ACCELERATOR EW MID
今年の春夏でデビュー3シーズン目を迎えるブランド〈YSTRDY’S TMRRW〉のデザイナーを務める。ベースにあるのは古着だが、それをそのまま表現するのではなく、今日的なアプローチでまさに“いま着たい”服をデザイン。管野さんはバスケットボール経験者でもあり、「アクセレレイター EW MID(ACCELERATOR EW MID)」は自身のカルチャーとの親和性も高い。
「アクセレレイター EW MID」を履いた感想を教えてください。
管野最近バスケをやりたいなと思ってて、これならできそうだなと思いました。ちょっと懐かしさがこみ上げてきましたね。90年代当時は中学生だったから、その頃を思い出しました。
バスケットボールシューズをファッションアイテムとして履くことはありますか?
管野「オールスター」はもともとバッシュとしてつくられたものなので、そういう意味では履きます。ただ、いわゆる現代のハイテクなバッシュは履かないですね。ただしこのアイテムは、デザインがレトロというかアナログな感じがするし、そういうシューズはファッションとして使いやすい。だから、ぼくの中では“ローテク”な感覚に近いかもしれません。この懐かしい見た目と、90年代のNBAを彷彿とさせるカラーリングもいいですね。
ミッドソールには高い弾力性を持った「エナジーウェーブ」のテクノロジーが駆使されていて、機能は当時のアイテムよりも格段に向上しています。クオリティーの面で感じることはありますか?
管野アップデートされているなぁというのは感じますね。例えば生地の丈夫さであったりとか、加水分解しないソールを使っていたりとか。見た目は当時のままだけど、中身や機能性は現代的になっている。仮にクルマで同じことをやろうとしても、できないですよね。だから、こういったアプローチの方法はシューズならではと言えると思うし、素直にいいなって思います。
管野全部〈イエスタデイズトゥモロー〉の新作で合わせました。インナーにスエットのセットアップを合わせて、スポーツとB-BOYを意識しています。そこにナイロンの薄手のコートを羽織って、スタイルを印象付けていますね。あと、同素材のバッグをアクセントにしているのもポイントです。
MXWAVE EW
イラストレーターとして活躍する一方で、自身のブランドである〈アイアンドミー(I&ME)〉のデザイナーも務める。クールかつシニカルな姿勢を持ちながらも、ユーモアや遊び心も忘れない表現のスタイルは小田原さんならでは。落ち着きのある姿とは対照的に、ゲーム好きという一面もあり。「MXウェーブ(MXWAVE EW)」が、レザージャケットを羽織ったハードな着こなしにも合わせやすいということを証明してくれた。
「MXウェーブ EW」を履いた感想を教えてください。
小田原〈コンバース〉といえば「オールスター」の印象が強いので、こういったスポーティなアイテムはブランドの違う側面を見ているようで新鮮な気持ちになります。私自身も普段はローテクなスニーカーばかり履くので、いつもと違った気分が味わえるいい機会になりました。
小田原実は黒い靴ばかり履くんですが、このアイテムは配色が可愛くて、ブラックではなくてホワイトを選びました。あと、普段履くスニーカーよりもボリュームがあるので、バランスを取る意味でもこっちの色の方が合わせやすいかなと思ったのもホワイトを選んだ理由です。パッと見たときに白なら主張が強くなりすぎることがないような気がしたので。
小田原すごくいいですね。クッション性があって歩きやすいです。
小田原靴に合わせて服を選ぶことが多いです。たとえばハイテク系のスニーカーを履くときは、服もそれに合わせた雰囲気にしたいと思うんですけど、普段からシンプルな服装をすることが多いので、基本的にはローテクなシューズを選びますね。
コーディネートはどんなことを意識したか教えてください。
小田原普段とは違う雰囲気で合わせようかなと思ったんですけど、やっぱりそれはやめていつも通りの格好できました。この靴はスポーティなアイテムだし、機能的な部分ではハイテクなのかもしれないけど、デザインはどこか懐かしい感じがするので、シンプルなコーディネートにも自然にマッチしますね。
ERX-400 EW HI
カルチャーやヒストリーのある服を大切にしたセレクトショップ「オフショア(offshore)」のディレクター。もともと原宿のヴィンテージショップに長年勤め、現在も同じ街で東京のファッションの最前線を発信し続けている。さまざまなカルチャーを吸収してから放たれる独自のスタイルに定評あり。
「ERX-400 EW HI」を履いた感想を教えてください。
的場ここまでボリューミーなシューズってなかなかないですよね。コーディネート欲を刺激されるというか、どうすればかっこよく履きこなせるんだろうっていろいろ考えさせられるアイテムだなと思います。実際、今日履いてみて「あ、いいな」って素直に思えましたしね。
的場現代的なハイテクスニーカーとは違って、デザインにアナログな感覚があるというか、懐かしい感じがしますよね。古着好きとして、やっぱりそういった部分に惹かれるんです。
的場まずはデザインを重視します。結局自分のテンションが上がるものでないと、ファッションは楽しくならないですからね。そういう意味でこのアイテムを眺めると、先ほども話した通り、すごく感性を刺激されるし、かっこよく履けたときはめちゃくちゃ気分が上がるシューズだと思います。実際にいまぼくがそうなので(笑)。これからどんどんこういったバッシュを取り入れていきたいと思いましたね。
コーディネートのポイントはどんなところにありますか?
