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後藤正文と考える環境のこと、未来のこと。
LIVE WITH NATURE by AIGLE

後藤正文と考える環境のこと、未来のこと。

環境問題、在庫の廃棄、労働環境…、アパレル業界が抱える問題は、ぼくらが思っている以上に深刻です。SDGsという言葉に象徴される通り、多くの企業がこれからの時代に合う形を模索。さまざま視点から答えを見つけようと動きはじめています。そんな状況のなか、「LIVE WITH NATURE」というメッセージを掲げ、アクションを起こすブランドといえば〈エーグル(AIGLE)〉です。いくつかの活動を行うなかで近年、森林保全団体「more trees」の理念に賛同。この7月には第二弾となるチャリティコレクションをリリースしました。この特集では、「more trees」の賛同人のひとりで、潜在的な社会問題に目を向けるミュージシャンの後藤正文さんにインタビュー。環境にまつわる身近な問題や「more trees」の活動の意義について話を聞きました。

  • Photo_Takuroh Toyama
  • Hair&Make up_Chon Yui(Paja*Pati)
  • Text_Kimura
  • Edit_Ryo Muramatsu

新しい服を買ってもらわないと商売が成り立たないじゃないですか。

ー 着る服のこだわりってあったりしますか?

後藤: 最近は古着が好きですね。というのも、いままでのことを改めて考えると、めちゃくちゃ服を捨ててきたなって思うんですよ。すごい罪悪感がある。しかも取材の度に新しい服を着たりして。だから古着に興味があります。グッズとかでTシャツをつくる時は、オーガニックコットンを使うようにしています。

ー いま着てもらっている〈AIGLE for more trees〉のTシャツもオーガニックコットンです。

後藤: 肉厚な感じもいいし、色味も好きです。使い捨てはいちばんダメだなと思うけど、これなら飽きずに、長く着られそう。

Tシャツをデザインしたのは、フランスのイラストレーターであるイザベル・ボワノ氏。モチーフとなっているのは日本とフランスどちらの森にも植生するさまざまな木の葉。Tシャツ ¥6,490

ー ちなみに〈エーグル〉はご存知でしたか?

後藤: もちろんです。ラバーブーツ履いてますよ。10年前くらいだったかな、「フジロック」へ行く前に買ったんです。ずっと履いてる。

ー ラバーブーツ、丈夫で壊れないんですよね。嬉しい反面、買い換えずに使い続けられるジレンマがあって…(笑)。

後藤: (笑)。でもそういうのって、長い目で見ればブランドへの信頼にもなりますしね。ぼく は好感をいだいてますよ。

ー 古着で言えば、〈エーグル〉もいま、古い商品を回収する取り組みを行なっているんです。

後藤: そういう小さな取り組みが本当に大事なんですよね。ファッション業界は去年のものを古いと思ってもらって新しいモデルを買ってもらわないと商売が成り立たないじゃないですか。ラバーブーツも。だから、新しいものを買わせずして、どう収益化していくかっていうのが悩みですよね。

ー この業界もジレンマだらけで。

後藤: その迷いを、みんなで抱えるのがいい気がします。企業の側も、逡巡する、シェアするというかね。いきなり解決策を提示するのではなくて、ここに悩みがあるよねっていうのを見せていく。それが誠実なような気もします。「とはいえ商売だからやっちゃえ」っていうのがいちばん怖くて。

究極、人類が滅亡すれば環境は破壊されないと考えるのと同じで、企業がなくなれば破壊活動は行われない。でも、そうしたら着る服はなくなっちゃう。なので、どこで折り合いをつけるかを探っていくしかないですよね。みんなで悩んでいきましょう。

ー 悩みをシェアするのは、たしかに大事かもしれないですね。

後藤: そうそう。もしかすると誰かが答えを持っているのかもしれないし、ヒントをくれるかもしれないし。ぼくも、100パーセント自分が正しいなんて思ってなくて。でも、間違っていてもいいから、問いを立てることは続けていかなきゃいけないですし、それをみんなで解決していきたいですよね。

AIGLE for more trees POP UP
昨年に引き続き、今年も森林保全団体「more trees」の活動支援を目的としたチャリティコレクションが登場。「エーグル 原宿店」で8月18日(水)まで開催中のポップアップでは、イザベル・ボワノ氏のイラスト、隈研吾氏デザインの「more trees」のつみき、フラワーサイクリスト「RIN」の作品をミックスしたスペシャルインスタレーションも楽しめる。特設サイトはこちらをクリック

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