら、つけずにはいられないですよね(笑)。基本的に荷物の出し入れはこのトップ部分からしかできないので、このケースによく使うものを入れれば簡単にアクセスできてずいぶん便利になりますよね。

〈POINT 65〉Boblbee 20L GT ¥27,500+TAX、X-Case ¥4,200+TAX、Delta Hook(2個セット) ¥500+TAX

実際にカスタムいただいたんですが、いじってて楽しさなどはありますか?

ハイロック自由度が高すぎるとかえって手に負えなくなるときもあるんだけど、これはちょうどいいですね。細かいパーツをちょこちょこ変えられるのが面白いです。

デザインはいかがですか?

ハイロック先ほど話したようにいい感じだなと思いますね。90年代の雑誌に載っていたということは、もう20年近く形を変えずに残っていることでしょう? つまりロングライフということで、すごく尊敬できますし。形を変えずに生き残るって、なにか理由がないとできないと思うんですよ。柳宗理のやかんとか、世界的な名作と言われるプロダクトにはなにかしら人を惹きつける秘訣がある。

その秘訣はどんなところにあるとおもいますか?

ハイロックこのバッグはカテゴライズが難しい。そこだと思いますね。スポーティでなければ、アウトドアでもないし、かといって普通のバックパックでもないでしょう。それに時代性も過去のものなのに、未来的でもあるし、判別しにくい。つまり競争相手がいないんです。だから唯一無二だと思いますね。

Case_02 内田 優 / フリッジセタガヤセントラル

ちょうどいいギア感がボブルビーの魅力。

内田 優 / フリッジセタガヤセントラル

メインストリームよりもマイノリティを取り入れることに重きを置く世田谷のセレクトショップ「フリッジセタガヤセントラル」の名物スタッフ。ストリート、ヴィンテージ、アウトドアなどなど、さまざまなファッション的要素をフラットな目線で取り入れている。

「フリッジセタガヤセントラル」がどんなお店なのか教えてください。

内田多数派と少数派がいるならば、少数派の意見を取り入れて、それでショップがどうなっていくか? という実験的なお店ですね。いわゆる渋谷や新宿といった繁華街にお店を構えるでもなく、あえて世田谷にお店をつくったのは、この立地を活かしたセレクトにしたかったんです。つまり、大手が目をつけない、より濃厚な商品を置こうということで。

お店を拝見すると、ストリートブランドのアイテムから、アウトドア、古着に至るまで、いろんなものがミックスされた感覚があります。

内田とくにジャンルにこだわりはないんです。自分たちが好きなものを仕入れるというのが前提にあるので、それをやっていたらいまのラインナップになりました。

内田さん自身はどんなファッションに影響を受けてきましたか?

内田カテゴライズできないカテゴリーというか。ぐちゃぐちゃな感じが好きです。もともと〈グッドイナフ〉が好きで、あのブランドは日本版のアメリカみたいな感じじゃないですか。

日本版のアメリカ?

内田アメリカを日本的に解釈して発信しているというか、そこがユニークなポイントだしぼくは好きなんです。服が好きなら本流を知ってこそというのがあると思うんですけど、自分にとってはどれも本物というか。あんまりファッションのセオリーやルールに縛られたくないというのが本音で、それを意識しないことを意識していますね(笑)。

コンセプトがないのがコンセプトのような?

内田そうですね。アメリカブランドもヨーロッパブランドも日本のブランドも関係なく混ぜちゃいます。

そういった内田さんのスタイルと「ボブルビー」はすごく相性がいいように思いました。着こなしのポイントはありますか?

内田このひとつのバッグのなかにいろんな生地やパーツが使われているじゃないですか。このミックス感がいいなと思って、自分もヴィンテージやハイテクなシューズなどを合わせて、あえてごちゃごちゃした感じにしました。でも、バッグホワイトだとクリーンな感じがして、いろんなスタイルに合いそうだし、散らかった感じにならないですよね。

ネットに収めた赤いダウンもいい差し色になっていましたよね。

内田白には赤かなと思って(笑)。今回のようにネットをつけられたり、いろんなアクセサリーが充実していて、自分の使い勝手に合わせてカスタムできるのはおもしろいですね。自転車に乗るときもあれば、クルマや電車で移動をするときもあるので、そのシーンに応じてパーツを変えられるのはうれしいです。

〈POINT 65〉Boblbee 25 GTX ¥34,500+TAX、Cargo Net(Type A)¥4,000+TAX

先ほど「ひとつのバッグのなかにいろんな生地やパーツが使われている」と話されていましたが、全体的なデザインに関してはいかがですか?

