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YSTRDY’s TMRRWが企む想定外のポップアップ。

MUTANT THRIFT WEAR MARKET at FREAK'S STORE

YSTRDY’s TMRRWが企む想定外のポップアップ。

2017年3月にリニューアルオープンした「フリークス ストア(FREAK’S STORE)」の旗艦店である渋谷店の1階に併設されたギャラリー兼ポップアップスペース「オープンスタジオ(OPEN STUDIO)」。これまでも多くのイベントを催し、ファッション業界内外から話題を集めています。ここで現在開催中(~3/31日(日) )のポップアップが「MUTANT THRIFT WEAR MARKET by YSTRDY’s TMRRW」です。今回はその仕掛け人である〈YSTRDY’s TMRRW〉のデザイナー・管野寿哉さんと「フリークス ストア」のメンズバイヤー・天沼佳久さんを直撃しました。

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(左)「フリークス ストア」メンズバイヤー・天沼佳久

靴やバッグ、雑貨からウェアまで幅広くバイイングを担当。中学時代からアメリカの雑貨や古着などにのめり込む。「デイトナ・インターナショナル」には一昨年に入社。

(右)〈YSTRDY's TMRRW〉デザイナー・管野寿哉

2017年秋冬にデビュー。古着を出発点に、販売員やデザイナーアシスタントなどの経歴を活かし、売り場まで見通した広い視点でデザインを手がける。

紋切り型にしない〈YSTRDY's TMRRW〉のポップアップ。

アパレル不況が叫ばれるなか、近年、飛ぶ鳥を落とす勢いの「デイトナ・インターナショナル」。その主軸が、前出したセレクトショップ「フリークス ストア」です。1986年に茨城県古河市にわずか6坪のスペースでオープンした古着店「フリークス ストア」は、現在新業態も含め41店舗(4月10日オープン予定「フリークス ストアららぽーと横浜店」を含む)まで広がりをみせようとしています。さらにファッション事業以外にも、飲食事業やホールセール事業、さらにはハウス事業やホテル事業なども展開。今という時代性を反映していくなかで、セレクトショップという枠を超えてライフスタイル全般にまでその視野を広げています。なかでも、他の事業とは一線を画しているのが「オープンスタジオ」。「フリークス ストア」に、引いてはデイトナ・インターナショナルに新たなカルチャーをもたらしているこのギャラリーこそ、成長と進化の根源になっているのではないでしょうか。

それは現在開催されている「MUTANT THRIFT WEAR MARKET by YSTRDY’s TMRRW」でも然りです。「フリークス ストア」では今季より〈YSTRDY’s TMRRW〉の取り扱いをスタート。通常であれば、そのお披露目的なポップアップになりがちですが、紋切り型にならないところに気概とサービス精神を感じます。

「もちろん、その方が分かりやすい側面もありましたけど、それじゃツマラナイ。せっかく『オープンスタジオ』を使ってポップアップをやるなら、他ではやったことのない何か面白いことをやりたいと考えました」(管野)

このポップアップでは、管野さん自らが古着をピックアップし、元の古着のよさを活かした独特のニュアンスでリメイクしたアイテムを数量限定で展開しています。イベント名「MUTANT THRIFT WEAR MARKET by YSTRDY’s TMRRW」とは、リメイクすることを” MUTANT = 突然変異 “と置き換えて表現。“THRIFT WEAR” はいわゆる古着のことを指し、管野さんがアメリカ滞在時、数々のスリフトショップに置いてあった古着からインスピレーションを受け” THRIFT WEAR “と名付けています。

「正直、ここ数年『フリークス ストア』とはご無沙汰だったんですが、学生の頃に買い物をしていた『フリークス ストア』のイメージはやっぱり“アメカジ”でした。それを僕なりの解釈で表現すると古着のリメイクに行き着いたんです。当時は今よりも古着も取り扱っていましたしね」(管野)

「『フリークス ストア』としても、今後を見据えて新しいことにどんどんチャレンジする時期だと考えています。ある意味、一昨年に入社した僕自身にも、ブランドはそれを期待しているのだと思うんです。だからこそ、単純な〈YSTRDY’s TMRRW〉の取り扱いを開始しました、という宣伝ではなく、今回のような特別なポップアップに至りました」(天沼)

古着をリメイクするときに一番重要なこととは?

管野さん自身が古着に精通しているだけでなく、かつて不定期ながらも〈YSTRDY’s TMRRW〉では不定期ながらも古着を集めてはリメイクアイテムを展開していたりと、古着のリメイクというバックボーンは持っていたわけです。

「そうは言っても、ベースとなる古着選びには苦労しましたね。デニムとTシャツに関しては、黒と白に絞りながら、USメイドにこだわったり、トレンド感のある’90年代あたりのものにフォーカスしたりと。とある倉庫で買い付けしたときは、膨大な古着の山から5時間くらい缶詰状態で選定していました(笑)」(管野)

そして完成したリメイクアイテムにも〈YSTRDY’s TMRRW〉のタグが施され、インライン同様にブランドの世界観は凝縮されています。

「古着をリメイクする上で一番重要視しているのは、既存の古着よりも“アップデートしなければならない”、“格好良くなければならない”ということです。でなければ、古着を購入すればいいだけの話ですしね。その為には、前述した古着選びから、デザインやシルエット、そしてコーディネイトした際のイメージまで考えてつくりました。リメイクアイテムだけでも、また〈YSTRDY’s TMRRW〉のインラインとミックスしてもスタイリングできると思います」(管野)

「フリークス ストア」ファンにとっても、また〈YSTRDY’s TMRRW〉ファンにとっても、これまでの両者にはない新しさを体感することができる「MUTANT THRIFT WEAR MARKET by YSTRDY’s TMRRW」。開催期間も残り僅か。是非「オープンスタジオ」に足を運んでみてください。

今の気分を象徴するような’90年代のTシャツをリメイク。ヨークラインより上をオリジナルボディで切り替えて、トレンドのドロップショルダーに。さらに首ぐりを古着のボディでパイピングすることでボートネックのようにアレンジ。各13,000 円+TAX

ベースは古着市場でも高騰している超定番モデルのアメリカ製。美麗な細身のシルエットにモディファイしながら裾部分にはジッパーも施して穿きやすいデザインに。各37,000円+TAX

ネルシャツは同系色の3つのパーツで組み立てられた斬新なデザイン。他の色を購入すれば、色違いを組み合わせることも可能。着丈にばらつきあるのも既存の古着にはない洒脱なデザインとして昇華されています。各23,000円+TAX

デニムの裾を収納口にした小ぶりなポーチは、味のあるサコッシュのような逸品。各4,500円+TAX

MUTANT THRIFT WEAR MARKET by YSTRDY's TMRRW

期間:3/21(木)~3/31日(日)
場所:OPEN STUDIO SHIBUYA
住所:東京都渋谷区神南1-13-1
電話:03-6415-7728

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