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ボクとJeep®の暮らしかた。vol.07 「カヤックで歴史を紐解く。大江戸河川ストーリー」

My Jeep®, My Life.

ボクとJeep®の暮らしかた。vol.07 「カヤックで歴史を紐解く。大江戸河川ストーリー」

生誕75周年を迎え、アメリカが生んだSUVの代名詞的存在として、クルマ愛好家のみならず幅広い人たちに愛される〈ジープ(Jeep®)〉。デザインも走破性も圧倒的な力強さを誇る「ジープ グランドチェロキー」に乗って、我らが「フイナム・ツーリングクラブ♡」のメンバーたちが大自然のなかでアクティビティに挑戦する本連載。今回は東京スカイツリーのお膝元、押上にある「PADDLE QUEST(パドル・クエスト)」の堀川さんを訪ね、オールを手に東京の運河をカヤックで巡ります。江戸時代につくられたという河川を通るルートは発見がたくさん! 地図を片手に当記事を読むと楽しさ倍増です!

  • Photo_Fumihiko Ikemoto
  • Styling_Kenichi Taira
  • Creative Director_Noriaki Kaneda(Kitchen and Company)
  • Text_Yuichiro Tsuji
  • Edit_Jun Nakada
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目指すは東京スカイツリー! 東京の街をグランドチェロキーでドライブ!

青い空の上に柔らかな日差しを注ぐ太陽が浮かんだ秋の日、「フイナム・ツーリングクラブ♡」のメンバーたちは、東京スカイツリーが鎮座する墨田区押上を目指し「ジープ グランドチェロキー」に乗り込みました。彼らの目的地は、昨今話題のサップやカヌー、そしてカヤックの専門店である「PADDLE QUEST(パドル・クエスト)」。今回はこのお店のオーナー・堀川臣樹さんの指導のもと、カヤックに挑戦します。

おなじみの部長・平 健一(スタイリスト)、副部長・中田 潤(フイナム編集部)に加えて、フイナムブログでもおなじみの〈JOURNAL STANDARD(ジャーナル スタンダード)〉のプレス・久世直輝さんと、おなじくベイクルーズ・グループが運営する〈Spick & Span(スピック&スパン)〉のプレス・稲葉真理恵さんがメンバーとして参加してくれました。

オーナーの堀川さんに聞く、江戸と川の関係。その1。

都内から出発してあっという間にお店に到着すると、堀川さんが快く4人を迎えてくれました。お店に到着し、カヤック用のウェアに着替えを済ませると、堀川さんがお店を案内しながら「パドル・クエスト」のことや今日のコースについて説明をしてくれます。

「堀川さん、今日はよろしくお願いします! このお店はいつから始められたお店なんですか?」(中田)

「お店をオープンしたのは2015年の春になります。ぼくは10年程前から海外から輸入してきたカヌーやそれにまつわるギアなどを、アウトドアショップに卸す仕事をしていて、当時は都内にもいくつかのカヌー専門店があったのですが、景気の影響でどんどんなくなってしまって…。カヌーなどのアクティビティをやりたい人は多いはずなのに、それをサポートするお店がないということに危機感を覚えて、このお店をスタートさせたんです」(堀川)

そんな想いで開店した「パドル・クエスト」はグッズ類の販売の他に、東京の河川をカヤックで巡るツアーなどを開いており、文化の発展に寄与しているのです。そして、そのツアーに同行するメンバーたち。今回はどんなコースを巡るのだろうか?

「今日みなさんが周るのは墨田区、江東区のなかにある河川で、荒川の脇にある旧中川を、大島小松川公園から北進するようなかたちでスタートします。どうして川に“旧”という文字がついているかわかりますか? 実はその昔、中川はもともと東西に流れる一本の川だったんです。それが1924年に荒川放水路を縦に走らせることで中川を人為的に東西に分断してしまって。それで、東側を中川、西側を旧中川と呼ぶことになったんです」(堀川)

堀川さんの話によると、荒川は人工的につくられた河川なんだとか。いまでこそクルマや飛行機などに乗って当たり前のように移動したり、荷物を運んだりしていますが、それらの乗り物が発明される前、人々を運んでいたのは動物や船だったそうです。

