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藤井隆行が見つめ直す ノンネイティブの健全なカタチ。
NEW MODE OF NONNAIVE

藤井隆行が見つめ直す
ノンネイティブの健全なカタチ。

ノーカラーのトップス、アンクル丈・リブ仕様のパンツ、フロントジップのシューズなど、いくつもの新しい定番を生み出してきた〈ノンネイティブ〉。デザイナーの藤井隆行さんはシルエットと機能と素材を吟味しながら、今と過去、日本と海外のカルチャーを分け隔てなくミックスして、唯一無二のクリエーションを展開してきました。そんなブランドとしての絶対的な強さを築いてきた〈ノンネイティブ〉でさえも、今回のCOVID-19の影響からターニングポイントの訪れを避けられませんでした。〈ノンネイティブ〉のスタンスはどう変わったのか。藤井さんの思考を知るヒントは、新しいコレクションのルックブックに現れていました。

  • Photo_Masayuki Nakaya
  • Text_Shota Kato(OVER THE MOUNTAIN)
  • Edit_Ryo Komuta

ー 快適さが重視されているなかで、また今年も〈グイディ〉の別注ブーツをつくれるのはすごいなと思います。

藤井: コロナ前に発注していたので(笑)。今回はイタリアのグイディの人たちも大変な中でつくってくれたから感動しています。このブーツがいわゆる育てていくブーツだったら難しいかもしれないけど、あくまでも自分たちがつくっているのは雨や雪が降ろうが渋谷に行こうが、どんなシチュエーションにも対応できるものなので。今季もいくつかコラボをやっていくんですが、〈ハーレー〉や〈コンバース〉、〈ニューバランス〉、〈アシックス〉などが控えています。

ニューバランスとのコラボレーションシューズ

アシックスとのコラボレーションシューズ

ー そのコラボの座組みからも、いつもの〈ノンネイティブ〉を感じますね。

藤井: 変だなと思うものはないでしょう? 〈ニューバランス〉は去年ニュージーランドに行って、現地のランニングショップで買ったトレランのモデルをベースにつくっていて。インラインとの違いを出すためにゴアテックスを搭載してもらいました。〈アシックス〉のブーツもゴアテックスで。時代的に歩いたり走ったりするシーンが増えていますが、やっぱりかっこよく見えるようにしたいので。

ー 藤井さんとしては、やりたいこと、必要なことにより専念していきそうですね。

藤井: あぁ、たしかに。今までは広げようとする気持ちが強かったけど、今はより色濃くやっていきたいという意識が強くなっています。そういう関係性を持てる卸先様やブランドさんたちとやっていくことが重要だと思います。寄り添うというか。とにかく世の中の流れが健全な方に向かって欲しいです。そして何よりも自分たちがヘコたれずに〈ノンネイティブ〉らしい服をお客さんに提供していきたいですね。

INFORMATION

nonnative

nonnative.com

COVERCHORD

coverchord.com

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