CLOSE
FEATURE
イマジンとヴァージル ノーマルがアートに彩る、BUTのレザージャケット。
Collaboration between Osaka and Los Angeles

イマジンとヴァージル ノーマルがアートに彩る、BUTのレザージャケット。

ブランド設立20周年を迎えた〈ブルーナボイン(BRU NA BOINNE)〉が、新たなチャレンジとして立ち上げた「BUT」ライン。レザーアイテムに特化したこのラインに、同じく大阪のセレクトショップ「イマジン(IMA:ZINE)」が着目し、このたびコラボレーションアイテムを制作しました。しかもただのコラボレーションにあらず、ロサンゼルスのセレクトショップ「ヴァージル・ノーマル」も加わったトリプルコラボで、ひとつひとつハンドペイントを施したワンオフです。大阪とロサンゼルスの個性派3者が、このレザージャケットに込めたメッセージとは。今回のコラボレーションの橋渡しとなった「イマジン」の谷さん、稲葉さんのインタビューを、ロサンゼルスで撮り下ろした写真とともにお送りします。

  • Edit_Yosuke Ishii

PROFILE

谷 篤人
イマジン ディレクター、バイヤー

大阪の「ビームス」で販売員、プレスを経た後に上京。カジュアル部門のバイヤーを担当する。その後「イマジン」を立ち上げ、ディレクションとバイイングを兼任。独自のセンスで、ここでしか買えない特別なアイテムを数多企画し、全国的に注目されるショップへと成長させた。

PROFILE

稲葉冬樹
イマジン ストアマネージャー

京都と大阪に7店舗を構える関西の名店「ロフトマン」に長年在籍し、プレスや店長を歴任。自身のファッションセンスが支持され、関西ファッションシーンで高い影響力を持つ。ここ「イマジン」ではストアマネージャーとして店頭に立ち、エンドユーザーとのパイプ役になっている。

共感が生んだ奇跡のトリプルコラボレーション。

ー まずは今回のコラボレーションに至った経緯を教えてくだいさい。

谷:展示会で「BUT」のコンセプトをデザイナーの辻さんにご説明いただいた時に、より多くのお客様へこのメッセージを届けたいという気持ちになりました。今回の取り組みは、別注プロジェクトというよりも、辻さんのメッセージに、「イマジン」で取り扱いをさせていただく事になった意味を乗せたいっていう意味が強くあります。そこで共感をしてくれそうなアーティスト、グラフィックに力があるアーティストはいないかなって。第三者のアーティストがジョインするって感覚で企画を進行させていただきました。そのパートナーが「ヴァージル・ノーマル」のチャーリーやったんです。

ー 「BUT」をはじめて見たときの印象はいかがでしたか。

谷:「BUT」の存在を知らずに〈ブルーナボイン〉の展示会に行ったのですが、会場に入った瞬間、違う風を感じました。そして良い意味で疑問を抱きながら商品を拝見させて頂きました。〈ブルーナボイン〉のインラインより先に、自然と「BUT」のコーナーを見てしまってたのが事実の行動で…。じっくリ拝見させて頂きながら、「BUT」のリリースの意図は何なんだろう、ブランド名の由来は何なんだろうと頭の中で編集作業に切り替えてたのを覚えています。

ー 〈ブルーナボイン〉とはまったく違う印象を持たれたんですね。

谷:「BUT」って直訳すると“しかし”じゃないですか。この“しかし”の意味合いを感じながら、“なぜ”この背景、デザインなのかという思考に変わって行き、最終的にぼくの中で「BUT」が“なるほど”という意味に落ち着きました。「BUT」ってポジティブな意味なんだって。

ー 面白い解釈ですね。稲葉さんはどうでしょう?

稲葉:いままで見たレザージャケットにない形や海外での物作りのクオリティーの高さに驚きました。また「BUT」というブランドネームにも奥深さを感じました。近年国内生産の物作りが高く評価されるなか、だがしかし、、、様々な物の捉え方をフラットに戻し、良い物を提案するという考え方、国内、海外問わず追求する作り手の拘りを感じました。

ー 「イマジン」で〈ブルーナボイン〉を取り扱うのははじめてかと思います。何がキッカケで取り扱いを決めたのでしょう。

稲葉:元々、物づくりの良さは前職時代から良く知っていました。素材への拘り、毎シーズン提案されるオリジナルファブリック、そして縫製力の高さ。それだけでも取り扱う理由としては十分だと思うのですが、〈ブルーナボイン〉さんは、それが当然。それよりも、「服を着る楽しみ」や「物語のある物づくり」を常に伝えていて、ぼくらの目指す店づくりのひとつでもある「楽しむ」という部分が非常に共感できたのが取り扱いを決めた大きな理由ですね。

ー 「BUT」ラインでは色々なスタイルのレザージャケットを展開していますが、今回の別注にジップジャケットを選んだのはなぜでしょう?

稲葉:実はこのジャケットはアウトドアシェルがベースになっており、裄丈、身幅などアウトドアに必要なカッティングが施されています。ぼくたちが2000年代初頭に、ストリートスタイルやアメカジスタイルが好きでよく着ていた〈パタゴニア〉や〈アークテリックス〉のような、リアルに必要な「機能」をレザージャケットに盛り込んだというのがこの型を別注に選んだ理由です。レザーになることで様々なスタイルへ落とし込めると考えています。

ー このアイテムを、さらに「ヴァージル・ノーマル」に任せようと思った理由を教えてください。

谷:先にお伝えした通り、メッセージを加えたかったからです。「BUT」の“しかし”をポジティブなマインドに置き換え、実際に自身がはじめて手に取ったこのポシティブなマインドが、「ヴァージル・ノーマル」のチャーリーがよくメッセージとしてセットする「ADULT ENTERTAIMENT」の言葉とリンクするなって。大人のエンターテイメント。なんかドキドキするこの言葉と、「BUT」を手に取った時のドキドキした感じは似てるなって。そう思いチャーリーにハンドペイントをしてもらいました。

ー グラフィックをチャーリーにオーダーする時に、何かリクエストしたことはありますか?