「旧中川を北進する途中で西側に折れると北十間川に入ります。実はこの川も人為的につくられたもので、今回のツアーで巡る河川は、ほとんどが人工のものなんです。話は江戸時代に遡るんですが、この話のつづきは実際に川の上を移動しながら話すとしましょう」(堀川)

「なんだか気になりますねぇ。ワクワクしてきた!」(中田)

平さん:〈ティラック〉ジャケット ¥50,000(バーリオ)、〈キーン〉サンダル ¥12,000(キーン・ジャパン)、〈レイバン〉サングラス ¥22,000(ミラリ ジャパン)、〈チャムス〉グラスコード ¥900(チャムス表参道店)、その他私物

久世さん:〈ティラック〉 ジャケット ¥76,000(バーリオ)、〈キャル オー ライン〉ニット ¥12,000(ジャーナル スタンダード 表参道)、〈MHW スペシャリー フォー N.ハリウッド〉パンツ ¥32,000(コロンビアスポーツウェアジャパン)、〈キーン〉サンダル ¥12,300(キーン・ジャパン)、〈タイトブース プロダクション〉キャップ ¥6,000(ジャーナル スタンダード 表参道)、〈エフシーイー〉サコッシュ ¥10,000(ルート)、その他私物

稲葉さん:〈ティラック〉ジャケット ¥55,000(バーリオ)、〈キーン〉サンダル ¥12,000(キーン・ジャパン)、〈カーハート WIP〉キャップ ¥1,900、ホイッスル ¥1,000(ともにカーハート WIP ストア トーキョー)、〈レイバン〉サングラス ¥25,000(ミラリ ジャパン)、〈チャムス〉グラスコード ¥900、ランヤード ¥1,200(ともにチャムス表参道店)、その他私物

中田:〈ティラック〉ジャケット ¥55,000(バーリオ)、〈キーン〉サンダル ¥12,000(キーン・ジャパン)、〈カブー〉キャップ ¥4,500(エイアンドエフ)、〈レイバン〉サングラス ¥23,000(ミラリ ジャパン)、〈チャムス〉グラスコード ¥900(チャムス表参道店)、その他私物

キャリア:Thule Hydroglide 873 ¥28,000(阿部商会)

いざカヤックに乗り込み、着水。さぁ、いよいよ出発!

堀川さんの河川トークの続きが気になるなか、一行はグランドチェロキーにカヤックを載せ、目的地である大島小松川公園を目指します。

「このクルマ、すごい静かですね! みんなの声がしっかり聞こえてくるからドライブが楽しくなる!」(稲葉)

「それに車内空間が広くてすごく快適。男らしくて力強い外観デザインに対してインテリアはシンプルなんだけど重厚感がある。そのギャップがたまらなくいいですね」(久世)

「キャリアをつけることで大きな荷物も積めるから、アウトドアには最適ですよね。デートでカヤックするのもいいかもしれない(笑)」(中田)

そんな会話を車中でしていると、あっという間に公園へ到着。ここには公共のカヌーポートがあってパドルスポーツ愛好家たちのあいだでは有名な場所なんだとか。早速、カヤックをそのカヌーポートまで降ろし、堀川さんにレクチャーを受けます。

「今回みなさんが乗るカヤックは2人乗り。2人で漕ぎながら進むので、単純にひとりで漕ぐよりもスピードが早くなります。とはいえ、ふたりの呼吸を合わせないと気持ちよく前に進まないので、後ろの人が前の人に合わせるよう意識してください。今日のルートは全部で11キロくらい。初心者だと少しだけハードかもしれないんですが、そのぶん見どころがたくさんあるので、とにかく楽しみながらいきましょう!」(堀川)

パドルの使い方、川の上でのマナーを学び、カヤックに乗り込むメンバーたち。今回は平、久世組と中田、稲葉組の2組でトライします。平さんと久世さんは何度かカヤックの経験があるそうですが、従来のものとは少しだけ趣きが違うんだとか。

「このカヤックは中にあるペダルを足で操作しながら舵を取れるんですね。難しそうだけど、そのぶんやりがいがあって楽しそう!」(久世)

「この川は流れがないし、今日は風も吹いていないので安定感ありますよ! ふたりで息を合わせていきましょう!」(平)

一方、中田と稲葉さんは今回が初めてのカヤック体験。とはいえ、2人とも楽しんでいる様子です。

「初めてだからちょっとだけ緊張するけど、それでもワクワク感のほうが勝ってます。がんばって漕ぐぞー!」(稲葉)

