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FEATURE|今野智弘、ミステリーランチを使い倒す。

今野智弘、ミステリーランチを使い倒す。

MYSTERY RANCH

今野智弘、ミステリーランチを使い倒す。

米軍特殊部隊のパック製作を請け負い、さまざま過酷な環境において快適に機能するプロダクトを展開する〈ミステリーランチ〉。そんな同ブランドのバックパックを、業界屈指のミリタリーフリークとして知られる〈ネクサスセブン〉のデザイナー、今野智弘が体験レビュー。実際に使ったことでわかった機能面から今野さんならではの使い方、着用スタイルまで、その魅力を聞いてみました。

  • Photo_Masataka Nakada[STUH]
  • Text_Issey Enomoto
  • Edit_Hiroshi Yamamoto
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今野智弘 / ネクサスセブン デザイナー

1977年生まれ。2001年、自身のブランド〈ネクサスセブン〉をスタート。「MULTIPLE MANIAXX & TECHNIXX」をコンセプトに掲げ、実用性と芸術性を兼ね備えた服作りを手がける。2014年、直営店『V.E.L』を東京・千駄ヶ谷にオープン。

他のバッグとは明らかに違った。

まずは〈ミステリーランチ〉との出会いについて教えてください。初めてこのブランドのプロダクトを使ったのはいつ頃ですか?

今野もう10年以上前になりますね。2007年に米軍払い下げの中古のバックパックを買いました。それが自分にとって最初の〈ミステリーランチ〉です。

〈ミステリーランチ〉のバックパックを購入した動機は?

今野それまでも〈ミステリーランチ〉の創業者であるデイナ・グリーソンが手がけていた〈デイナデザイン〉のバックパックは使っていたことがあり、〈ミステリーランチ〉の存在も知っていました。ただ、当時は、日本はもちろんアメリカでも現物を見る機会はほとんどなくて。ようやく出会えた〈ミステリーランチ〉のバックパックはかなり高価でしたが、米軍払い下げの中古とはいえ状態が良く、悩んだ末に購入しました。

初めての〈ミステリーランチ〉はどのような使い心地でしたか?

今野〈デイナデザイン〉の流れを汲んだものであることは、使ってみてすぐにわかりました。背負ったときの感覚だったり、ディテール面での工夫だったり。さすがデイナが手がけるバッグは他とは明らかに違うなと感じました。

今野さんが初めて〈ミステリーランチ〉に出会った当時、ブランドに対してどのようなイメージを抱いていましたか?

今野軍で本格的に使われているハイスペックな装備品、というイメージが強かったです。そしてそのイメージは自分のなかにいまも変わらずあります。

すべてのディテールには必ず理由がある。

今野さんは業界屈指のミリタリーフリークとして知られていますが、ミリタリー好きになったきっかけは?

今野自分は物心ついたときからミリタリー好きで、親にミニカーやチョロQを買ってもらうときに迷わず戦車を選んでいたほど(笑)。小学校に上がってからは、まわりがガンプラに夢中になるなか、自分はガンダムには目もくれず、軍モノのプラモデルばかりつくっていました。その後、スケートボードにハマってからはしばらくミリタリーから遠のいていましたが、高校生のときに地元のショップの人が着ていたヴィンテージMA-1が最高にカッコよくて、すっかりヤラれてしまって。当時は『Boon』をはじめとする雑誌でよくミリタリー特集が組まれていて、それでさらに興味を持ち、知識を深めていきました。

なぜミリタリーアイテムに惹かれるのでしょうか?

今野すべてのディテールには必ず理由がある。そこがミリタリーアイテムのいちばんの面白さかなと。自分たちが普段使うにはオーバースペックの場合もありますが、使い方の振り幅が大きければあらゆる使い方をカバーできるし、たとえ普段は使わない機能があったとしても、しばらく使っているなかで意外な使いみちが見つかることもある。そういう意外な気付きがあったりするところもミリタリーの大きな魅力だと思います。

今野さん自身、〈ネクサスセブン〉のデザインを手がけるうえで、ミリタリーから受ける影響は大きいですか。

今野はい。ミリタリーがなければブランドが成り立たないと言っていいほど、自分が受けた影響はとても大きいです。

背負い心地が素晴らしく、荷物の重さを感じない。

そして今回は今野さんに「3デイアサルトCL」という〈ミステリーランチ〉を代表するモデルを試してもらったわけですが、実際に使ってみたうえでの率直な感想をお聞かせいただけますか。

ミステリーランチ「3デイアサルトCL」サイズ:56㎝×34㎝×24㎝、容量:30L、重量:2.1kg、素材:500デニールCordura、生産国:アメリカ製 ¥70,000+TAX

今野なにより、背負い心地が素晴らしい。パックの背面長を無断階に調節できて、自分の身体にあったベストなフィット感が得られるので、荷物をたっぷり入れても重さを感じにくい。これには驚かされました。

どのような使い方がメインですか?

今野30Lという容量は、デイリーユースにちょうどいい。自分は日頃からたくさんの荷物を持ち歩きます。資料をまとめたクリアファイルだったり、生地スワッチだったり。おそらくトータルで5kgは軽く超えます。以前はトートバッグを使っていた時期もありましたが、肩への負担が大きくて疲れてしまって。その点、この〈ミステリーランチ〉のバックパックは大量の荷物もラクに持ち歩くことができます。また、デイリーユース以外でも、1、2泊程度の短期間の出張に活用できそうですし、キャンプなどのアウトドアシーンでも活躍してくれそうです。

ミリタリー好きにはたまらないディテールの数々。

ディテールやデザインに関してはいかがでしょうか。

今野このモデルの特徴であるY字型の3ジップデザインは実によくできていると感じました。指を引っ掛けるだけで開くうえに、開口部が広いから、荷物を出しやすく、仕舞いやすく、驚くほど利便性が高い。

また、内部にPCスリーブを装備しているので、仕事の必需品であるノートPCも安心して持ち歩けます。細かいところまでいちいち気が利いていますね。

そしてバックルひとつに至るまで、パーツ生産も含めてすべてがメイドインUSA。これはいまどき珍しい。ひとつひとつのプロダクトに生産者のサインが入っていることにも作り手としての強いこだわりを感じます。

この「スリーデイアサルト クラシック」は、米軍特殊部隊や諸外国の特殊部隊の採用実績があるモデルをベースにしていて、非常にハイスペックなつくりが特徴です。ただ、日常使いにはオーバースペックとも言えるかもしれません。その点についてはいかがですか?

今野先ほど話したように、オーバースペックなモノに惹かれる自分としては、そこも含めてこのバッグの魅力かなと。モノとしてのスペックが非常に高く、ディテールも驚くほど細かいですが、シンプルな単色なのであくまでも見た目はすっきりしている。そこも魅力のひとつだと思います。ちなみに、黒って軍のなかでも少数精鋭部隊や警察など、特別な部隊にしか支給されないんですよ。そこも個人的にはグッと来ますね。

MYSTERY RANCH TOKYO

住所:東京都渋谷区神宮前6-15-7
電話:03-4578-8827
www.mysteryranch.jp

エイアンドエフ

電話:03-3209-7575

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