内田背中のパットがすごい本格的で驚きました。かといってアウトドアによりすぎることもなく、ファッションに迎合しているわけでもない。いろんな要素があるのに全体的にまとまった印象はあります。ちょうどいいギア感が「ボブルビー」の魅力なのかなと思いますね。

Case 03 田辺信彦 / フォトグラファー

自転車に乗っているときに背負いたいバッグ。

田辺信彦 / フォトグラファー

都内屈指の自転車ショップ「ブルーラグ」にて勤務後、フリーランスのフォトグラファーとして独立。さまざまなクライアントからのオファーを受ける一方で、イギリスのサイクルウェアブランド〈ラファ(Rapha)〉にてマーケティングスタッフとしての顔も持つ。

田辺さんが自転車に乗るようになったきっかけを教えてください。

田辺日本でピストブームが起こった頃のちょっと前なので、12、3年前くらいでしょうか。当時ぼくはDJをやっていたんですけど、音楽仲間と「イケてる自転車がある」っていう話になってピストをはじめたのがきっかけです。乗ってて楽しかったのと、自転車がひとつのコミュニケーションツールとして成立していて、いろんな人と出会うことができました。当時は乗っている人が少なかったというのもあると思うんですが、だからこそブームの中心にいる人と仲良くなれたりして、それでどんどんのめり込んでいったんです。

いまはとくにピストにこだわっているわけではないですよね?

田辺そうですね。ロードバイクとかマウンテンバイクも乗ります。音楽をやっていたときもそうなんですが、掘り下げるのが好きですね。その流れで「ブルーラグ」に入ることになって。フォトグラファーになったのも自転車仲間の影響です。

そのきっかけは?

田辺自分もDJのイベントのときに写真を撮っていたので、もともと興味があったというのもあるんですけど、自転車仲間に本格的にやっている人がいて、せっかくなら教えてもらおうと。「ブルーラグ」の仕事も接客やメカニックではなくて、製品の写真を撮ったりしていたので、おのずとカメラに触れる機会も多くなってスキルを磨けました(笑)。それでいろんなものを撮りたいという意識が芽生えたのがきっかけですね。休みの日は自転車に乗って、写真を撮りにどこかに出かけたりしています。

やっぱり普段から移動は自転車ですか?

田辺都内を動くときはそうですね。だから普段からそんなに荷物を多くしたくないんですけど、ラップトップとカメラ、ちょっと肌寒いときはジャケットを入れたりとか。撮影用にちょうどいいカメラバッグを探しているんですけど、なかなかいいのが見つからないんです。

〈POINT 65〉Boblbee 5L CAM ¥22,500+TAX、Boblbee Vortex 14L ¥47,000+TAX

〈ポイント 65〉はカメラバッグもリリースしているんですよ。

田辺サイズ感がいいですね、これ。カメラバッグって基本的にデカいものが多いので。これくらいのサイズなら海外でロケがあったときも飛行機に持ち込みやすいし、仕事で使えそうです。なかのパーテーションも自由に組み替えられるし、蛍光イエローで色がついているので、暗いところで撮影になったときも目的のものを探しやすい。

今日背負ってもらった5Lの「ボブルビー」はいかがでしたか?

田辺休みの日にどこかに出かけるときにちょうどいいサイズ感だと思いました。小さなフィルムカメラと、財布とiPhoneが入れば十分なので。それに自転車に乗っているときに大きなバックパックを背負っていると、汗かくんです(笑)。だからこれくらい軽量だと負担にならなくていいですね。

田辺メインの収納部分に大事なものを入れて、付属のポーチに細かなものを入れたりとか、見た目に反して使い勝手もよさそうです。

「ボブルビー」のハードシェルがあれば、自転車の運転も安心できそうですか?

田辺カメラは精密機器なので、正直ぶつかったりとか、濡れたりするのが心配なときもあるんですが、それに強いというのはうれしいです。小さくて頑丈なカバンって探してもなかなかないと思うんですよ。機動力もあるし、ぼくみたいな自転車乗りにぴったりかもしれないです。

BOBLBEE(POINT65)

boblbee.jp

MJSOFT Inc.
電話:03-3750-6391

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