釣りが与えてくれるもの。
この日、児玉さんがやって来たのは、富士山五湖のひとつである本栖湖。空気は澄み渡り、富士山の雄大な姿をはっきりと望むことができました。これは絶好の釣り日和、かと思いきや、あいにく強風が吹き止まず、ベストコンディションとはいかない様子。児玉さんは、〈コロンビア〉のジャケットに身を包んで湖の周辺をめぐり、まずはポイントをチェックします。
「釣りは田舎の宮崎で小学生の頃に始めました。父親がアユ釣りをしていたのですが、そのアユを食べてしまうブラックバスを釣るように言われて(笑)。それ以来、バスフィッシング一筋です。上京してからは少し足が遠のいていましたが、ここ数年でまた釣り熱が復活して、時間を見つけては富士山周辺や房総の湖に遠征しています」
「あそこの岩場が良さそうですね」と児玉氏はすぐにポイントを定めました。相変わらず風は強く、ハットの上からフードをかぶってしっかり風をガードします。
「キャンプや釣りにこういうアウトドアジャケットは必須です。特に水辺は風が強く吹くことが多いですからね。この〈コロンビア〉の一着は、ちゃんと風を防いでくれるのに軽くて動きやすい。しかも、防水透湿性を備えているので釣りには最適です。それでいて、街中でも着られるおしゃれな迷彩柄も気に入っています」
ポイントが定まったら、いよいよ釣りの準備です。タープを張って、ロッドやルアーが詰まったタックルボックスを運び込みます。
「小学生の頃にお年玉で買ったロッドをいまでも愛用しています。好きな釣り方は、水面近くでバスを狙うトップウォーター。バスがヒットする瞬間が見られるのが醍醐味なんです」
そう話しながら、児玉さんは準備を進めていきます。3本のロッドに異なるタイプのルアーをセットし、サコッシュに必要な道具を収めれば準備は完了。
3本のロッドとタックルボックスを手に、最初に目をつけていた岩場へと向かいます。周囲は溶岩だらけで足場は険しいですが、マウンテンブーツが足元をしっかりサポートします。
「こんなに石だらけの地面なのに、このブーツを履いているとまったく不安を感じません。足がしっかりホールドされているのでむしろ安心感があります。そのうえ、防水透湿機能があるので、水辺を歩くのも平気。釣りにはうってつけの1足ですね」
水辺ギリギリの岩場に立ち、できるだけ遠くまでルアーをキャストします。風があるため、この日は重めのルアーをチョイス。さすがに釣り歴約20年だけあって、狙ったポイントに正確にルアーを投げ入れます。予備のルアーやハサミなど、必要な道具はサコッシュにコンパクトにまとめます。メッシュポケットは中身が見やすいので、頻繁に出し入れするものを収納しておくのに便利です。
天候のせいかなかなか当たりがなく、次なるポイントへ移動。ロッドとルアーを変えながら、キャスティングを繰り返します。
「子供の頃は地図を頼りに自転車で何時間もかけて野池を探し、新たな釣り場を開拓したりしていました。最近もやってることはあまり変わっていませんね(笑)。釣れたらもちろん楽しいですが、たとえ釣れなくてもそうして野山へ分入っているだけで十分楽しいんです」
その後もキャスティングを繰り返しましたが、この日の釣果はゼロ。それでも児玉さんは満足げな様子です。
「みんなでキャンプに行ったときも、ぼくだけ暗いうちから起きて釣りに行っています。夜明けや夕暮れ時の綺麗な空を眺めながら一人で釣りをしているととても満ち足りた気持ちになれるんです」
自作の家具と共に過ごす贅沢な時間。
釣りを満喫した後は、リラックスタイム。自作の家具をタープの周りにセットして、心地よく過ごせる空間をつくります。
「キャンプで使い勝手が良さそうな折りたたみ式のテーブルや棚は自分でハンドメイドしました。無いものは自分でつくるのが当たり前になっていますからね。自分がこんなのがあったらいいなと思ったものを形にしてお客さんにも提供していきたいと考えています」
つづいて取り出したのは、自作のガーランド。鳥やフラッグなどをかたどったレザーやウッド製のチャームがずらりと並んでいます。これをタープの入り口に張りめぐらせると、ベース基地が明るく楽しげな印象に一変!