「ちょっとしたアドベンチャー感が楽しめそうですね! 稲葉さん、ぼくが後ろから頑張って漕ぐので疲れたら言ってくださいね!」(中田)

オーナーの堀川さんに聞く、江戸と川の関係。その2。

大島小松川公園を出発し、旧中川を北上する一行。一生懸命パドルを漕ぎつつも、初めのほうは思うように進めず悪戦苦闘していた模様。それでも表情には明るさがあって、みなさんカヤックを楽しんでいる様子です。

パドルを漕ぐ動作がようやく板についてきた頃、前方左側に北十間川の入り口がお目見え。ここに入ると、土手が広がる旧中川の景色とは一変! 左右にビルが並ぶ東京の都会的な姿が見えてきました。

「川から眺める東京の景色は、ぼくらが普段見かけるものとは異なる風情があってなんだかいいものですね」(平)

「本当ですね。地上よりも低い目線から東京を眺めることで新しい発見とかもありそう。パドルを漕ぎながら流れる景色を楽しむ。カヤックじゃないとできない経験ですね」(久世)

東京の街を東西に横切りながら、まっすぐ伸びる北十間川の姿に「人工的につくられた」という堀川さんの話を思い出します。

「いま通っているこの北十間川も江戸時代に土地を削ってつくられた川なんです。昔はこうして計画的に川をつくっていたんですね。わざわざどうしてそんなことをするかというと、物資を運ぶためなんです。重たい荷物を陸から運ぶよりも、川を漕いで進んだほうがエネルギーの消費がはるかに少ないですからね。この後に小名木川という名前の川を通るんですが、そこを東に進むと江戸城、つまり皇居につながるんです」(堀川)

「どうして小名木川は皇居につながっているんですか?」(中田)

「千葉の市川に行徳という街がありますよね? あそこはむかし塩の産地だったんですよ。で、行徳の前を通る新川が小名木川に繋がっていて、塩を江戸城まで運んでいたんです」(堀川)

「なるほど~!!」(一同)

「江戸時代から計画的に川をつくっていたなんて思わなかったでしょう? 江戸を生きる人たちのことを考えながら水路を進むのもなかなかおもしろいですよ」(堀川)

カヤックツアー最初の見どころ、東京スカイツリー!

堀川さんの言葉にあるように江戸を思いながら北十間川を進むメンバーたち。景色の先には本日の見どころのひとつである東京スカイツリーが圧倒的な存在感を放ちながらそびえ立っています。パドルを漕ぐにつれてその迫力は増す一方。どんどん存在感を強める東京スカイツリーは、体をのけぞらないとその全体像を捉えることができません。

「うわ~! すごい! 川から眺めると全然迫力が違いますね!」(稲葉)

「さっきまで遠くにポツンと立っていただけなのに、やっぱり近くにくると大きいな~!!」(久世)

美しい夕日のなか、江戸時代につくられた小名木川を進む。

一般の観光客より更に低い水の上から見るスカイツリーを堪能したあとは、北十間川の途中にある横十間川へと入り、そのまま直進。そこを進んだ先に江戸時代につくられたという小名木川があるのです。

「小名木川を西に進むと、扇橋閘門(おうぎばしこうもん)という門があります。ここは“東京のパナマ運河”と呼ばれていて、ちょっとおもしろい仕掛けがあるんです。まずはそこまで頑張って漕ぎましょう」(堀川)

北十間川、横十間川と違って小名木川の川幅はとても広く、運河として利用されていたという話も頷けます。スタートから時間が経過し西の空には美しい夕日が出現。川を茜色に染め、なんだかハートまでメロウな気分に。心地よいムードのなか、扇橋間門を目指します。

本日の見どころその2! 扇橋閘門で運河を渡る!

キレイな景色のなかを進んでいくと、本日2つ目の見どころである扇橋閘門に到着! なにやら重厚な門構えですが、ここには一体どんな仕掛けがあるのでしょうか?

