トラディショナルをもとに、新しいことに挑戦し続ける。

左から、内田怜央(ギター・ボーカル)、千葉大樹(キーボード)、関将典(ベース)、長谷部悠生(ギター)、益田英知(ドラム)。
ー 本日はありがとうございました。みなさんの仲の良さが伝わってくる撮影でした!
関:こちらこそありがとうございました。楽しかったです!毎日のようにメンバーと一緒に過ごしているから、いつもこんな感じです。
ー 益田さんには、ムードメーカーとして現場を盛り上げていただいて。
益田:インタビューでは力を発揮できないので、今日はここまで(笑)。あとはみんなに任せます。
千葉:役目は果たしたね(笑)。
ー さて、今回は〈ヴァンズ〉のニューモデル「エヴィデント・アルティメットワッフル」を着用いただきましたが、普段から〈ヴァンズ〉を履いていますか?
長谷部:「オールドスクール プロ(現・スケートオールドスクール)と「ハーフキャブ」、あと「ビームス(BEAMS)」とコラボした“裏ヴァンズ”も履いています。
内田:俺はずっと「オールドスクール」。これって決めたら、しばらく履き続けたいんですよ。そのほうが楽じゃないですか。どんな服にも合わせやすいシューズが好きなので。
関:俺も「オールドスクール」です。
千葉:俺はハイカット好きだから「スケートハイ」。真っ青と真っ赤なものを持っていて、新品も買いますし、古着屋で買うこともありますね。
益田:スケボーをするときは、「スリッポン」ですね。足に馴染みやすいし、履きつぶしても定番だからまたすぐに買える。それに、安いのも嬉しいです。
ー みなさん、クラシックモデルを好まれているようですが、「エヴィデント・アルティメットワッフル」は、〈ヴァンズ〉がスケートボードシューズづくりで培ってきた技術を落とし込んだ最新作です。履き心地はいかがでしたか?
関:めちゃくちゃ履きやすくて、びっくりしました。フィット感とクッション性が良くて、足に密着してる感じがします。さっき、「ライブで履きたいよね」って、みんなで話していたくらい。演奏するときってシューズのフィット感やソールの厚みはかなり重要で、ライブだからといってオシャレに特化しちゃうと、エフェクターの操作に失敗しちゃうんですよ。でも、これなら操作しやすいと思うし、ライブ中も動きやすそう。
内田:そうそう、エフェクターのスイッチがソールの溝に挟まっちゃったりね。っていうのもあって、あまり靴を変えないんですよ。同じ靴を履いていれば、そういったハプニングもないですからね。
益田:あとグリップ力も良いよね。つるっとした床でも全然滑らない。
内田:さっき頭に乗せたけど、全然落ちなかった。他の靴だったら、あんなにずっと乗せられないと思う。本当、乗せてみれば分かるよ(笑)。

ー 半透明のアウトソールなど、これまでの〈ヴァンズ〉にはなかった近未来的な見た目に仕上がっていますが、デザイン面の印象はいかがですか?
関:横のライン(サイドストライプ)で〈ヴァンズ〉らしさはあるんですが、このソールでそういう革新性を表現している感じがします。見た目で最先端って分かるけど、ちゃんと〈ヴァンズ〉を履いているってことも実感できる。
内田:毎日履けるデザインで、クッション性が高いのは助かります。いつたくさん歩くか分からないですからね。終電を逃して、革靴で4時間も歩いて帰ったこともあるので(笑)。だから、日常的にも履けてステージでも使える、なおかつ歩きやすいのは嬉しいです。
千葉:そうだね。つま先にレザーを使っていて高級感もあるし、洗練されている。
長谷部:〈ヴァンズ〉って、いろんなアーティストともコラボしていますよね。そういう部分も含めて、〈ヴァンズ〉は常に新しいものをつくっているイメージです。
ー 〈ヴァンズ〉は“OFF THE WALL(型破り)”をコンセプトに掲げていますが、Kroiもそうした挑戦する姿勢に共感できるのでは?
関:一緒です、なんて言うのは、まだまだおこがましいですが。自分たちはあらゆるジャンルを吸収した音楽をつくりたいと思っています。60’sくらいまで掘り下げて、それを現代で自分たちらしく表現していきたい。だから、トラディショナルをもとに、新しいことに挑戦していく〈ヴァンズ〉のマインドは、活動していく上で見習いたいところでもあります。

ー 先日メジャーデビューを果たしましたが、活動において、これまでと変わった部分はありますか?
内田:結成した当初からメジャーデビューについて話し合っていたから、バンドの方向性として変えた部分は特にないんですよ。
ー なるほど。ある程度の準備をしていた、と。先日リリースされたメジャーファーストアルバムのタイトル『LENS』には、どんな意味が込められているのでしょうか?
関:メジャーデビューということで、凸レンズのように、これまでの活動をアルバムに集め、凹レンズのように、世界に拡散して、関わる人たちの幅を広げていきたい。そんな意味を込めています。
内田:曲においては、より多くの人に聴いてもらいたいから、作曲でのギミックやアプローチをしっかり考えました。でもそれは、単純に音楽のトレンドを取り入れるってことではなく、新しい手法でひとの心を惹きつけるもの。昔は何も考えないで作曲するのがカッコいいと感じていた時期もあるけど、しっかりと考えるようになったのは、メジャーデビューで変わった部分かもしれません。
ー 活動を世界に拡散し、どんなバンドを目指しますか?
長谷部:新しいことに挑戦するのを、リスナーに受け入れてもらえるバンドになりたいと思っています。
内田:愛されるバンドなら、どんな曲を出してもファンは付いてきてくれると思うんです。メンバーは個々でおもろいことを考えているので、それをしっかりと表現していけば、自分たちの目指す環境が構築できると思っています。
千葉:音楽だけ愛されていると、音楽性が進化したとしても、変わってしまったと言われちゃいますからね。Kroiの音楽が好きって言われるのは嬉しいけど、Kroiがやっている音楽だから好きとも言われるようになりたいです。
関:あと、いろんなカルチャーも掘っていきたいと思っています。コンセプトっていうほどのものじゃないけど、自分たちは“Dig The Deep(深淵を掘る)”という言葉を念頭に置いていて。それをできるだけ多くの人に波及していきたいと思っています。
ー いろんなカルチャーと言うと?
関:メンバー全員、服が好きなのでファッションを始め、写真やグラフィックなど、いろんな方面で自己表現している方々とクロスオーバーしていくことで、新しいものをつくっていくことを目標にしています。だから、今日の撮影みたいなセッションが毎回楽しみなんです。
ー そう言っていただけると嬉しいです! では益田さんに締めのお言葉を。
益田:えー、本日はですね。大変貴重な機会をいただけて、一同感無量でございます。今後ともKroiを何卒、何卒よろしくお願い致します!
一同:笑
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