的場足元がスポーティなのに対して、ラグジュアリーブランドのヴィンテージのシャツを合わせたり、インナーはバンドTを着ていたり、いろんな要素を取り入れたところですね。一本筋の通った着こなしももちろんかっこいいのですが、最近はあえて違和感をつくることを意識しています。その中で、コーディネートとしてどう整合性をもたせるかというところに興味があるんです。たとえば今日なら、全体を淡色で統一して春らしくしているところにそれが当てはまります。それによって靴が自然になじむようにしました。
ACCELERATOR EW MID
中目黒にあるギャラリー「VOILLD」にてディレクターを務める。フイナムでもおなじみの現代美術アーティストである加賀美健さんをはじめ、多くのアーティストの展示を行い、日々アートに囲まれながら磨かれたセンスは、ファッションにおいても独自の個性を光らせている。難易度の高い柄と柄の組み合わせを自然になじませる着こなしのテクニックに注目。
「アクセレレイター EW MID」を履いてみた感想を教えてください。
伊勢見た目のボリュームに反して、思ったよりも軽いというのが第一印象です。すごく履きやすいし、歩いてて動きやすさも感じますね。
伊勢デザインに関しては、ハイテクというよりも“レトロ”という言葉が合いますね。フォルムやパーツの使い方、あとはブラックとパープルの配色がかわいいです。あんまりない組み合わせだから新鮮さも感じます。
伊勢デザインよりもまずは使い勝手を優先するかもしれません。丈夫さとか動きやすさがあった上で、なおかつデザインにも魅力を感じるものがいいです。作品の搬入や設営などで普段から足を動かすことが多いので、やっぱりスニーカーを履くことが多いですね。このアイテムはミッドカットでホールド感があるし、クッション性もいいのでしっくりきます。
伊勢パーツの使い方が贅沢で、私はそこに派手さを感じました。だから服も派手にしようと思って、柄と柄を組み合わせました(笑)。さっきも話したようにシューズのパープルがすごく印象的だったので、パーカのバックプリントでも同じ色を表現して色合わせしています。
MXWAVE EW
リアリティとモードを行き交うような、ハイエンドなストリートスタイルを得意とする若手スタイリスト。ラグジュアリーブランドからストリートブランド、そして古着に関する知識も豊富で、末廣さん自身も普段からそれらのアイテムを巧みにミックスしてファッションを楽しんでいる。一見するとスマートながら、どこかクセがあり主張を感じる着こなしが参考になる。
「MXウェーブ EW」を履いてみていかがでしたか?
末廣足を入れたときに最初に感じたのが履き心地のよさでした。クッション性があるのはもちろんなんですが、インソールが足にフィットする感じも気持ちいいです。
末廣ストリート感を感じつつも、どこか品のあるデザインに惹かれます。レザーやスエードといった素材の使い方に高級感があるし、配色も落ち着いていて、大人でも履きやすいスニーカーになってますよね。毎朝コーディネートを考えるときも、ぼくはストリート感と品のバランスを心がけているので、自分のスタイルとの相性もすごくいいです。今日はチノを合わせたんですけど、スラックスとかドレス寄りのアイテムとも上手に合わせられると思います。
末廣インナーのニットとボトムはホワイトで統一しつつ、黒いシャツを羽織ってモノトーンにしています。ストリートの要素が強いニットなので、シルクタッチの高級感のあるシャツを合わせて大人っぽくしているところもポイントです。
トップスのオーバーサイズのシルエットと、ボリュームのあるシューズとのバランスが絶妙です。
末廣そうですね、このシューズはボリュームが出すぎないところが魅力だと思います。最近だとダッドスニーカーがトレンドになっていて、このアイテムにもその要素を感じるんですが、程よいボリューム感で品よくまとまっていると思うんです。
コンバースインフォメーションセンター
電話:0120-819-217
converse.co.jp