クリエイティブな柔術が与えるプラス面。

ー レターボーイとしての仕事について教えてください。
L:ハンドドローイングをベースにしたデザインを行ってます。ペイントをすることもあれば、ライティングのように描くこと、サインペイントをすることもあります。自分のデザインはwebや雑誌、お店といった様々なシチュエーションで使用されるけど、すべてに共通しているのは、ハンドドローイングがベースになっているというところ。


ー 柔術をする事で何か生活は変わりました?
L:習いに行く頻度にもよると思うけど、柔術は生活のなかのメディテーション的な役割がありますよ。普段の生活は、携帯の画面を見ていたり、インターネットで何かをチェックしたりといろんな雑音のような情報に囲まれているけど、練習に行って地面を転がったり人と組みあったりするときは、それしか頭の中にはない。他のことは一切遮断している。なので例えば1時間半練習したとしたら、その分瞑想したと言えると思ってます。体が疲れているので、よく眠ることもできますしね。


ー 柔術で考え方に何か影響を及ぼしましたか?
L:性格的により落ち着いたと思います。というのは、自分の力や何かを示す必要がないと考えるようになったからだと思います。東京の事情はそんなに詳しくないですが、ヨーロッパではお酒を飲んで喧嘩になることはしょっちゅうあります。彼らは自分の強さを証明したくて、そういう行動に走るのだと僕は思うんです。もちろん僕から喧嘩を始めたりはしませんけど、今は相手に喧嘩を売られたとしても以前よりももっと落ち着いて、対応できると思います。
ー 仕事との関係性はなにかありますか? たとえば発想、リラックス、集中力など。
L:最近はお昼に練習に行くようにしているのですが、仕事の合間に行って仕事に戻ると脳も活性化されてもっとエナジーが出る。夜に行っても同じような作用が出るので、僕の場合は興奮してしまって眠るのが少し難しくなったりします。それにブラジリアン柔術自体とってもクリエイティブだと思います。なんというか、状況に合わせて問題を解決していくような感じでしょうか。なので、クリエイティブと言っても自分のやっている仕事のクリエイティブとはまったく異なっていますが、その違うところもいいですね。

道場のペイントにもこだわるカルペディエムという道場。
ー なぜ柔術道場はカルペディエムを選んだんですか?
L:最初は職場のスタジオが近かったからと言う理由で通い始めました。ランチタイムにも行きやすいですしね。そしたらちょうど同じぐらいに(ヴァイナル アーカイブの)大北幸平さんが「カルペディエムに行き始めた」と話していて、今では同じ道場に通っています。普段は青山の道場に通っているのですが、ほんとんどの人が僕と同じくらい、または少し若い人ばかりなのでとてもリラックスしていて通いやすいんです。

ー 壁にペイント、またはロゴは描いたとお聞きしました。どこの道場ですか?
L:カルペディエムの青山道場は、僕がデザインしてペイントもしました。それと、自分も練習のときに着ているのですが、道着もデザインしました。自由が丘の道場に描いてあるものは、デザインはしていないのですが、ペイントは僕がやりました。

ー ほかの生徒はどんな人方たちですか?
L:柔術と聞くと、どうしても男性的なイメージが強くあると思うのですが、実際やっている人たちはマッチョな人ではなくて、とても優しい人たちばかり。体型がいくら大きい人でも、あとは性別に関係なく、みんな互いに親切な人が多いと思います。それに、これはマーシャルアーツにも共通することだと思うのですが、柔術を学んでる人はとても落ち着いている人が多い。絶対に自分たちから喧嘩を売るような人はいませんし、自分の強さを示そうとするエゴを持っている人もいないと思います。

ー 習っている先生はどんな人ですか?
L:先生は何人かいます。それぞれの方が自分の得意分野に特化していて、みんな素晴らしい技術を持ってる方ばかりです。
ー 柔術をやっていく上で、今後の目標があればおしえてください。
L:今は紫帯ですが、レベルアップして帯の色を変えるのは、遠い道のりでなかなか大変です。でも、時間はかかっても少しづつ学んでもっと上を目指したいですね。柔術はオープンな気持ちでいろんな人から学ぶことで成長するスポーツだと思います。例えば、白帯の人と組むことがあったとしても、そこからまだ学ぶことができる。柔術の道は、きっと一生かかるくらいとても長い道のりですが、諦めずに続けようと思っています。

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