セッティングがひと通り終わったところでコーヒーブレイク。自作の丸椅子に腰掛けて湖を眺めながらゆっくりとコーヒーを味わいます。
「木工職人として修行はとくにしていません。リサイクルショップで家具を解体する仕事をしていたため、家具の構造はなんとなく理解していましたが基本的には独学。実際にものをつくりながら作業を覚えていきました。」
児玉さんが額縁をつくるようになったのは、リサイクルショップに勤めていた頃。つくるのが簡単そうだったからという理由で、廃材を使ってつくってみたのがはじまりでした。
「実際につくってみると思った以上に奥が深いものでした。中に入れる写真やアート作品との相性を考えながら製作しています」
この日は自作の額縁に入れる写真を自ら撮影。実際に額縁を持ち歩き、良さそうな景色をその名の通りフレーミングしてみます。
「自然の木を使った額縁なので、自然の景色はきっと合うはずです」
撮影の際に役に立ったのが、〈コロンビア〉のベスト。合計12個ものポケットを備えており、サブカメラやサングラスなど、多数の携行品を収納しておけます。
「仕事柄、手を動かす作業が多いのですが、何枚も重ね着しているとどうしても動きづらさを感じてしまいます。その点、ベストは袖がなく動きを邪魔しないうえ、収納力も高い。アウターの外にも着られるし、内側に挟むこともできる。ベストは僕にとっては最も重宝するアイテムですね」
ひとしきり撮影した後、児玉さんはベース基地に戻り、コーヒーをもう一服しながら語ります。
「ウッドという自然素材を使ってものづくりをしているのですから、自然のことをもっと知らないといけないと思うんです。釣りをしたり、山の木々を撮影したり、水辺に落ちている流木を拾ったり、そうすることで自然の持つさまざまなテクスチャーが頭にインプットされる。それをものづくりにフィードバックしていきたいですね」
コロンビアがあればアウトドアの楽しみ方がさらにヒップに。
フィッシングや写真撮影など、アウトドアでのプラスαの楽しみ方を充実させてくれるのが、〈コロンビア〉のアイテムです。アウトドアで確かな機能性を発揮してくれることはもちろん、タウンユースでも快適な使い心地を約束するアイテムたちをこれからの季節の着こなしに取り入れてみませんか?
01. WABASH™️PATTERNED JACKET
〈コロンビア〉独自の防水透湿機能、オムニテックを搭載した2.5レイヤーのジャケット。左右のベンチングポケットから換気ができるので、ウェアの内部を快適に保つことができます。付属のバッグに収納してコンパクトに持ち運ぶことも可能。¥21,000+TAX
02. AVENUE RUNNER AVENUE™️ BUCKET
優れた撥水機能により、雨や汚れを弾くプロテクション機能であるオムニシールドと、太陽の紫外線を遮断するサンプロテクション機能を備えたオムニシェイドを搭載した機能的なハット。¥4,900+TAX
フロントと内側に大小さまざまなポケットを合計12個備えたベスト。バックパネルは着脱式になっており、取り外してメッシュベストとして使うこともできます。生地表面には撥水性と防汚性を持たせてあります。¥12,000+TAX
04. GREENSTONE RIDGE™️ LONG SLEEVE SHRIT
タウンユースでも使い勝手のいいシンプルな白のボタンダウンシャツ。カジュアルな生地感でありながら、吸湿速乾性とストレッチ性を兼備しているので着心地も良好です。¥8,900+TAX
05. BIG BLUE CREST™️ PANT
ドクターデニム ホンザワと共同開発したパンツ。リラックス感のあるテーパードシルエット、キャンプでの作業を考慮した大型のポケットが特徴的。伸縮性にも優れており、はき心地は快適そのものです。¥13,500+TAX
キャンプサイトやフェスなどで小物を携帯するのに便利なサコッシュ。フロントにはメッシュポケット、内部には2つのポケットを備えており、効率よく荷物を収納できます。ストラップを外せばバッグインバッグにも。¥2,600+TAX
シンプルなキャンバス地のトートバッグは、キャンプ道具などを適当に放り込めるので1つ持っていると便利。ストラップが長めなので肩掛けして使うことも可能です。¥2,600+TAX
08. METEOR™️ MID OMNI-TECH™️
防水透湿機能オムニテックにより、雨の浸入を防ぎつつ内部のムレを軽減するマウンテンブーツ。土踏まずを支えるアナトミカルインソールと集めのアンクルパッド、安定感のあるアウトソールが悪路での足元をサポート。¥13,800+TAX