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ドイツの黒い森が生んだ華やかで美しいクラフトジン、モンキー 47。
A few secret to the MONKEY.

ドイツの黒い森が生んだ華やかで美しいクラフトジン、モンキー 47。

「香水にもしたいほど、華やかで美しい香り」。そう評され、世界中の人々を魅了しているクラフトジンがあります。ドイツ・シュヴァルツヴァルト(シュヴァルツは黒、ヴァルトは森を意味する)原産の珍しいハーブや、天然の湧水からつくる〈モンキー 47〉です。蒸留家のアレクサンダー・シュタイン氏が「世界で最良のジンをつくる」という情熱を胸に、世に送り出したこのクラフトジン。日本でも一大ブームとなっているクラフトジンですが、その最高峰とも言える〈モンキー 47〉のそれは、どんな土地で、どんな風につくられているのか。その魅力に迫るべく、シュヴァルツヴァルトの蒸留所を訪ねました。

※取材は2020年2月に行いました。

  • Photo_MONKEY 47 / Black Forest Distillery
  • Text_Ayano Yoshida
  • Edit_Keisuke Kimura

シュヴァルツヴァルトの草花をボトルに凝縮させる。

そう広くない〈モンキー 47〉の蒸留所。

案内人に「蒸留所は森の中にあってwi-fiがつながらないから、デジタルデトックスができるよ」と冗談まじりに言われながら向かったのは、ドイツの南西部に位置するシュヴァルツヴァルト。最寄りのシュトゥットガルト空港からクルマを90分ほど走らせた先にある、総面積約5180平方キロの広大な森。

この土地は、フルーツや草花、ハーブ、スパイスなどの資源が豊かで、約20,000もの蒸留所が点在する、世界有数の蒸留技術を持つ地域。〈モンキー 47〉のレシピづくりは、この土地の魅力を最大限に引き出したジンを完成させたい、という思いから始まったといいます。

空港から蒸留所へと続く道。道路脇に生える木々は緑よりも黒に近い。

気になるのが、シュヴァルツヴァルト(日本語で「黒い森」を意味する)という名前の由来。森は緑のはずなのに、なぜ、黒なのか。その理由は、シュヴァルツヴァルトの大半を覆っているスプルースという針葉樹の葉が濃い緑色のため、日光が差しても森の中はほの暗いから、だそう。たしかに、日中にこの森のなかを歩いてみても、木が生い茂っている部分は黒く見える。そして、シュヴァルツヴァルトのアイデンティとも言えるこのスプルースの葉も〈モンキー 47〉のボタニカル(香味植物)のひとつとして使われています。

「モンキー 47ドライ・ジン」のラベルにも「SCHWARZWALD DRY GIN」と刻まれている。

蒸留所からの眺め。自然豊かな、のびのびとした土地の中で〈モンキー 47〉のジンはつくられている。

蒸留所の前では、ホットワインならぬホットジンが振る舞われた。

〈モンキー 47〉最大の魅力は、アルコールとは思えないほどフレッシュで香水のような華やかな香りです。不思議なことに、シュヴァルツヴァルトに立ち、木々の葉や土のにおいを感じながら〈モンキー 47〉の香りをかいでみると、ジンからただようすーっと爽やかな、それでいて華やかなアロマが外の空気と一体となり、まるでシュヴァルツヴァルトの空気そのものを飲んでいるような気分になれる。それもそのはず。〈モンキー 47〉には、47種類ものボタニカルが使われていて、そのうちの1/3がシュヴァルツヴァルト原産。さらに「欧州で最もやわらかく、まろやかな水」と称されるシュヴァルツヴァルトの天然湧き水で、これらのボタニカルがブレンドされています。

蒸留最初の工程は、やわらかい香りのもととなるリンゴンベリーをスピリッツに漬け込むところからはじまる。

リンゴンベリーを入れたあとは、ジュニパーベリー、ブラックベリー、エルダーフラワー、ペパーミント、コリアンダーなどのボタニカルをスピリッツに加えていく。

ひとつひとつの素材を徹底してこだわり、フルーツ類はオーガニックのものを使用。

〈モンキー 47〉最大の特徴は、レモンやグレープグルーツのピールを生のまま漬け込むこと。これにより、他のジンにはないフレッシュな香りを演出しているのです。その後、3カ月間陶器で熟成し、丁寧に製造していきます。

INFORMATION

モンキー 47 / ペルノ・リカール・ジャパン株式会社 

TEL:03-5802-2671
オフィシャルウェブサイト

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