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個性的なアロハラグを迎え撃つのは、個性ある4人のお友達。
BETWEEN YOU & ME.

個性的なアロハラグを迎え撃つのは、個性ある4人のお友達。

アートや音楽などのカルチャーを礎に、アーバンスタイルとしてのアロハシャツを提唱する〈アロハラグ(Aloha Rug)〉。夏本番前のこの時期に、アーティストたちとのコラボレーションを重ねてきた同ブランドが、今年も4人のアーティストに白羽の矢を立てました。アーティストの作品をテキスタイルとして表現することで、個性に個性を塗り重ねた、アートなアロハが完成しています。その魅力を伝えるのは、4名のアーティストそれぞれが選んだ、これまた個性的なお友達。個性と個性がぶつかり合うビッグバンをお届けします。

Product 3_ Designed by TOMASON

ABOUT

TOMASON

岐阜県出身。2011年から毎日、架空のモンスターを描き続けている。2019年10月には表参道にて自身のギャラリー「MAT」をオープン。2020年、出版レーベル「白い立体」からオリジナルモンスターをまとめた図鑑をリリースした。
Instagram:@new_tomason

TOMASONのお友達———TAKAKO NOEL(ヴィジュアルアーティスト)

PROFILE

1991年生まれ。上智大学在籍時に、イギリスのロンドン・カレッジ・ オブ・ファッションへ。英語と格闘しつつ、写真のほか、スタイリングや雑誌編集の基礎などを学ぶ。帰国後、個展を機にプロの道へ。ウェブ、雑誌のほか、PARCOの広告やアーティスト撮影など、活躍の場を広げている。
Instagram:@takako_noel

ー 写真家を目指したのは、ライアン・マッギンレーがきっかけなんだとか?

NOEL: お恥ずかしい話なんですが、留学していたイギリスの大学の授業を受けるまで、写真家のスタイルをあまりよく知りませんでした。でも、いつもいいなと思っていた写真が実はマッギンレーのものだったんです。やっぱり、一目で彼とわかる世界観があるじゃないですか。

ー 改めて聞きたいのですが、彼の作品のどこに惹かれたんですか?

NOEL: 当時、二十歳くらいで、これからどう生きていこうかとロンドンの学生寮で孤独に悩んでいたんです(笑)。でも、マッギンレーの写真を見たら「大丈夫だよ」と肯定された気がして、ポジティブな気持ちになりました。その写真は、ヌードの女性が花火の中に突っ込んでいくものだったんですが、映画とかでなく、1枚の写真で泣くという初めての体験でしたね。あ、写真ってこんなに人に訴えるものなんだなと。こんな風に、ポジティブなエネルギーを人に与えられるって素敵だなと思いました。

ー NOELさんの写真もポジティブだと思います。撮影するときのこだわりはありますか?

NOEL: 形というよりも、その人のインナーを撮れたらいいなと考えています。スタジオより自然の中で撮ることが多いんですが、それも被写体の自然な感情が引き出せるからというのもあります。写真は光画、つまり光の画だと言われていて、太陽の光を使ってフィルムに、被写体の魂を焼き付けたいので、自然の中の方がいいですね。言葉にすると少し気恥ずかしいですが。

ー デジタルよりもフィルム、というこだわりもありますよね。

NOEL: どうしてもデジタルでは出せない質感があります。あとは、フィルムカメラのバチンッというシャッター音で、光を取り込む感じが好きです。イメージでは、カメラと体が一体になって、自分の体をフィルムのようにして、光をキャッチしたい。これからは、自分のフィルムの部分をどう大きくしていくか、ですね。例えば素敵な人に会って撮影したときに、しっかりと高解像で、その人のエネルギーを写せる状態でいたいなと。とはいえ、人見知りなので、カメラがあって初めてコミュニケートできるんですけどね(笑)。

ー アーティストのTOMASONさんとは、どういう関係でしょうか?

NOEL: 仲のいい友達が、TOMASONが運営する表参道のギャラリー「MAT」に連れて行ってくれて、そこで初めて会いました。すぐに打ち解けて、個展やろうよって言ってくれて。描いているモンスターだけでなく、ギャラリーのキュレーションもすごく面白いんですよ。本人はふんわりと柔らかい雰囲気なんですけど、パッションがすごくて、人を巻き込んで何かをやっているのがすごいなと。この前気づいたら、私はギャラリーの店番をやらされてました(笑)。

ー この服は、TOMASONさんのモンスターがプリントされていますが、モンスターで何か思い出はありますか?

NOEL: 私の展示のときにTOMASONが来てくれて、お客さんにモンスター占いをしてくれました。お客さんのモンスターが見えるって言って(笑)、それを描いてくれて、モンスター属性でいうと、あなたはこんな人だ!って占うという……。私のは、月を見ているカエルみたいなモンスターでした(笑)

Parallel World ¥27,500

ー こういったアーティストの作品の服を着ると、意識は変わりますか? しかもそれが友達という。

NOEL: 普段から、友達のものはよく着ます。好きな友達の思想やテイストが出ているものを纏うと、テンションがあがります。TOMASONは、私が着ている服や靴に直接イラストを描いてくれることもあって、すごく嬉しいです。普通のいわゆる服ではなく、作品が載っていると大事に着ますし、やっぱりその人の思いのようなものが宿っている気がします。

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