試着するとわかる〈ジースター ロゥ〉の魅力。
中山さんは〈ジースター ロゥ〉に対してどんなイメージを抱いていますか?
中山父親が穿いていたりして、昔から自分にとってはなじみのあるブランドでした。最近ではファレルや、アーティストのSWAYさんが率いる「ノアール(N0IR)」とコラボしたりして、すごくおもしろい取り組みをするようになって再び注目してますね。
「ノアール」とのコラボレーションをローンチした際は「ヌビアン」でも取り扱いをされていました。お客さんの反応はどうでしたか?
お陰さまでブランドのファンの方や、若年層のお客さまにすごく好評いただきました。〈ジースター ロゥ〉の魅力は、ファッションアイテムとしての強さがあるところだと思うんです。ひとつひとつのアイテムがしっかりとデザインされていますし、試着されて、他のデニムブランドと穿き心地の違いを体感して、そのままお買い上げになられるお客さまが多いですね。
今シーズンの新作の「D-STAQ」をご覧になられた第一印象を教えてください。
中山いい意味でクセが強いというか、すごく主張のあるアイテムだなというのが手に取ったときの印象です。デニムといえばファッションにおける定番アイテムですし、どこか裏方的な存在で、コーディネートになじませるような穿き方をすることがほとんどだと思うんですけど、「D-STAQ」はその逆なのかなと。
中山独特なパターンが引かれていますし、デニムとチノを融合させていることから9つあるポケットのディテールも特徴的です。それにステッチなどにも気を使って細かなところまできちんとデザインされていて、なじませるというよりはこのアイテムを主役としてコーディネートを組むのがいいのかなと。
中山股上が深くて腰回りがゆったりしながらも、ひざ下にかけて急激にテーパードしていますよね。すごくいまっぽいというか、トレンドに通ずるシルエットだと思います。「ヌビアン」ではストリートからラグジュアリーまで幅広いブランドをお取り扱いしているんですが、細身のパンツを展開しているブランドが多いんです。店頭でも人気で、試着からの購入率が高いですね。穿くと良さがわかるというか、普通のデニムとは違うということを感じるんだと思います。
中山あと、体が大きな人にも小さな人にもフィットするシルエットだと思います。腰回りにゆとりがあるので、太ももがパツパツすることなく無理なく細身のシルエットを楽しめます。
未来的なデザインだからこそ、ハイテクスニーカーとの相性もいい。
今回、このパンツを手に取ってぼくたちが感じたのは、「スニーカーにすごく合う」ということでした。中山さんはどう思われますか?
中山ぼくもそう思います。シルエットが細身ですし、それに従って裾幅も狭くなっている。そうした特徴があると、ローカットのアイテムもそうですが、ハイカットでボリュームのあるスニーカーとも合わせやすいんです。
あとは〈ジースター ロゥ〉というブランドのイメージも「スニーカーに合う」という特徴を後押ししていると思います。ヘリテージではなく、未来的なデザインを生み出しているブランドだからこそ、ローテクなものはもちろん、ハイテクなスニーカーとの組み合わせも楽しめますし、シューズのデザインに負けない力があるのではないかと。
実際に「D-STAQ」を使って5つのスタイルをつくってもらいました。穿いて気づいたこのパンツの魅力を最後に教えてください。
中山ストレッチが効いていて穿き心地がよかったですね。しゃがんだりなど、仕事中に膝を曲げる機会が多いので。細身なんだけど、それを感じさせないストレスフリーな穿き心地はさすがの一言です。
それと、カラーバリエーションが多いのもうれしいですよね。定番のインディゴに加えて、チノの特徴を生かしたベージュ、それにモードなムードがあるブリーチまでさまざまです。自分の好みにあった一本を探しやすいのではないかと思います。
「D-STAQ」と5つのスタイル。
ひざ下から急激にテーパードした独特な細身のシルエットと狭い裾幅、そして細かなところまで配慮が行き届いた抜目のないデザイン。それぞれの要素が密接に絡み合い、「スニーカーに合う」ということを力説してくれた中山さんに、「D-STAQ」を使用したコーディネートを披露してもらいました。
色落ちがスタンダードな一本はスポーツ要素でカジュアルに。
インディゴを濃く残しつつ、縦に淡くエイジングの加工が施されたスタンダードな一本を使ったコーディネート。ブルーと赤いトラックジャケットの対比が目を引きます。「色が濃く残っていて、キレイなインディゴを引き立たせる意味で、トップスに赤を持ってきました。トラックジャケットでコーディネートがスポーティに寄ったので、足元もランニングシューズを合わせています。トップスのシンプルなデザインに対して、デザイン性の高いシューズを持ってきたところもポイントです」。
グレイッシュなデニムでモードを感じるハイエンドな着こなし。
ブリーチ加工でグレイッシュな色に仕上がったモードテイストの「D-STAQ」は、ビッグサイズのロンTを着て、配色、シルエット共にコントラストをつけています。「ブリーチ加工に対して、トップスもヴィンテージ加工が施されているものを選びました。上下で色のコントラストをつけたかったので、スニーカーは『D-STAQ』と同様にグレーのアイテムを履いてなじませています。ひざ下にかけて急速に細くなっているので、裾がキレイに溜まるのもこのデニムの魅力ですね。だからローカットのスニーカーとも相性がいいです」。
デニムのサイズをあえて上げて、ワークテイストを強調。
腰回りにゆとりがある「D-STAQ」。あえてサイズをあげて穿いても、基本的には細身なのでシルエットがルーズになりません。「ベージュはワークっぽい雰囲気にしました。ベストやインナーのロンTは同系色を合わせつつ、シャツでアクセントをつくっています。スニーカーはハイカットでボリュームのあるものを合わせて、ワークブーツを意識しました。裾を履き口にインして、シューズのボリューム感を強調するような合わせ方でも、違和感なくまとまると思います」。
夏に穿きたいホワイトデニムは爽やかに蛍光カラーで。
爽やかなホワイトデニムは、暖かくなるこれからの季節に最適な一本。それに合わせて中山さんも、夏らしくコーディネートしてくれました。「このホワイトを見たときに、パッと『このスニーカーを合わせたい』と思いました。派手な配色なので、暗い色で引き締めるよりも開放的なホワイトが合うかなと。また、適度なボリュームのあるスニーカーということで、裾がある程度溜まってもシルエットはキレイに出ると思います。Tシャツはスニーカーの蛍光色を拾って合わせました」。
ブーツのように高さのあるシューズには裾をインして対応。
1本目に紹介したデニムよりもさらに色落ちさせたベーシックなアイテム。「これくらいの色合いがぼくはいちばん好きです」と中山さんも太鼓判を押してくれました。「濃すぎず薄すぎず、これくらいのトーンがいちばんコーディネートしやすいと思います。なので、ぼくも好きなアイテムを合わせて自分らしくスタイリングしました。古着を合わせてもいいと思います。靴はハイカットなんですが、ブーツのように丈があるので、裾をインしてシルエットをキレイに整えています」。