うまいビールを飲むためには健康でなければならない。
木戸さんがランをはじめたきっかけを教えてください。
木戸8年くらい前に当時付き合っていた彼女にフラれたのがきっかけですね(笑)。彼女は海外に移住したいって言いながら語学の勉強をしていたんですけど、ぼくにはなにも熱中することがなくて。それにちょっと太りだしたということもあって、じゃあ走ってみようかなと思ったんです。
木戸はじめはとりあえず痩せるために家の近所をひたすら走ってたんですけど、それから1年くらいして飲み仲間が山を走っている姿を見て、なんだかおもしろそうだなと。それでその人と一緒に鎌倉の山に走りにいったことをきっかけにトレランにハマっていきました。
木戸山はなかなか行けないので、月に一回トレイルを走ればいいかなというくらい。あとは週に4、5回ほど家の近所を6~7キロほど走ってます。日によってはキロ5分とか4分半というペースを決めて走ったりもしてますね。
木戸飲んだり食べたりするために走ってる感じですね。職業柄、やっぱり飲む機会が多いので。うまいものを食べたり飲んだりするには健康じゃなきゃいけないっていう意識があるんです。「ミッケラー」の大ボスであるミッケルも元々ランナーで、大学時代は陸上競技の選手で早かったみたいなんですよ。でも創業当時は全然走ってなくて太ってて。これはまずいということで走りはじめて、2014年に「ミッケラー ランニングクラブ」をスタートしたんです。
木戸世界各国の「ミッケラー」で、毎月第一土曜日に集まってみんなで走ってるんです。ミッケル自身も、飲み食いするには健康であるべきだという考えを持っていて。走るためのランニングクラブというよりは、ビールをおいしくのむための会ですね(笑)。
木戸結構幅広くて、ちゃんと走っているランナーもいれば、うちのビールが好きで来てくれる人もいます。いつも大体50人くらい参加者がいて、レベルに応じて4、5グループに分けて走ってるんです。「ミッケラー トウキョウ」からスタートして、富ヶ谷を抜けて代々木公園を走って、またここに帰ってくるというコースと、ビギナーはここから代々木公園まで走って折り返してくるコース。それで帰ってきたらみなさんにビールを振る舞ってます。
木戸ランニングのあとなので、コクのあるものではなくて、口当たりのいい喉越しさわやかなビール。ランニングクラブのためのビールをつくってるんです。
ビールが嫌いだった人も「これなら飲める」と言ってくれる。
木戸さんがビールを好きになったのはどうしてなんですか?
木戸もともとはそんなにビール好きでもなかったんです。でもトレランをやっている仲間にクラフトビールのメーカーに勤めている人がいて、すすめられて飲んでみたらめちゃくちゃうまかったんです。それでいろいろとおすすめのお店を聞いて通ううちにどんどんハマっていきましたね。
クラフトビールはどんなところに魅力があると思いますか?
木戸これまでのビールのイメージって「乾杯で飲まされる飲み物」だったと思うんです。味わって飲むものではなくて、通過儀礼として飲むものというか。でも実際にクラフトビールを飲むと、味が全然違うことに気づくと思います。常識を覆されるというか、ビールが嫌いだった人も「これなら飲める」って言ってくれる方も多いんです。
いまクラフトビールがすごく盛り上がっていると思うんですが、その中でも「ミッケラー」の特徴はどんなところにあるのでしょうか?
木戸うちはもともと、創業した当時は工場がなかったことですかね。現在はサンディエゴ、ニューヨークにあるんですけど、当時は。レシピを考えて、それをいろんなブルワリーに頼んでつくってもらうというアプローチをしていて。そのレシピも常に変わって、いろんなビールを出しているのが特徴ですね。
走ることによって入力と出力のバランスを整える。
またランの話に戻るのですが、木戸さんにとって走るという行為は、どんな意味を持つものに変わっていますか?
木戸自分が意識しているのは、走ることによってオフラインの時間をつくることなんです。
木戸いまの生活はインターネットが欠かせないものになっていますよね。SNSを眺めたり、簡単に誰かと連絡が取れたりして、常にオンラインの状況にいると思うんです。でも、走っているときは自分だけの時間というか、インターネットから解放されている感覚があって、そういう環境がすごく大事なような気がします。自分のなかで調整する時間というか、デトックスに近い感覚です。
木戸最近おもしろいなって思ったのは、カミさんに言われて気づいたんですけど、9月がすごい忙しくて全然走れてなかったんですよ。それで知らないうちに愚痴をたくさん漏らしていたらしいんです。その反動もあって10月は毎日のように走っていたら、愚痴が少なくなったって言われて。だから「いつも走ってて欲しい」と(笑)。
木戸走らないと不純物が溜まる感覚がありますね。自分はよく“入力と出力”ということを考えるんです。食事もそうですし、情報に関してもそうなんですけど、やっぱり入力したら出力しないとバランスがおかしくなる気がします。だから単純な話、ラーメン食った次の日は走るっていう。
カロリーを測定できる機能が「G-SQUAD」のいちばんの魅力。
木戸普段走るときは心拍計をつけて、カロリーの消費量を記録しています。そうすることで「今日はこれだけ走ったからリセットできた」とか、入力と出力のバランスがみやすくなるので。食べ過ぎ飲み過ぎを気にする人が結構多いわりに、カロリーまでちゃんと計算している人は少ないですよね。
この「G-SQUAD」は、スマートフォンと連動することで、自分の運動量からどれだけカロリーを消費したかがわかるようになっています。
木戸すごくいいと思いますね。これならランだけじゃなくて仕事中の歩数も測れるから、そこでの運動量もちゃんとチェックできる。わざわざ仕事中に心拍計をつけるわけにもいかないので、時計を腕に巻くだけでそれがわかるのはうれしいです。
他にもインターバルのトレーニングメニューを組めたり、ストップウォッチ機能でラップタイムを記録してランの目標タイムとの差や、自分のベスト、ワースト、アベレージを記録できます。気になる機能はありますか?
木戸機能というよりも、やっぱり衝撃に強かったり、防水という根本的な〈G-SHOCK〉の性能がうれしいですね。とくにこういう仕事をしていると、腕が水に濡れることはしょっちゅうなので、そこで壊れないというのはいいですよね。汚れたらそのまま洗えたりするのもうれしいです。
あと、このサイズ感もいい。ぼくが普段走っているときに使っている時計はフェイスがものすごく分厚くて大きいんです。だからランのときしか使えなくて、仕事では別の時計を腕に巻いていて。「G-SQUAD」は程よい大きさなので、仕事に支障をきたさないですし、そのまま1日の歩数と消費カロリーを測定できるのが魅力的ですね。
最後に、木戸さんが思う〈G-SHOCK〉の魅力を教えてください。
木戸いつも変わらないところがいいなと思いますね。自分が高校生の頃から〈G-SHOCK〉ってあるし、いまでも普通に使っていて、日本のトラディショナルなブランドだなと。変わらない部分がある一方で、時代に合わせて進化している面もあって、その姿勢に惹かれます。そういうブランドってすごく安心感がありますよね。
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