「実はいまぼくたちが浮かんでいる場所は海抜マイナス50センチメートルなんです。つまり海の高さより低いということ。一方で、あの閘門の前扉の向こう側は海抜0メートルなんです」(堀川)

「ということは、高いところから低いところを目掛けて、あっち側から水が流れてきてしまうということですよね? どうして陸地が浸水しないんですか?」(平)

「それはこの閘門で水をせき止めているからなんです。どうやって向こう側へ進むかというと、ここには水位を管理している人がいて、一度前扉と後扉を閉める。そして水位を上げてもらってから、再び門を開けてもらってあっちの方へと進むわけです。ということで、これから水位を上げてもらって前扉の向こう側へと行きましょう」(堀川)

そうすると場内にはアナウンスが流れ、川の底から水が噴き出し水位が上昇。ものの数分で水位は海抜0メートルに到達! 前扉が開き、一行は無事に川の西側へと辿り着くことができました。

「うわ~! なんかすごいなぁ! ちょっとしたアトラクションに乗っている気分になりますね」(中田)

「門から滴る水が夕日に照らされてなんだか幻想的! こんな景色滅多に見れないんで、なんだか得した気分です(笑)」(稲葉)

「ここから先に進むと一度隅田川にぶつかります。そこでは大きな船やジェットスキーなんかも通るので、カヤックでは上級者コースなんです。隅田川を渡って都心部へと進むルートもなかなか楽しいものなんですが、今回は引き返してゴールを目指しましょう。小名木川を東へ進むと旧中川へと繋がるので、スタート地点にまた戻れます」(堀川)

全11キロのルートを無事制覇! 非日常を体験したメンバーたちの想い。

堀川さんの言葉通り、今度は夕日を背に小名木川を東へと進みます。あとわずかの道のりを必至にパドルを漕ぐメンバーたち。川沿いを散歩している地元の人たちも手を振って応援してくれます。その声援に後押しされながら、ラストスパートをかけます!

夕日が完全に沈みかけた頃、ようやくゴール! 疲れているかと思いきや、みなさん笑顔が絶えません。そんなメンバーたちの表情に堀川さんも安心している様子です。

「カヤック、メチャクチャ楽しかった! 景色を楽しめたり、江戸について学べたり、本当にいい経験ができました」(久世)

「これだけ都心に近くて波風のない穏やかなルートを周れるなんて贅沢ですね。また挑戦したいな~」(平)

「中田さんと息を合わせるのが最初は難しかったんですけど、途中からリズムがあってグイグイ進むのが気持ちよかったです」(稲葉)

「川の上をカヤックで進むのは軽い冒険をしているような気分になって、東京にいながら非日常を体験できたのがすごくよかったです。堀川さん、今日はありがとうございました!」(中田)

「こちらこそ、どうもありがとうございました! 今回のコースは中級者コースだったんですが、みなさんの感想を聞いてお店をやっててよかったなぁと思います。ぼくはいつでもショップにいるので、またカヤックに乗りたくなったらいつでも来てください。みなさんのことをお待ちしています!」(堀川)

そんな話をしているとすっかり日が暮れ、空には星がちらつきはじめてきました。大急ぎでカヤックを「ジープ グランドチェロキー」へと積み込み、帰路につく「フイナム・ツーリングクラブ♡」のメンバーたち。心地よい疲労感に見舞われながら広く快適な車内ではきっと、運転手をのぞいてみんな眠りに就いたことでしょう。

ジープ フリーコール
0120-712-812
Jeep® Grand Cherokee Laredo
【主要装備】
・右ハンドル
・4,835mm×1,935mm×1,825mm
・乗車定員:5名
・V型6気筒 DOHC
・総排気量:3,604cc
・最高出力(kW/rpm):210(286ps)/ 6,350(ECE)
・最大トルク(N・m/rpm):347(35.4kg・m)/ 4,300(ECE)
・常時4輪駆動
・電子制御式8速AT
・無鉛レギュラーガソリン
www.jeep-japan.com/grand_cherokee

 

エイアンドエフ
03-3209-7579
カーハート WIP ストア トーキョー
03-3402-9810
キーン・ジャパン
03-6416-4808
コロンビアスポーツウェアジャパン
0120-193-821
ジャーナル スタンダード 表参道
03-6418-7961
チャムス表参道店
03-6418-4834
バーリオ
075-354-6604
ミラリ ジャパン
03-5428-1030
ルート
03-6452-5867
阿部商会
abeshokai.jp
現在、Jeep®が展開しているライフスタイル・ウェブマガジン「Real Style」では、スタイリスト平 健一さんがおすすめする、カヤック体験にうってつけのおしゃれ&高機能アウトドアギア11品を紹介中!
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