路地裏てぃーん。50人目 森 七菜 18歳

こちらこそ、ありがとうございます。「路地裏てぃーん。」は以前から見ていて、マネージャーさんに「出たい！出たい！」とずっと言っていたので、声を掛けてもらえて嬉しかったです。

先輩の女優さんがオススメしていた作品を参考に映画やドラマを観てました。『フォロワーズ』がおもしろかったですね。

そうですね、不安な気持ちもたくさんあったけど、久しぶりに家族とゆっくり過ごせたのは嬉しかったです。あ、あとお母さんと弟と私でお金を出し合ってルームランナーを買いました。でも、家の中で走っていてもずっと同じ景色だからすぐに飽きちゃって（笑）。身体を動かすのは好きなんですけどね。

再開したドラマの撮影で、今までこんなに身体を動かしてたんだって実感しました。今日の（スチールの）撮影もすごく久しぶりなんですよ。表情とか大丈夫でしたか？

すっごくあります。大分の友達といるときにみんなで（インスタグラムの）ストーリーズを撮っていても、友達が気を利かして「七菜は写っちゃダメだよ」と言ってくれるんです。そういう決まりだから仕方ないんですけど、友達と一緒にストーリーズを撮っている世界線の私はどんな顔してるんだろって想像したりしますね。もし普通の女子高生だったら、恋もいっぱいして、勉強も頑張って、部活も何かやってただろうなって。電車の中で女子高生を見かけてもすごくキラキラして見えるんですよ。今の環境はありがたいことですし、感謝しかないんですけど、たまにそう思うこともあります。

自分にご褒美を買ってあげたいですね。お金のことは考えずに、二十歳から一生の友達にするって決めたものをプレゼントしたいです！

なんだろう、少しだけ丁寧に生活できるようになりました。これまではどこに何を置いたかすぐわからなくなるような感じだったんですけど、東京でお母さんと暮らすようになってからはだいぶ気持ちが落ち着いたので、ちゃんと片付けできるようになりました。たまにお母さんがお片付けしてくれる時もあるけど（笑）。あとは1人焼肉したときに、「私、大人になったな〜」って感じました（笑）。

いっぱいありますね。口の周りにご飯付けちゃうところとか。

小学3年生くらいのときに思ったのは弁護士さんです。でもすぐに無理だろうなって諦めて、この仕事をはじめるまでは、将来なにしたいか全くわからなかったです。

ぼんやりとお芝居はしてみたいと思ってましたが、本当になるなんて考えもしなかったです。

そうですね。中学生の頃に『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』や『WOMAN』、『カルテット』が好きで。その作品をネットで調べてたら、脚本がどれも坂元裕二さんだってことを知って。坂元さんの印象的なセリフ回しが好きで、それを書き起こして友達とドラマごっこみたいなことをよくやってたんです。それがお芝居のルーツかもしれないですね。

そう、かもしれないですね。演技中より、シーンとシーンの間に次どうしようかなって考えていることが多いです。岩井（俊二）監督の『ラストレター』のときはアドリブが多かったので、特に考えることが多かったです。

「こういう風にしてほしい」って言われて助けられることも多いです。本当に周りの方のおかげでいまの私があるなって思います。憧れてた広瀬（すず）さんに初めてお会いしたときは緊張でドキドキしていて。でも、いざ本番が始まって私がどんなアドリブを言っても返してくださったので、すぐに緊張がほぐれました。

お芝居もテクニックが必要だと思うんですが、歌は歌で別のテクニックが必要で。正直、歌は苦手だったんですけど、ボイストレーニングをやっていくうちに少しずつ楽しめるようになりました。

「オロナミンC」のCMに使われている曲なので、まさに“元気ハツラツ！“って感じですね。周りの方が「CMで聴いたよ」と、口づさんでくれたりするのが嬉しいです。こういう時代だからこそ、聴いてほしい！

原曲はリラックスした歌い方だったので、音程がズレても、誰かが元気になれるように思いっきりやろうって歌いました。私自身も“完璧なんかでいられるわけがないだろう”って歌詞に励まされて。自分に言い聞かせるとそれは甘えのようになってしまうけど、周りの人から言ってもらえると少し気がラクになると思うんです。ネガティブなことばかり考えてるより、いろんな場面で元気になってほしいですね。