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FEATURE|monessay ─年寄りの手習い

monessay ─年寄りの手習い

monessay ─年寄りの手習い

フイナム発行人、フイナム・アンプラグド編集長である蔡 俊行による連載企画「モネッセイ(monessay)」。モノを通したエッセイだから「モネッセイ」、ひねりもなんにもないですが、ウンチクでもないのです。某誌でずいぶん長いこと連載していたコラムが休載し、フイナムにて装いも新たにスタートです。今回は〈カーバースケートボード(CARVER SKATEBOARDS)〉のサーフスケート。

  • Text_Toshiyuki Sai
  • Photo_Kengo Shimizu
  • Edit_Ryo Komuta
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第十六回 年寄りの手習い

分でいうのもなんだが、比較的運動神経はよい方だ。小学生の頃はクラスで一番足が速いタイプ。生まれたところが野球場の目の前ということもあり、小さい頃から近所のお兄ちゃんたちと三角ベースなんかをして遊んでいた。運動選手は次男か三男が大成すると言われている。お兄ちゃんに負けたくないと張り合う気持ちが、運動能力を高める。そういう意味ではこの近所の兄ちゃんたちにぼくは鍛えられた。

ッカーは小学一年生からずっとやってる。練習が嫌で嫌で仕方ないけど、ゲームは好きという単細胞。練習終わりにやるミニゲームをずっとやればいいのにといつも思ってた。いまでもときたまボールを蹴るが、そのころの輝きは微塵もない。

れでもたまにやるテニスやゴルフなどの球技はそれなりに相手の足を引っぱらない程度にはこなせる。まあ球技全般、あまり不得手なものはない。

キーやスノボもここ数年、サロモンスポーツのお誘いで始めた。最初は苦心したけれど、すでに中級者くらいにはなれたと思う。さらに上達するにはそれなりの訓練が必要ではあるが、エンジョイプレーヤーとしてはまあまあかなと。

う考えるとサーフィンがこれまで経験した中で最も難しいスポーツだなと思う。

ず板の上に立つまでが大変。いわゆるテイクオフというやつであるが、ただ波のタイミングに合わせて立てばいいというわけではない。割れる波を選ぶ目がまず必要だし、その割れるポイントを見分け、さらにそこへ自在に移動できるパドルスキル、さらには波のスピードに合わせられるパドル力があって初めて波とタイミングが合う。

こから立ち上がるわけであるが、これがまた難しい。体が硬いとなおさら難しい。

ったら立ったで、板をコントロールするのだが、不安定な波の上、すぐにバランスを崩す。

ノボなんかだと斜面は常にそこにあるので、何度でも繰り返し練習できるが、波の場合、常に一定な形ではないし、来たり来なかったりと波を待たないとダメだし、さらには上手い人がどんどん先に乗ってくるから、なかなか練習もできない。

んなわけで波乗りは永遠の初心者のまま。いつになったら上手くなるんだろ。

いうわけでいろんな人に聞いたところ、普段から波乗りをイメージした練習をしろという。一番手頃なのがサーフスケート。スケボーより長く、よりサーフィンのターンに近い動きができるというもの。

ランドではアメリカ生まれの〈カーバースケートボード〉がいちばんというので、いまのところいろいろ物色中。

もいい年こいたおっさんが、そこらへんでプロテクターとヘルメットつけてスケボー練習している図というのはあまり人に見られたくないわけです。こういうのはどこでコソ練すればいいんだろう。

夜代官山あたりでフル防備でよたよたボードに乗っている人を見ても、決して声かけないでくださいね。

蔡 俊行

フイナム発行人/フイナム・アンプラグド編集長。マガジンハウス・ポパイのフリー編集者を経て、スタイリストらのマネージメントを行う傍ら、編集/制作を行うプロダクション会社を立ち上げる。2006年、株式会社ライノに社名変更。

CARVER JAPAN

電話:03-6455-1841

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