
左:国井栄之 / mita sneakers クリエイティブディレクター
1976年生まれ。東京・上野のスニーカーショップ『mita sneakers』のクリエイティブディレクターとして、別注やコラボレーションを数多く手掛ける。
中:南井正弘 / ライター、Runners Pulse 編集長
1966年生まれ。スポーツシューズブランドに10年間勤務した後、フリーライターに転身。ランニング専門誌『Runners Pulse』の編集長も務める。
右:小島奉文 / atmos ディレクター
1981年生まれ。2000年、テクストトレーディング入社。現在は『atmos』のディレクターとして同ショップの運営統括やバイイングを担当。
「Pump×BOOST」の衝撃。
ー 〈リーボック〉から、〈リーボック クラシック〉の代表作「インスタポンプフューリー」に〈アディダス〉のミッドソールテクノロジーであるBOOSTフォームを搭載した「インスタポンプフューリーブースト」が発表されました。このシューズについてみなさんの率直な印象を教えていただけますか。

リーボック クラシック「インスタポンプフューリーブースト “OG ミーツ OG”」2019年10月25日発売予定。各¥24,000+TAX

ミッドソールには〈アディダス〉のミッドソールテクノロジーであるBOOSTフォームが採用されている。
小島:このシューズは先日、10月5日に開催したatmosの主催するスニーカーイベント『atmos con Vol.7』にて初めてお披露目されました。直前に〈リーボック〉と〈アディダス〉の2つのロゴが並んだティザー映像が発表され、スニーカーファンのあいだで大いにざわついて。実物が展示されたイベント会場での反響も非常に大きく、50足限定で販売して即日完売となりました。


インソールには〈リーボック〉と〈BOOST〉のロゴが。

〈リーボック〉と〈アディダス〉のロゴがあしらわれたバンドは取り外し可能。

ヒールやシューズボックスにも両者のロゴがあしらわれている。
国井:スポーツブランド同士のテクノロジーの融合って、誰もが思いつくことかもしれません。でも、現実問題として、それを実現するのは相当ハードルが高い。〈リーボック〉と〈アディダス〉は同じグループではあるけれど、まったく違うブランドだし、モノづくりのフィロソフィーも異なる。それがこのように実際にかたちになったことに対して、これまで数多くのコラボレーションに携わってきた僕自身、驚きを禁じ得ませんでした。

南井:とにかく驚きましたよね。しかも、「インスタポンプフューリー」にBOOSTフォームという組み合わせが、違和感なくまとまっています。見た目にはミッドソールがオールホワイトになったことで、よりすっきりとした印象ですね。

国井:個人的には、「インスタポンプフューリー」のデザイナーや、BOOSTフォームの開発者が、今回の「インスタポンプフューリーブースト」をどう思ってるのか、彼らの感想を聞いてみたいところです。
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