CBDが、世界的に注目を集めたのは2013年。アメリカの「CNN」が放映したCBDのドキュメンタリー番組によって、CBDの持つパワーと可能性が爆発的に世界に知れ渡り、大きなムーブメントが生まれました。
ですが、先に述べたように、誰にでも効くようないわゆる万能薬ではありません。そもそも、CBDの成分を身体のどこに届けるかで使うプロダクトが全く違ってきます。そのあたりのエデュケーションがきちんとなされないまま認知だけが広がってしまい、怪しいものもたくさん出てきた結果、アメリカでは健康被害も出てしまったとのこと。
そんななかで、〈エンドカ〉はすべての製造プロセスにおいて100%クリーンな技術を採用している、先進的な取り組みをしています。ブランドが掲げる“オーガニックを超えてサスティナブルな社会へ”というメッセージはどのようにして生まれたのでしょうか。
ー いまではCBD業界のなかでリーディングブランドとしての立ち位置を獲得した〈エンドカ〉ですが、誕生の経緯を教えてください。
松本:
ファウンダーのヘンリー・ヴィンセンティはデンマーク出身で、2010年に〈エンドカ〉を立ち上げ世界にいち早くCBDを知らしめたCBD業界のパイオニアです。もともとは遺伝子学者で、アフリカでHIV患者の延命治療に携わっていたのですが、現地で見た製薬業界の矛盾に疑問を感じて、そこから自然薬の研究のために世界中を旅するようになったんです。
その過程でヘンプの持つ可能性に着目し、ヘンプ植物から有益なオイル、つまりCBDを抽出することに成功しました。もともと彼の家系では、ヘンプ栽培に関して長い伝統を持っていて、世界でも最高品質のヘンプの栽培をしていたというバックグラウンドもあり、自身が持つ科学技術と一族のヘンプ栽培の伝統を融合し、〈エンドカ〉が誕生しました。
ー 松本さんが関わるようになったのはどんなタイミングだったんですか?
松本: 僕はもともとはファッション業界にいて、日本と海外を頻繁に往復していました。そんな多忙な生活のなかで、バランスを崩し、自律神経に支障をきたしてしまい、目に入る光の調節とか、呼吸、腸の機能など身体のいろいろな部分に異変が出てきて、日常生活を普通に送ることすら難しいという状態までいってしまったんです。
松本: それで、自然由来のものを求めるようになって、スリランカでアーユルヴェーダ施設に1ヶ月入院したり、秘薬を求めるかのように台湾やタイなども訪れたりしていて。その過程のなかでCBD、そして〈エンドカ〉に出会ったんです。
ー なるほど、必要に迫られてというか、ある種必然的な出会いだったんですね。
松本: 世界中のCBDを試しまくっていたのですが、そのなかでも〈エンドカ〉が一番自分にフィットしたんです。初めて摂取したとき、あまりに感動して、デンマークまでオーナーに会いに行きました。なので、最初はただのファンですね。それで何回か通ううちに〈エンドカ〉のビジネスのやり方などに感銘を受けて、自分も関わるようになりました。