谷:特に細かなリクエストはしていませんが、日本のカルチャーに非常に興味のあるチャーリーに大阪の事については色々話しました。70年代の大阪万博、2025年に行われる予定の万博。そして太陽の塔など、、、大阪がまた大きなチャレンジをするこのタイミングで70年代の大阪を一緒に掘り起こしました。

ー グラフィックの“Adult Entertainment”という文字と太陽のグラフィックには、どういった意味が込められているのでしょうか。

谷:“Adult Entertainment”って、大人のエンターテイメント。グラフィックは上記した「Osaka 70sから未来へ。」がテーマ。70年代の大阪は自身もまだ生まれていない。〈ブルーナボイン〉も「BUT」も生まれていない。2025年に向けて大阪は盛り上がろうとしている。生まれていないあの時のぼくらが2025年に向けて大人になって楽しめたら。大人になってみんなを幸せにできるエンターテイナーになりたい。そう願って“Adult Entertainment”。

ー 出来上がったものを見た感想をお聞かせください。

谷:「第三者である、日本に興味がある海外のアーティストに大阪を見てもらえた事に先ず幸せを感じます。先入観が無く、直球に出来上がったものは想像をはるかに超えた力強さと、チャーリーのユニークさも交えた非常に満足のいく出来になりました。一点一点ハンドペイントで行われたこの作業はとても手が凝っており、オンリーワンのアイテムです。

稲葉:マジでやばい!!一言です!!

ー このジャケットの、特に気に入っている点や、こだわりのポイントがあれば教えてください。

谷:色々話してペインティングしてもらったので、Osaka loverの想いは詰まってます。改めて、〈ブルーナボイン〉、「BUT」の素晴らしいプロダクトに大阪のマインドが詰まったメッセージ、グラフィックはマッチングするなって思いました(笑)

稲葉:沢山あり過ぎてむずかしいですが、ぼくたちが素直に好きと思える「人」が手がけたという事。「ヴァージル・ノーマル のチャーリーが持つ世界感と〈ブルーナボイン〉のデザイナーが思う物づくりがジャンルを超えて融合した所ですかね。スタイル、年代、国、グラフィック、製作する事に境界線がなく、シンプルにひとつの物を楽しんでもらえる良い物になったと思います。

ー このジャケットを使った、オススメのコーディネイトを教えてください。

谷:より美しくスマートに着こなす提案はできますが、何が正しくて,何が悪いコーディネイトというのはまったく無く、好きにコーディネイトしてもらえたら嬉しいです。見ている側が楽しい、面白いってコーディネイトがいいですね!強いてあげるなら、このメッセージ、ロゴ、質感を大胆に発するのであれば、色のマッチングがいいのではないかと思います。

稲葉:個人的にはレザーのイメージより、どちらかというとナイロンジャケットのように着てみても面白いと思います。パンツにはスウェトやナイロンパンツなどと合わせてもらうとか。もちろん季節感もあるのですが、2000年代当時にあった、ショーツにタイツでマウンテンブーツという合わせも面白いと思います。もうひとつはストリートスタイルへの落とし込みでしょうか。コットンニットに太めのカーゴ、足元には当時のティンバーランドとかも良いのではと。

ー 大阪発の老舗ブランドである〈ブルーナボイン〉と、同じく大阪の新進気鋭のセレクトショップである「イマジン」の取り組み。感慨深いものを感じますが、何か特別意識したことや、思うことなどはありましたか?

谷:デザイナーである辻さんには前職時代から色々と勉強をさせていだきました。自身が意識した事は、その学ばせて頂いた事をベースに置き、物差しの考えでは無く、分度器のように、“角度”をより意識しました。「BUT =“しかし”って角度を変える言葉。ぼくも考え方として、物差しより、分度器の考え方が好き。なにより、角度を変えるってエンターテイナー。みんなが驚くし、ハッピーになれるじゃないですか。

ー 個性的な3つのブランドとショップが手を組んだ、非常に内容の濃いコラボレーションだったと思います。今後も何かつくる予定はありますか?

稲葉:まずは一歩ずつと考えていますが、来春には「イマジン」と「BUT」の取り組みをより深く掘った企画を進める予定です。前職からの付き合いで、ぼくらを成長させてくれた〈ブルーナボイン〉というブランドを再度紐解き、ぼくらなりにいまに繋げる新しい提案をします。その時はまたご紹介させてください。

谷:今後も楽しくもワクワクするような企画を一緒に考えて頂いています。是非お楽しみください!!!!

大阪とロサンゼルスの個性派3者が紡いだ、アーティスティックなレザージャケット。

BUT × IMA:ZINE × VIRGIL NORMAL ¥148,000+TAX

〈ブルーナボイン〉から派生した「BUT」ラインのレザージップアップジャケットを「イマジン」が大胆に別注アレンジ。親交の深いロサンゼルスのセレクトショップ「ヴァージル・ノーマル」のチャーリーにハンドペイントを依頼し、アートピースと呼ぶにふさわしい一着が完成しました。背中にはメイングラフィックである「Adult Entertainment」の文字と太陽をレイアウト。ひとつひとつ丁寧に描いた、正真正銘のワンオフです。「イマジン」にて10月5日(土)より限定発売。

INFORMATION

IMA:ZINE

大阪府大阪市北区中津3-30-4
電話:06-7506-9378
営業:12:00〜21:00、12:00〜18:00(日曜のみ)
imazine.osaka