レース二日目は日中も気温がほとんど上がらず、再び雨も降り始め、前日よりも厳しい天候に。雨脚は時間の経過とともに強まっていくばかり。
山中湖周辺では、午後になると、雨は雪へと変わっていきました。
127キロ地点のA7山中湖きららで停滞する堤さん。あまりの寒さに震えが止まらない模様。このエイドステーションは屋外にあるため、止まれば止まるほど、選手は体温を奪われていきます。
予報によると、この日の夕方から翌朝にかけて雨はやむものの、気温はさらに下がる見込み。この悪天候では選手の安全の確保が懸念されます。
そんななか、15時過ぎに主催者から携帯電話にメッセージが入り、「杓子岳付近の夜の降雪、凍結、低温によるリスク増大によりレースを短縮する」との公式なアナウンスが。実質上のレース中止です。
河口湖までたどり着くことができたのは、一部のトップ選手をはじめとした91名のみ。全体のわずか4%のみになります。堤さんは127キロ地点のA7山中湖きららにて、諸隈さんは114キロ地点のA6忍野にて、長谷川さんは95キロ地点のA5勝山にて、それぞれレース終了となりました。ただ、主催者より「4月27日土曜日12時50分までにA5勝山に到着したランナーをすべて完走者とする」とアナウンスがあり、扱いとしては3人とも「完走者」となります。
なお、山の上では想像を絶する世界が広がっていました。
上の2枚の写真は、この大会に選手として参加し、114キロ地点のA6忍野から127キロ地点のA7山中湖きらら間、大平山〜平尾山周辺を走っていたフイナム ランニング クラブ♡の広報部長、水越正人さんが撮影したもの。4月末にまさかこんなに雪が積もるとは……。