サウナの時代がととのった！

北欧発祥のサウナが伝わる以前から、アメリカにはそれに近しい文化が古くから存在しています。それがネイティブアメリカンの間で、部族内での問題解決や信頼関係の構築などに用いられていた聖なる儀式「スウェットロッジ」。現在もネイティブアメリカンの末裔によって伝えられていて、筆者も現地カリフォニアで体験したことがある一人です。

薬草のエッセンスを含んだ蒸気で身を清め、発汗を通して健康の回復を図るという点ではサウナと共通しますが、「スウェットロッジ」はフィジカルだけでなくメンタリティの解放も重視しています。

ロッジの扉を締め切って暗闇の中で座り、高温の蒸気に包まれながら祈りの歌を歌う。そして、それぞれの悩みを打ち明け魂の吐露を行う。それによって体中の不純物はデトックスされ、多量の汗とともに不思議と涙もどっとあふれ出てくるのです。まさに“生まれ変わる”という表現がふさわしい。身も心もまっさらな状態になるといった意味では究極のサウナとも言えるのではないだろうか。

リニューアルして以来、東京ネオ銭湯、ニューウェーブ銭湯の筆頭株として語られることの多い錦糸町の老舗銭湯。サウナはオートロウリュのフィンランド式で、全面に麦飯石を貼って、保温性と遮熱性を高めた特別仕様。更に16℃、21℃前後の２つの水風呂が楽しめるというのも珍しい。¥970。

20代の若き番頭が営む京都の銭湯「梅湯」の２階には、タトゥースタジオ「狐や」が入居しています。「基本的に銭湯でタトゥーNGというルールはないし、誰でも歓迎です」と、話すのは番頭の湊さん。タトゥーも彫れて、ゆっくりと湯にも浸かれる。こんなユニークでホットな場所、世界中探してもここだけでは？ ¥450

全国のサウナーから熱い視線を集める一軒。そのわけは2つのサウナや水風呂だけでなく、北極圏に近い本場ラップランドをイメージした凍てつくような寒さのアイスサウナです。室温はマイナス25℃を超え、体を急速に冷却することによって筋肉や肝臓の新陳代謝を活発にし、疲労回復や消化機能の向上などの効果にも期待ができるそう。60分 ¥1,100。

すぐに予約が埋まってしまうほどの人気店は、誰にも邪魔されない完全個室のおひとりさま使用。白樺のアロマ水のロウリュも自分のタイミングで好きなだけ楽しめ、サウナ室で大胆に寝転がってもOK。冷水シャワーブース、優しい風を運ぶサーキュレータ設置の休憩スペースも独占し放題。60分¥3,800 / 完全予約制 。

奇想天外なアイデアを服に落とし込むブランド〈ダブレット〉。そのデザイナーである井野将之さんも、サウナの熱狂者です。そんな彼がサウナにハマったきっかけは『サ道』というドラマだったそう。

「ドラマを観る前からサウナには何度も行ってたんですが、当時はサウナと水風呂を往復するだけ。途中で体を休ませるということをしてなくて、そのドラマでサウナの正しい作法を学んだんです。いざ実践みたら、それまでとはまったくの別次元。延髄のあたりが呼吸に合わせてフワフワッとする感じで、重力から解放されるような感覚があったんです。これがいわゆる“ととのう”の正体なのかと。それからは週に一度は必ずサウナに行くようになり、出張先でもサウナ付きだったり、サウナから近い場所に泊まるようになりました。いまではどんな高級ホテルより、サウナに近い場所の方が惹かれます（笑）」

サウナ歴は2年ほどと熟練者というわけではないが、その熱量は相当なもの。そして、サ活が服づくりにもプラスに働いていると話します。「サウナに行った翌日は頭が冴えて、いいアイデアが浮かびやすいんです。なので、ずっと考え込むより、悶々としてきたらすぐにサウナへ。リフレッシュすればポジティブになれるし、集中力も増す。実際、2021年秋冬の企画が全くまとまらなかったときには、タイムリミットが迫っていたんですが、思い切ってサウナに行ったんです。それも自宅から1時間以上もかかる『湯乃泉 草加健康センター』。

ぼくのエースとも言えるところでめちゃくちゃ熱いサウナと水風呂、そして外気浴を繰り返したら、モヤモヤしていたものが晴れて視界がクリアになりました。そしたら、なんでこんなことで悩んでたのか不思議なくらいで」。井野さんにとってサウナは体を弛緩させ、思考をととのえてくれる唯一無二の存在なのだろう。「大真面目にふざけているぼくにとって、サウナは最高のスイッチの切り替えになっているんだと思います。四六時中、服のことを考えているけど、身も心も素っ裸になって分かることもある。サウナが教えてくれたのはそんなことです」。

シルク素材にこだわったカジュアル＆リラクシングウエアブランド、それが〈ルクシー（LOOK SEA）〉です。このパーカーは、表にコットンを使い、内側には太いシルク糸を使用したダブルフェイス。ぎっしりと目の詰まったシルクのパイルは、保温性が高く、サラッとした肌触りが楽しめる。さらに抗菌効果もあるというからさらに驚き！〈ルクシー〉パーカー ¥31,680（同興商事）

日本最大のタオルの産地・今治で生まれた〈シング ファブリックス（THING FABRICS）〉。ふんわりとしたパイル地を使っているので柔らかく、吸水性も抜群。“着るタオル”というべきセットアップです。〈シング ファブリックス〉Tシャツ ¥16,500、パンツ ¥17,600（シング）

通気性や消臭、吸水速乾性に優れた和紙に着目した〈アンダーソン アンダーソン（UNDERSON UNDERSON）〉スエットは、程よい厚みのため、カットソー感覚で着用できる。〈アンダーソン アンダーソン〉スエット ¥13,860、パンツ ¥13,860（アンダーソン アンダーソン）

数ある超長綿のなかでも、とりわけ繊維が長く純白の糸のみを厳選したのが〈ヅメリ（Zimmerli）〉のTシャツ。見た目はシンプルながら、肌当たりもなめらかで通気性の高さも申し分なし。 〈ヅメリ〉Tシャツ¥9,530（ウイックス）

上質な細番手のコットンを使った生地は、シルクに匹敵するほどしなやかで品のある光沢感。すっきりとしたフォルムも魅力。〈サンスペル〉トランクス 各¥6,050（サンスペル 表参道）

このアンダーウェアの原料はシルク。ひとの肌に近いタンパク質組成を持ち肌触りは優しく、保湿効果も備えている。汗をかいてもベタつかず快適な着心地。〈モンベル〉トップス ¥8,800、ボトムス ¥8,470（モンベル・カスタマー・サービス）

ダイズイソフラボン、ダイズ種子エキス配合により、毛穴の開きを抑え、柔らかくしなやかな肌へ導いてくれます。また使い続けることで抑毛効果も得られ、手入れのしやすい清潔感のある印象肌に整えてくれます。〈プリズナー〉スキンローション ¥2,640（ジョエルロティ） 。