
It's Only the End of the World
グザヴィエ・ドランの新作『たかが世界の終わり』。 ギャスパー・ウリエルが語る、演技の裏側とディスコミュニケーション。
新世代の天才と呼び声高いグザヴィエ・ドラン監督が手がけ、カンヌ国際映画祭でグランプリを獲得した『たかが世界の終わり』が公開される。自分の死期を伝えるために12年ぶりに家族の元へと帰郷した主人公・ルイと家族との顛末は、観客にさまざまな感情を巻き起こすだろう。家族間の緊張感あるやり取りをクローズアップで切り取り、劇中歌の詩とシーンを重ね合わせるなど、ドラン監督の手腕はその若さに似つかわしくない“成熟”の顔を見せる。そしてそのベースとなったのが、俳優たちによる見事な室内劇だ。主人公・ルイを演じたギャスパー・ウリエルに、ヴァンサン・カッセル、ナタリー・バイ、マリオン・コティヤール、レア・セドゥといった名優たちとのセッションや、ドラン監督の人となりについて話を聞いた。
- Photo_Yosuke Torii
- Edit_Shinri Kobayashi