ヴァンズが受け継ぎ表現する、ジェフ・グロッソの真摯なスケート愛。

〈ヴァンズ（VANS）〉がリリースした「Grosso Forever Collection」。それは、2020年3月31日に、51歳の若さで急逝したスケートボード界のレジェンドであり、〈ヴァンズ〉の中枢を担うファミリーだった、ジェフ・グロッソに敬意を表したカプセルコレクションです。スケーターなら誰もが知るグロッソの、一体どんなところに尊敬の眼差しが向けられていたのか。それを紐解くことで、このコレクションにさらなる深みが増し、スケーターではなくとも彼から学びを得られるはず。そこで、ジェフ・グロッソを知る人と、知らぬ人を交えて、彼に思いを馳せてみます。襟を正したくなる話から、笑える（？）豪快なエピソードまでが飛び交いました。

Photo_Shingo Goya
Text_Shogo Komatsu
Edit_Keisuke Kimura

ー最後に、改めて今作の魅力についてお願いします。

島田：『Loveletters To Skateboarding』は10年間続いていて、100話以上あるんです。彼のレガシーが集約されているから、今からスケートボードを始める人も、やっているけど今まで歴史に関心が薄かった人も、数年後でも掘り返して学べるのは、スケートボードコミュニティに対する遺産だと思っています。これこそ、今後〈ヴァンズ〉が伝えていくべきことだし、本作にも反映されているので、ぜひ手にとっていただけたらと思います。

ー親交のあった梶谷さんも、お願いします。

梶谷：ようやく2年前の『Loveletters To Skateboarding』の日本のエピソードが7月に公開されるのに、グロッソは亡くなっちゃって。僕より年上の、日本のスケートボードシーンの礎を築いた方々を取材してくれたんですけど、本来僕たちみたいなメディアがやらないといけないことをグロッソがやってくれたことで、世界に発信される。そして、日本のスケーターにも日本のシーンの歴史を知ってもらえる。本当に感謝しかありません。