シュヴァルツヴァルトの草花をボトルに凝縮させる。
案内人に「蒸留所は森の中にあってwi-fiがつながらないから、デジタルデトックスができるよ」と冗談まじりに言われながら向かったのは、ドイツの南西部に位置するシュヴァルツヴァルト。最寄りのシュトゥットガルト空港からクルマを90分ほど走らせた先にある、総面積約5180平方キロの広大な森。
この土地は、フルーツや草花、ハーブ、スパイスなどの資源が豊かで、約20,000もの蒸留所が点在する、世界有数の蒸留技術を持つ地域。〈モンキー 47〉のレシピづくりは、この土地の魅力を最大限に引き出したジンを完成させたい、という思いから始まったといいます。
気になるのが、シュヴァルツヴァルト(日本語で「黒い森」を意味する)という名前の由来。森は緑のはずなのに、なぜ、黒なのか。その理由は、シュヴァルツヴァルトの大半を覆っているスプルースという針葉樹の葉が濃い緑色のため、日光が差しても森の中はほの暗いから、だそう。たしかに、日中にこの森のなかを歩いてみても、木が生い茂っている部分は黒く見える。そして、シュヴァルツヴァルトのアイデンティとも言えるこのスプルースの葉も〈モンキー 47〉のボタニカル(香味植物)のひとつとして使われています。
〈モンキー 47〉最大の魅力は、アルコールとは思えないほどフレッシュで香水のような華やかな香りです。不思議なことに、シュヴァルツヴァルトに立ち、木々の葉や土のにおいを感じながら〈モンキー 47〉の香りをかいでみると、ジンからただようすーっと爽やかな、それでいて華やかなアロマが外の空気と一体となり、まるでシュヴァルツヴァルトの空気そのものを飲んでいるような気分になれる。それもそのはず。〈モンキー 47〉には、47種類ものボタニカルが使われていて、そのうちの1/3がシュヴァルツヴァルト原産。さらに「欧州で最もやわらかく、まろやかな水」と称されるシュヴァルツヴァルトの天然湧き水で、これらのボタニカルがブレンドされています。
〈モンキー 47〉最大の特徴は、レモンやグレープグルーツのピールを生のまま漬け込むこと。これにより、他のジンにはないフレッシュな香りを演出しているのです。その後、3カ月間陶器で熟成し、丁寧に製造していきます。