PROFILE
OKAMOTO’Sのメンバーであり、数々のアーティストのサポートベースも務める国内屈指のベーシスト。2020年5月に開催が決定している東名阪ホールツアーでは、コンサートの総合演出的なポジション“コンサートジョッキー”としても辣腕を振るう。10代から慣れ親しむメガネに関してはひと一倍強いこだわりも。
Chapter 1 好みの移り変わりと、メガネのこだわり。
ー ハマさんといえばメガネがひとつのアイコンですが、メガネ歴は長いと聞きました。
ハマ:中学生の頃ですから14、15歳くらいですね。最初は無自覚に選んでいて、それはもう信じられないくらいカッコ悪いフレームでした。19歳でデビューして人前に出るようになってから、メガネに限らず自分の容姿に対して似合う・似合わないことを意識するようになりました。
ー 最近はメタルフレームを掛けている印象が強いです。デザインや素材にこだわりはありますか?
ハマ:最初の頃は無難にプラスチックの黒縁などを選んでいました。当時、金や銀のメタルは派手じゃないかとか、難易度が高そうとか、どれくらい自分に落とし込めるかな? っていう遠い存在でしたが、むしろ肌馴染みが良くて思っているほど難しくないと薦められて、ここ3年はメタルが多いですね。おかげで黒縁はメガネの印象が強すぎると感じて、もう戻れないですね。メガネってピンキリで、掛ける必要のない人からしたら路面店で売られているモノと有名な海外ブランドモノとの見た目の差って分からないじゃないですか。もちろん値段の差じゃないと思いますが、正直そういう差異が分かりづらいんだったら、やっぱりデザイン性に富んだものを選びたいですね。
ー あまりメガネそのもののキャラクターが強くなりすぎないようなものを選んでいる?
ハマ:個性的っていうと簡単ですけど奇抜なカタチっていうだけが個性じゃないとは思っています。とはいえ世間に溢れているものからちょっと逸脱したモノを探すようにはしていますね。「それおもしろいですね、どこのですか?」と聞かれるようなものを見つけるのが意外と大変で。それでも年に2本ぐらいは買いますよ。
ー ロックやジャズの世界でメガネがアイコンの歴代ミュージシャンが多いですよね。そういうことを意識しますか?
ハマ:そうですね。顔の一部、パーツとして解釈しているのでアイコン化していることは自負しています。最近、ヒゲを生やしてオールバックでメガネっていうベーシストが多い(笑)。だから全然オリジネーターでも何でもないですが、増えてきたからこそ負けてられない、他とは違いますよ、っていうことを形容する野心みたいなものはありますね。
ー ミュージシャンとしてライブなどで動き回ったりすることが多いと思うのですが。
ハマ:頭を振ったりジャンプしたりは一切しないので、パフォーマンスに対しての懸念はないです。とはいえ、どうしても汗をかくのでズリ落ちてきますね。下を向いてベースを弾いていると、どうしてもズレてくるじゃないですか。そのズレをどの拍で直すか、みたいなことを考えながら弾いています。デビューから10年で、そのタイミングを自然と身に着けられるようになりました(笑)。