新世代の女性シンガーソングライター miletが紡ぐ“音”と“色”。

両親がクラシック音楽を好んでいたので、物心ついた頃から身近に音楽が流れていました。小学校低学年の時、お兄ちゃんから音楽プレイヤーを譲り受けたんです。その中に、Sigur RosやBjorkが入っていて。それを聴いてみると、馴染み深いクラシック音楽との親和性を感じて、全然違和感なかったし、幼かったから先入観を持たずに聴くことができたんです。むしろ、Sigur Rosはクラシック音楽だと思っていました（笑）。その頃から、自分で選曲するようになりました。

Sigur Rosを聴いていたこともあって、ポストロックがすごく好きでした。múmとか、Soleyも聴いていて。来日公演を観に行ったこともあります。

意識的に、サウンドへ取り入れたことはないんですけど、曲を聴いて感じた情景を、自分の曲に落とし込みたいとは思っています。誰かの曲を聴いていると、頭の中に色が浮かんでくるんです。行ったことない場所でも、色をもとに景色まで想像していて。例えば、Sigur Rosが見たであろう景色を、自分なりに思い描いて、曲で表現する、みたいな遊びをしています。その曲でしか知ることができなかった色があるんです。その色をイメージして曲を作りたいので、少なからず、他の音楽の影響は受けているはず。