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ー 普段から〈ヴァンズ〉のスニーカーはよく履かれますか?
履きますね。普段から現場に行くときもずっと〈ヴァンズ〉で。いまや〈ヴァンズ〉って大人から子供まで誰でも履いてる当たり前の存在になっていますけど、こういう知らないデザインやコラボモデルとか、定番以外にも選択肢が沢山あるところが〈ヴァンズ〉好きとしては嬉しいです。
ー ご自身のファースト〈ヴァンズ〉って覚えていますか?
アメリカへ留学していた高校生の頃に買ったモデルですね。学校内で〈ジャンスポーツ(JANSPORT)〉や〈イーストパック(EASTPAK)〉のバックパックなんかを背負った子たちが、クラスへ行くときにスケートでプッシュして行くわけですよ。そのときにみんな履いていたのが〈ヴァンズ〉でしたね。「それがオシャレってことでしょ?」と思って、自分もウォルマートに買いに走ったのを覚えています(笑)。最初はたぶんチェッカーフラッグの「スリッポン」だったかな。
ー まさに〈ヴァンズ〉のカルチャーという気がしますね。ヒップホップと出合ったのもアメリカにいた頃ですか?
いえ、それは渡米する前の日本にいた頃ですね。今OG(=Original Gangsta)と言われるような日本のヒップホップアーティストのCDやカセットテープを、「N.C.B.B(YOUNG DAISさんの所属するヒップホップグループ名)」として一緒に活動している恵庭のシュウからいろいろ聴かせてもらっていました。そこで日本語ラップ特有のマナーや技術を知って。更にDJと知り合って、アメリカのヒップホップを聴くようになったんです。
ー そこから実際にヒップホップの本場であるアメリカで暮らして、価値観は変わりましたか?
そうですね。ヒップホップが生活に溶け込んでいて、日本にいた時とは違いヒップホップを好きであることがマイノリティじゃなかったんですよね。エミネムのデビューをきっかけに、学校内の白人の子たちもラップを始めるようになったり、ヒップホップが人種を超えた音楽になった瞬間を体感できたりした時期でもあったのかなと、いまでは思いますね。